世界で一番薄いスマートフォンはiPhone5s/iPhone5ではなかったって知ってた?
海外のメディアPhoneArenaにて、世界のスマートフォンのフラッグシップモデル10機種の比較記事が載っていたのでご紹介。
止まらないスマートフォンの薄さ競争
スマートフォンは登場当時からますます薄くなってきている。
外観の魅力が増すだけでなく、携帯にも便利になるからだ。
スマートフォンを1mm薄くするのには様々な技術の発展が欠かせない。
なぜなら超薄を達成するには部品レベルで更に薄く更に小さくしなければならないからだ。
現在最薄のスマートフォンは?
スマートフォンの”最薄”記録はスポーツの記録と同じように絶え間なく更新されている。
最近では、Gionee(金立、中国のメーカー)がリリースするとされているGN9005の中国での認証情報にて、厚さが5mmしかないとされている。
この情報が正しければ、GN9005が間違いなく世界最薄のスマホ(携帯含む)ということになる。
そしてこの記事更新現在で最薄のスマートフォンはそのGioneeのElife S5.5で、その名の通り厚さは5.5mmとなっている。
世界のスマホフラッグシップモデルの薄さランキングトップ10
上記の記事で比較されているフラッグシップモデルランキングトップ10機種の携帯の平均の厚さは8.9mmで、最も厚いMotorola(モトローラ)のMOTO Xは、最も薄いGionee(金立)のElife S5.5の2倍強もある。
AppleのiPhone5/5sもいい成績を出している。
フラッグシップモデルの比較は、当然メーカーの中でも性能が最も良いものなので、性能を犠牲にして薄くしたものとは違う本当の「実力者」同士の競争となっているのが面白い。
まあ、1位の中国メーカーGionee(金立)は別として。。
以下が上記画像に登場したフラッグシップモデル10機種の厚さに関する詳細情報だ。
1位:Gionee(金立) Elife S5.5
厚さは5.5mmで、記事更新現在で世界で最も薄いスマートフォン(携帯電話)だ。
なんか意地でも薄くしている感じがする。性能は。。だ。
2位:Apple iPhone 5s / iPhone 5
厚さは7.6mmで、フラッグシップモデルの中では世界2位という優秀な位置につけた感じだ。
ちなみに2007年にリリースされた初代iPhone(iPhone2G)は11.6mmもあった。
しかし当時はそれでも世界最薄の携帯電話だった。
3位:Samsung Galaxy S5
厚さは8mm。ただ1つ前のGalaxy S4はS5より少し薄く、7.9mmだったので、少し厚くなってしまったことになる。2007年にSamsungは5.9mmのSGH-U100 Ultraという厚さ5.9mmのスマートフォンをリリースしているが、正直これは本当の使える携帯電話ではなく、全く薄さのために性能を犠牲にした典型的な例となった。
4位:Sony Xperia Z2
厚さは8.2mm。Sony(ソニー)の最薄のスマホもこのフラッグシップモデルのZ2ではなく、Xperia Z Ultraで、厚さは6.5mmとなっている。こちらはSamsungと違って大きさも大きいので、実用に耐える設計となっている。
5位:Google Nexus 5
厚さは8.6mm。現在で最薄のNexusシリーズのスマホとなっており、LGがOEMで作っている。
ちなみにNexusシリーズで最も分厚いのはHTC Nexus Oneで、11.5mmと初代iPhone並になっている。
6位:LG G3
厚さは8.9mm。LGで最も薄いスマホはLG G Flexで、厚さは7.9mmとなっている。
2011年、LGは当時最薄のLG Optimus Blackをリリースしており、厚さは9.2mmだった。
7位:HTC ONE M8
厚さは9.7mm。HTCで最薄のスマホはHTC ONE Sで、厚さは7.9mmだ。
同列7位:BlackBerry Z30
厚さは上のHTC ONE M8と同じ9.7mm。BlackBerryの最薄のスマホはZ10で、厚さは9mm。
BlackBerryはハードウェアキーボードが特徴なので、全体的に分厚いイメージだ。
2004年にリリースされたBlackBerryは当時最薄の携帯電話で、厚さは14.5mmもあった。
8位:Nokia Lumia 930
厚さ9.8mm。Lumiaシリーズで最薄のモデルはLumia 925で、厚さは8.5mmとなっている。
ちなみにNokiaが初めてリリースしたスマートフォンは1998年にリリースされたNokia 9000 Communicatorだったが、その厚さは何と38mmもあった。
9位:Motorola MOTO X
厚さは10.4mm。Motorola(モトローラ)の最薄モデルは2011年にリリースされたMOTO DROID RAZRで、7.1mmだった。2004年のRAZR V3は当時世界最薄の携帯だったが、厚さは13.9mmもあった(折りたたみだったが)。
中国国産メーカーが結構薄いモデルをリリースしている
上記の記事では話題にされていないが、中国の国産メーカーも薄いスマートフォンをリリースしている。
Huawei(华为)やVIVO(步步高)は6.5mm以下のスマホをリリースしたことがある。
HuaweiのAscend P6は6.18mmしかなく、VIVO X3は5.6mmを達成している。
現在世界最薄携帯のGionee Elife S5.5は、上記の步步高 VIVO X3を意識したモデルといえるだろう。
ますます薄くなるスマホはどこに向かうのか?
しかしこの薄さを競う競争はどこまで続くだろうか?
現在のような構造でスマートフォンが作られている限り、いつかは限界が来るだろう。
本体も折れやすくなってしまうし、薄さはバッテリーの持ちや肝心の性能にも必ず影響してきてしまう。
Appleも次世代のiPhone6はリークしたモックアップモデルによると7.0mmと、現行のiPhone5sよりは0.6mm薄くしているが、最薄競争に興味はないようだ。
しかしいずれイノベーションが起こったら、携帯電話やスマートフォンは紙のように薄くなってしまうか、もしかしたら厚さという概念など存在しなくなってしまうかもしれない?
記事は以上。