以前、【iPhone 6s(間もなく発売されるとみられる次世代iPhone)】がAppleの最後のin-cellディスプレイパネルを使ったiPhoneになり、2016年からは伝統的なG+Gタッチパネルになるかもしれないという情報は流れていた。cnBetaの情報によると、本日サプライチェーンから流れてきた最新情報として、メーカーは既にAppleやコーニング(Corning)社に対して、全面貼り合わせタイプのG+Gタッチパネルのサンプルを納品し始めているという。日本の建材・ガラスを扱っている旭硝子も既にAppleに自社のガラスサンプルを支給したといい、これは来年発売予定の【iPhone 7】のための準備だという。
Appleは2012年発売のiPhone 5からin-cellパネルを用いている。in-cellは抵抗を液晶パネル内部に統合することによってタッチパネル層を一枚減らすことができるというもので、それによってディスプレイを更に薄くすることができるのが特徴だった。しかし最近は技術的ボトルネックがますます増えてきており、新機能を追加することができなくなっているばかりか、解像度もこれ以上あげることができなくなっていた(ほぼ4Kにすることが不可能)。またこのin-cellパネルのデメリットして、端の縁の部分のタッチセンサー感度が悪いということもあった。
それに対してG+Gタッチパネルの技術は日を追うごとに成熟し、特に厚さに関してはほぼin-cellパネルに近づけることが徐々に可能になってきており、また非常に狭いベゼル或いはベゼルレスを実現することができるようになり、サプライチェーンにとっても製造が簡略化しまたコストを下げることもできるため、Appleは以前の技術に戻ることを検討しているという。
例えば、台湾のTPK(宸鴻科技)はG+Gを下敷きにしてそこにITO薄膜を貼ることで新しいパネルを開発しており、厚さは既に0.85mmまで薄くできており、更に改善が望める状況だという。改善の結果、日本のJDIのin-cellディスプレイの0.71mmを達成することも可能だと信じているとのこと。
いずれにせよ、Apple Watchに採用されているAMOLEDディスプレイとG+Gタッチパネルの効果に既にAppleは満足しており、恐らく来年のiPhone 7には移植・採用されるものと思われる。
当然最終決定権はAppleにあり、サプライチェーンによれば現在のところ以前のG+Gタッチパネルに戻る可能性が比較的高い、ということしかいえない状況だという。
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(記事は以上:cnBeta)