ブルームバーグの報道によると、Appleは6月5日から行われるWWDCでMacBookの3種類のアップデートを発表するといい、新型MacBookとMacBook Pro、そして入門機種のMacBook Airの3つのラインナップ全てを更新するとみられる。
MacBook Proの更新内容予測
昨年10月に更新されたばかりのMacBook Proには、最新・最速のKaby Lakeプロセッサが搭載されるもようだ。ちなみに現行最新のMacBook Proに搭載されているのは依然としてSkylakeプロセッサだ。WWDCで発表されるMacBook Proは、性能の向上だけで、外観などには変化がないもようだ。Appleは自社で開発したARMのアーキテクチャを基にしたプロセッサを開発中だが、6月の発表には間に合わないもようだ。
12インチMacBookの更新内容予測
そして12インチMacBookについては、最後の更新は2016年4月だったが、こちらにもKaby Lakeプロセッサが搭載されるようで、外観にはやはり変化はなさそうだ。
MacBook Airの更新内容予測
そして2015年3月から更新されていないMacBook Airについては、MacBookとMacBook Proの両方とも既にMacBook Airよりも薄くなってしまっている状態だ。詳細は以下の当ブログ記事参照。
しかしブルームバーグの報道では、AppleはMacBook Air(13インチのみ)のプロセッサを更新してMacBook Airを更に数年間延命させる方針のようだ。なぜなら、MacBook Airはノートブック型コンピュータラインナップのうち、入門レベルの位置にあるからで、価格がMacBookシリーズの中では比較的安いのが魅力だからだ。そして、実際にMacBook Airの売上自体も”驚くほど多い”というのが現状のようで、Appleはそこをズバっと切り捨てられない事情があるのだろう。
単にKaby Lakeプロセッサへのアップデートに終始するのか
ただ、ブルームバーグの報道だけをみれば、3種類とも単にKaby Lakeプロセッサへのアップデートということになり、それだけの発表であれば性能差をグラフで見せる以外に発表するようなこともないので、本当にWWDCの基調講演で発表されるかどうかは未知数だ。基調講演では軽く触れられるか触れられないかわからないレベルで、Apple Storeでしれっと更新がされるかもしれない。
MacBook Pro 15インチに限り、32GBメモリオプションが追加の可能性も
ブルームバーグは、KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が、MacBook Pro 15インチのみ、オプションで32GBの内蔵メモリを用意するのではないかという予測も紹介している。もしこれが実現すれば多くの人の喝采を浴びそうだ。
アップグレードの背景には、マイクロソフトのSurfaceシリーズの好調がある
なお、今回Appleが3種類のMacBookの更新を発表する予測がある背景には、マイクロソフト(Microsoft)のSurface Proなどの新しいハイエンドなノートブック型コンピュータが思いのほか調子がよく、市場を奪われることを防ぐためという目的があるともされている。
もし6月に本当にアップグレードされたら、去年10月のMacBook Proを買った方はお気の毒。。
というわけで、もし6月のWWDCで上記のようなアップデートが発表されたとしたら、昨年10月のMacBook Proは買わない方がいいとブログに書いていた私の意見は合っていたことになる。
なぜなら当時でもSkylakeという一世代遅れたプロセッサと、既にIntelから発表されていたKaby Lakeプロセッサ搭載MacBook Proが翌年すぐにリリースされることは目に見えていたからだ。
小龍的にはこう思う:MacBook Proの32GBメモリに期待したい
個人的には、32GBメモリの実現に期待したい。プロユースやヘビーユーザにとっては、やはり16GBでは足りないからだ。前回2016年10月のMacBook Proの更新では、バッテリー持続時間の問題で32GBのメモリは考慮されなかった背景があるので、今回もその問題がクリアされていない限り32GBオプションは用意されないかもしれない。そして、12インチMacBookに16GBを搭載して欲しいところでもある。
また、更に個人的にはMacBook Airは11インチだけを残すようにしたらいいのではないかと思うのだが。。
記事は以上。
(記事情報元:9to5Mac、Patently Apple)