BitTorrentが動画ストリーミングサービスを始めて1ヶ月後に今度は音楽分野に進出!
先日、BitTorrent NowアプリがiOSとApple TVユーザ向けに、インディーズミュージシャンが制作した楽曲やPVなどを開始した。
BitTorrentはもともとPeer to Peerを用いた転送プロトコルによって高速にファイル交換を行うためのソフトウェアとして有名だ。本来は配布ファイルを高速にダウンロードするためのツールだったが、NapsterやWinnyなどと同様、やりとりされるデータの中にWarez(クラックアプリ)だったり著作権無視の音楽データや映像・動画データ、アダルト動画が多いために、あまりいいイメージを持たれていない。しかしここに来てその特性を逆に活かしてインディーズアーティストを応援しようというような動きになっているようだ。
BitTorrent Nowはインディーズアーティストのために作られたミュージックプラットフォームで、バンドやミュージシャンが自分の作品をこのアプリを使って世界中のリスナーに向けて配布することが可能だ。現在のところ、このアプリを使えば無料で大量のインディーズ系音楽作品を聴くことができる。
他のストリーミングメディアと同様、BitTorrent Nowもユーザがアーティストを検索することができ、またレコメンドによって新しいアーティストを発見することもできる。通常の楽曲やPV以外にも、このアプリではVRのコンテンツをもサポートしているのも特徴だ。ファイル容量が大きくても、BitTorrentの仕組みを使えば高速な通信が可能だからだろう。
BitTorrent Nowではインディーズ系アーティストではなく、メジャーなアーティストも扱っている。例えばThom Yorke、MobyやDavid Crossなどだ。また既に30,000近いアーティストがこのサービスで配信を開始しているという。
記事更新現在、まだ日本のApp StoreではBitTorrent Nowアプリはダウンロードできないが、アメリカや中国などのアカウントではiOS及びApple TV用OS、tvOSのApp StoreでこのBitTorrent Nowアプリをダウンロードすることができる。
著作権関係の問題が解決され次第、日本のApp Storeにもいずれ登録されるかもしれない。インディーズアーティストにとっては、いいプラットフォームになるかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:The Verge)