Appleのフィル・シラー氏が中国のデベロッパに約6000億円の支払いをしたことを発表

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Appleのワールドワイドマーケティング担当のフィル・シラー(Phil Schiller)上級副社長(シニア・ヴァイスプレジデント)が先日中国の上海を訪問した。

シラー上級副社長は上海で澎湃ニュースの取材を受け、その際に中国のデベロッパに関するデータを披露した。シラー氏によると、Appleは既に中国のデベロッパに50億ドル(約6000億円)のApp Storeからの収益の支払いをしたという。またApp Storeのダウンロード数が最大のアプリのうち、大部分が中国のデベロッパの手によって作られたものであるという。

Phil-Schiller_Shanghai

10月の財務会議上で、Appleは中国のデベロッパの人数が既に100万人を超えたことを明らかにしている。シラー氏がインタビューで上記の数字を出し、中国のデベロッパの業績について「空前の規模だ」と褒め称えていることで、Appleがいかに中国を重視しているかが読み取れるだろう。

現在まで、中国のデベロッパがApp Storeでリリースしているアプリは27万種類にも達し、中国大陸地区のApp Storeのダウンロード数は世界でトップとなっており、営業収入は世界で3位となっている(ちなみに1位はアメリカ合衆国、2位は日本)。App Store以外に、シラー氏はApple Store(Apple直営店)の中国地区での展開計画について、1月には5つ新店舗がオープンするとだけ明らかにしている(当ブログでもお伝えしたとおり)。

またこれも当ブログでもお伝えしたとおり、シラー氏は今回の上海訪問時のインタビューの中で、噂になっている4インチiPhoneのリリース(名称は【iPhone 5SE】、3月に発表、3月末から4月に発売とされている)について、肯定もしなければ否定もせず、ただ「マーケットはサプライズを求めている」とだけ述べている

しかしシラー氏が4インチiPhoneの存在を全く否定しなかったことから、中国のテック系メディアではこれはほぼ黙認ではないかという見方が一般的となっている。

 

画蛇添足 One more thing…

何はともあれ6000億ドルという金額は大きく中国に巨大な富をもたらしたことになる。App Storeがグローバルに展開できることもあって、財をなした人も大勢いると思われる。

またiPhoneの登場によってスマートフォンの新品・中古、そして部品や修理などを扱う業者やそれに従事する人の雇用を大量に生み出したことで、Appleは中国に多大な貢献をしていることになる。香港の隣、中国広東省深圳市の世界最大の電子市場”華強北市場”を見れば、そこがAppleなしでは成り立たないことを身をもって感じることができる。

アメリカと中国は現在世界で2大大国となっているが、政治的には色々と軋轢があるかもしれないが、経済的には切っても切れない関係にあることはこのことからもわかるだろう。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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