中国版Twitter、Weibo(微博、ウェイボー)ユーザの@素小姐_のつぶやきによると、今年初めに中国浙江省温州で乞食と思われる外見の人がiPhone6 Plusをポケットから出した現金で買ったという。しかも、2台も!
その後、証拠を求められたところ、温州の瑞安万松路44-46号の携帯ショップ内で発生したことだという。販売スタッフのWeiboユーザ@就是储婷婷によれば、彼は画面の大きい物を所望し、すぐにiPhone6 Plusを気に入ったという。しかし販売スタッフはこれはちょっと高すぎるよ、6000元以上しますよと案内したところ、彼は2台欲しいと言ったという。彼はカードを持っておらず、1万元の現金を取り出したという。
@就是储婷婷は1月10日にWeiboを更新してこのことに触れ、「私が彼を嘲笑うことなく尊重したのは、もし嘲笑ったりしたらお客様に対応できないからです。多くの人は彼のような人の姿を見たら追い出すかもしれないですが、私達は普通に対応しただけです。彼は私のお客様、なぜ私が彼に携帯を紹介してはいけないのでしょうか?彼に携帯を紹介することは彼を尊重していないとなぜ言えるのでしょうか?店員としては、本当の軽蔑とは彼にちゃんと応対せずに放っておくことです」と述べている。
実は購入していないことが判明
ところがその後、本日になって先ほどの@就是储婷婷がWeiboを更新し、先ほどの書き込みを消して、ニュースを転送した@Happy张江の書き込みをシェアする形でコメントをこのように書いた。
「お客様は6p(iPhone6 Plusのこと)を買いませんでした。ただ、大型ディスプレイの携帯に惹かれたようで、私がこの値段ですよと説明したら、お金が足りないので1万元を取りにいってきます、とお客様が言った、それだけです。人前では口を開く時には一回考えてからものを言うこと、そして一人の時は自分の悪いことを持ちだして自分を責めないと昔の人は言っていました。人々はみんなそういったゴシップネタが好きなものですが、知らず知らずのうちに伝言ゲームの間に意味が曲解されてしまうものでもあります。」
画蛇添足
結局誰かが転送をしているうちにいい話に仕立てあげようとした人たちのせいで事実が捻じ曲げられ、お騒がせ。。という感じだったようだ。
しかし実はなかなか心温まる話。お客さんがどんな格好をしていようと、ちゃんとお客様と呼んでいるこの販売スタッフの@就是储婷婷のプロ根性にも見上げたものだ。
温州には直営アップルストアはないが、もしAppleが直営店で販売スタッフを雇うならこのような素晴らしい、責任感があって別け隔てなくお客様に接するスタッフが欲しいのではないだろうか。
記事は以上。