iPhone SEで中国にてApple Payを使ってみた

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iPhoneSE_Palmo-GiD_2

以前の記事に書いたとおり、私はサブで使うために3月31日の販売初日に香港でiPhone SEを手に入れ、元々使っていた脱獄済みのiPhone 5sを手放した。

メインで使っているiPhone 6s Plusも、サブで使っていたiPhone 5sも両方脱獄していたため、iOSバージョンはiOS 9.0.2止まりだったので、Apple Pay(アップルペイ)が使えなかった(Apple Payの使用にはiOS 9.2以上が必要)。しかし今回iPhone SEはiOS 9.3がプリインストールされている。脱獄はできないが、Apple Payは使える!ということで、早速試してみた。

Apple Payはまだ日本では始まっていないため、iPhone SEに限らずiOSデバイスでApple Payを使ったという日本語の情報が少ないので、少しでも参考になればと思う。

iPhone SEにApple Payの銀行カードを追加する

iPhone SEの言語と地域を中国語・中国に設定

上記の通りApple Payはまだ日本では始まっていないため、対応した地域にiPhoneを設定してやらないとカードを追加することができない。

私はApple Payのサービスが始まっている中国の銀行カードを追加するため、地域を中国に変更した。設定>一般>言語と地域>書式の地域で中国に変更する。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_0

※ちなみに1回カードを追加しても、またカードを追加するには地域を変更しなくてはならないようだ。

 

Walletアプリでカードを追加

Walletアプリを開くと、日本の設定だった時には現れなかったApple Payの表示が上の方に現れる。

▼カードの追加のために、右上の+ボタンをタップする。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_11

▼Apple Payの説明が現れる。一応読んでから、右上の【次へ】をタップ。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_1

▼カードスキャン画面が現れるので、カードが枠に収まるようにスキャンすると、カードの番号の下に読み取られた番号が白い文字で表示される。うまくスキャンで読み取れない時は手動入力も可能。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_2

▼スキャンが終わると、カード情報を確認してください、と出る。名前とカード番号が間違いないかどうかチェック。名前は銀行に登録してあるカード名義なので間違えないように。確認したり、修正したら【次へ】をタップ。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_5

▼カードを追加中表示。そのまま放置。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_6

▼更に引き続き設定中。。と出る。そのまま放置。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_7

▼Apple Payの利用条件が表示されるので右下の【同意する】をタップ。中国の銀行カードを追加したので、利用条件は中国語だけども。。恐らくアメリカのカードを追加すると英語になるのだろう。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_3

▼ダイアログが出るので、ここも【同意する】をタップ。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_4

▼Walletに追加中。。と出る。そのまま放置。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_8

▼お使いのカードがWalletに追加されました、と出ればまずは第一段階クリア。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_9

▼次にカードの確認。銀行に登録した電話番号のSMSで、本人が登録したかどうかの確認が必要。銀行に登録した電話番号かどうか確認して、【次へ】をタップ。ちなみにちゃんとカードの柄が出るのが面白い。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_10

▼SMSで送られてきた6桁の数字を入れると、カード登録(追加)完了。すみませんちょっとここだけ中国語(画像だけ。本当は日本語で表示される)。

iPhoneSE_ApplePay_6

▼冒頭のように、こんな感じでWalletのApple Payのところにカードが追加されるというわけだ。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_11

 

銀行ATMの対応機器を使って、Apple Payで現金を引き出してみる

Apple Payは街中の買い物だけではなく、ATMでの現金引き出しにも対応しているらしい、ということで早速やってみた。招商銀行のATMにGo!

▼入った瞬間にもう完全にApple Pay推し。もうのっけから右上にいきなりあります、Apple Pay。1を押してもいいし、タッチパネルなら右上の【取款 WITHDRAW】をタッチしてもよし。

iPhoneSE_ApplePay_7

▼いくら引き出しますか?と出る。ちなみに1回の最大引き出し額は3000元で、最少額は100元。しかも100の倍数じゃないとダメとのこと。金額を選ぼう。私はテストなので100元で。。

iPhoneSE_ApplePay_8

▼Tipsが表示される。端末をセンサー部分に近づけて、指紋認証或いはApple Pay支払いパスワードを入力すると、自動的に次の取引画面に行きますよ、という説明。

iPhoneSE_ApplePay_9

▼ということでiPhone SEを右下にあったセンサーに近づけてみる。すると!Touch IDを使って支払うという画面が。スリープを解除していないのにこれが出る。NFCが常にオンになっているのだろう。

iPhoneSE_ApplePay_10

▼しかし、、その後なぜか指紋認証をして、「リーダーに近づけて支払いを完了」という表示が出ても、なぜかATMが反応しなかった。ということで私の最初の引き出しは失敗した。その後、キャンセルしてもう何度かやったところ、今度はセンサーにiPhone SEを近づけても「Touch IDを使って支払う」表示が出なかった。不思議。。センサーがおかしかったのか?

