またまた@i0n1cが暴露!iOS7.1.1完全脱獄ツール「Pangu」の裏話

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一昨日中国の脱獄ハッカー集団「Pangu Team(盤古)」がリリースした、
iOS7.1.1完全脱獄ツール「Pangu」(紹介と使い方はこちらの記事参照)。

そのPanguについては、公式サイトに脱獄ハッカーでセキュリティ専門家@i0n1c(Stefan Esser)への感謝の言葉が述べられていたが、
@i0n1c本人は憤っていたことを昨日の記事に書いた。

i0n1c_Stefan_Esser_2

i0n1cの怒りはまだ冷めやらぬようで、
本日引き続きTwitter上でその裏話を暴露している。

以下に意訳と共に紹介したい。

脱獄ツールPanguは、インフォリークバグ(info leak bug)だけではなく、私のトレーニングクラスのものもいくつか用いている。そしてそこには基本的に私のコードが直接リンクされている。。。

いずれにせよあなたが私のコードを盗み、それを「あなたの」脱獄ツールに入れるのであれば、脱獄ではすかし?を外した方がいい。(小龍注:ここはちょっとわからない、が、Panguチームを譴責しているのは間違いない)

ということで中国人の犯罪者達はPanguの背後で私のiOSトレーニングからいくつかinfo leakのバグを盗み、それを中国の会社に転売したというわけだ。そして彼らは直接。。。(続く)

私が脱獄トレーニングの時に出したコードにリンクしたわけだ。まあせいぜい楽しんで、あなたのiPhoneの寿命が縮まることは間違いないけど。

Panguの背後にいる連中は、先月私にiOS exploitsを売ってくれと頼んできたが、私は売らなかった。そこで彼らは私のものを盗み、そして残りのバグは。。。(続く)

恐らく他の人から買ったんだろう。

というわけで、やはり無料の脱獄ツールと雖も、
裏側には様々な駆け引きとカネの動きがあるわけだ。

確かに現代の中国人は完全に拝金主義なので、
特に目の前のカネを前にすると道徳などどこかに飛んでしまう人が多いが、
そこまでいかなくてもそもそも著作権の意識というものが非常に低い(というより全くない)。
それは中国全体の市場の構造が中国人の意識を反映しているともいえる。
人が苦労して開発したものでも、
自分が手に入れて利用できてしまえばそれでいい、
あとは応用して自分のものだと言って、売ったもん勝ち。
儲けてお金さえ稼いでしまえばもし裁判を起こされても世論や裁判官を買収すれば済むことだ。
そのくらいの意識で商売をしている人が殆どではないだろうか。
だからパクリが横行するのかもしれない。
中国ではそれが普通にまかり通っている。
現在の中国市場、特にIT業界での生き馬の目を抜くような競争の中では仕方のないことなのかもしれない。
しかしそれを国際的な舞台に持ち出されると確かに衝突が生まれるのは間違いない。

いずれにせよ、Panguはまともな手段で開発されたものではないし(脱獄ツールそのものがまともではないと言われてしまえばそれまでだが)、
全く中国独自のものではないということはわかってもらえただろう。
もちろんUIや、応用部分は彼ら自身が関わったものもあるだろうが、
核心の脱獄に関わるプログラミングについては自身で行っていない可能性が高い。

ただ、@i0n1cの怒りもごもっともだが、
@i0n1cもiOS脱獄トレーニングなどをやるからこんなことになるんだ。。というのもあるし、
@i0n1c自身もiOS脱獄トレーニングクラスで生徒から結構高いお金をもらっているはずだ。
それに我々一般脱獄ユーザとしてはいつまでもツールが出ないよりも、
無償で脱獄ツールを出してもらう方がありがたい。
リリースする人がどこの国の人であろうとも。。

記事は以上。

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