Appleの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)によって1976年に作られた、Apple Computerの初めての製品【Apple I】は、もともと製造台数が限られていたが、現存するものは世界でもほとんどない。The Telegraphの報道によると、ドイツのオークションBrekerで現在完全に正常に動作するApple Iがオークションに5月からかけられることがわかった。その価格は約32万ドル(約3,676万円)程度となっている。
Brekerは、これは市場でも最も完璧なApple Iであるとしており、マニュアルと書類も完全に揃っており、メインロジックボードとテープレコーダーにはレシートも付属しており、更にスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)とスティーブ・ウォズニアックによる1977年の通話記録までついているという。
なんといっても、このApple Iの特徴は今でも正常に動くというところが特徴で、現在全世界で正常に作動するApple Iは8台しかないといわれている。なお、今回このApple Iを出品した持ち主は、カリフォルニア大学バークリー分校のエンジニアだ。
このApple Iコンピュータは5月20日から、ドイツのケルンで正式にオークションにかけられる。BrekerはこのApple Iの最終落札価格を”25万ユーロ(約32万米ドル)を超える”と予測している。昨年、やはり存在そのものが珍しいApple Iが81万5,000ドル(現在のレートで約9,362万円)という高値で落札された。また2014年にも動作可能なApple Iが36万5,000米ドル(約4,193万円)で落札されていることから、その予測は現実的な範囲といえるだろう。
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(記事情報元:9to5Mac)