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_13

ということで、銀行ATMでの引き出しには失敗した。残高が足りなかったわけじゃないので、ちょっと不思議なのだが。。。

 

スターバックスコーヒーでApple Payを使ってコーヒー代を支払ってみる

気を取り直して、今度は本来の使い方?である街中でのApple Payの使用をやってみよう。。ということで、スターバックスコーヒー(以下スタバ)に行ってみた。というか、中国ではそれ以外にApple Payを使えるところがまだまだ殆どないのが現状だ。。

写真を撮っている暇がなかったので、ステップ解説。

まずはスタバのカウンターでコーヒー(じゃなくてもなんでもいいけど)を買う。

「Apple Payで支払いたい」という。ちなみに中国語でも、英語で「Apple Pay」で通じる。中国語なら、”我要用Apple Pay付款”と言うといいかと。”可以啊!(いいですよ!)”と言われること請け合い。

注文が終わったら、銀聯QuickPass(闪付)のカードリーダーの、パスコード入力用のテンキーの上の読み取り部分にiPhoneをかざしてください、といわれるのでiPhone SEをかざした。全くスリープ解除せずに。するとこの画面が。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_14

キターということでTouch IDに指紋を当てると、以下の画面に。

iPhoneSE_ApplePay_Japanese_13

あとは放っておけば決済完了。。かと思いきや、QuickPassのリーダーの方にパスワードを入れてください、と表示され、店員からもパスワード入れてくださいと促される。「ええっ、このiPhoneでの指紋だけの支払いじゃないんだ。。面倒くさいね。。」というのが私の正直な感想。また、Apple Payを読み込んでいる時間もちょっと長い。数秒かかる感じ。

ただ、普通の銀聯カードの決済の時のようなサインは必要ない。要はサインする操作が省略できるわけだ。

そして晴れてカードも使わずに、私のいつもの注文、ソイラテ(豆乳カフェ)にありつけたというわけ(Tallサイズで27元。高いね。。)。あ、寛ぎすぎて行儀悪くてごめんなさい。

Starbucks_coffee

 

Apple Payでの支払いは、銀聯カードでの支払いに比べてサインの手間が減らせる

パスワードを入れるという作業が必要だというのはこれまでネット上に出ていたが、実際に自分がやるとなると面倒に感じた。しかしサインをしなくていいのは時間の短縮になる、とプラスにも考えられる。

今回パスワード入力が必要だったのは「銀聯カードだから」、なのかもしれない。基本的に銀聯カードの取引は、6桁のパスワードとサインによってセキュリティが保障されている。そのサインの部分を除いても、パスワードはやはりあった方がいいのかもしれない。とはいえ指紋認証は比較的安全だと思うのだが。。

日本でApple Payが導入された場合は、クレジットカードとの紐付けの場合、もしかしたらパスワードの入力は必要ないかもしれない。中国でもサインもパスワード入力も必要ない、だったらとても便利だと思うし、本当はiPhoneをさっとかざして指紋だけで支払いが終わるとかっこいいのだが。ちょっと惜しいなという結果になった。このままだとただでさえ普及していないApple Payに悪影響を与えかねない。

なぜなら、Apple Payの競争相手で既にモバイル決済市場の殆どのシェアをとってしまっているAlipay(支付宝)やTenPay(微信支付)は、一定額以下はパスワードの入力をしなくていいように設定可能だし、Alipayの場合は指紋認証だけでもいけるので、明らかに競争相手の方が有利だからだ。おまけにこの2つはApple Payよりも断然使えるお店が多い。タクシーでも個人商店でも、相手がスマホを持っていてこの2つのどちらかのサービスを使っていれば使えるのだ。

ちなみにApple WatchにもNFCが搭載されているのでApple Payでの支払いが可能だが、私はApple WatchをメインのiOS 9.0.2脱獄マシンのiPhone 6s Plusにペアリングしているため、Apple Payは使えない。また使えるようになったらApple Watchでの支払いも試してみたいと思う。

 

(2016/4/10追記)Apple Payでの支払いエラー・失敗を回避する方法

以下の記事で方法を公開しているのでご参考まで。

記事は以上。

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