今週頭にiCloudのサービスダウンがあった。。しかしその原因はAppleにはなかった。実はAmazonのWeb Services(AWS)に重大なサービス中断問題が発生し、そこで多くのオンラインサービスがオフラインとなってしまい、そこにAppleのiCloudプラットフォームも含まれていたのだ。Amazonは公式のAWSのブログで、今回なぜサービス中断問題が起こったのかについて釈明と解説をしている。Amazonはその中で、人為的な操作ミスがこの問題の発生を引き起こしたと結論づけている。
Amazon S3サービスチームの1人がメンテナンスのために誤ったコマンドを実行か
Amazonは上記のブログの中で、S3(Simple Storage Service)チームが当時S3決済プラットフォームの運行速度が遅くなってしまっている故障を起こしたサーバを排除しようとしていた。その過程でS3チームの一人のメンバーが誤ったコマンドを実行してしまった結果、多くのグループのサーバを削除してしまい、その数量はもともと削除すべきだったサーバの数量を遥かに凌駕してしまっていた。
Amazonによれば、S3の子系統は顧客に対して影響がない状況下では、大量のサーバを削除したりサーバを無効にしたりすることができるようになっているが、ここ数年その数量が爆発的に増えたため、サーバの再起動やセキュリティチェックなどをする過程に要する時間が予想よりも長くなってしまっていたと釈明している。
再発防止策も
このような問題が再発しないように、Amazonは子系統のシステムを改善し、サーバを削除する速度を遅くしたり、多くのセキュリティ措置によって検査を行い、また再起動や検査を行う時間を短縮するという。Amazonは更に子系統をいくつかの区域に分け、それぞれの区分を更に小さくし、それによって復旧にかかる時間を短縮するとしている。
影響を受けたのは主に米国東部のみ
今回のAmazonのWeb Servicesのサービス中断問題は、多くのサービスに影響をもたらしたが、主に影響を受けたのはアメリカ合衆国東部だった。AppleのAWSを利用しているiCloudサーバもその影響を受けてしまった。Amazonはブログの最後に、今回の問題について謝罪をしているが。。果たして、謝罪だけで終わるのだろうか。。
画蛇添足 One more thing…
いくらAmazonのAWSといえどもやはり問題が出る時には出る。やはりある程度大きな会社はそのシステム運用は分散しておいた方がリスクも分散することができそうだ。
Appleはそうしていたおかげで、iCloudにもそこまで大きな影響と混乱がなかったのではないかと思われる。
記事は以上。
(記事情報元:Apple Insider)