来週行われるシカゴカーショー(Chicago Auto Show)にあわせ、スバルは昨日、レガシー(Legacy)の来年2018年モデルに、AppleのSiriやiOSのアプリをダッシュボードで動かすことが可能な”CarPlay(カー・プレイ)”をサポートすることを発表した。なお、スバルにとってはCarPlayをサポートするのは2車種目となる。
スバル、新型2018年版レガシーでCarPlayサポート
新型レガシーは今年夏頃に販売・納車開始されるもようで、また最近の車種は殆どがGoogle(グーグル)のAndroid Auto(アンドロイド・オート)も同時にサポートするとスバルは発表している。
オプションで”Starlink”車載ダッシュボードディスプレイとシステムもアップグレード可能
標準装備では、レガシーは6.5インチのStarlink(スターリンク)ディスプレイを搭載しているが、オプションとしてアップグレードすることができる。8インチディスプレイだけではなく、更に速いCPUなども選択可能だ。それによって起動時間を短縮できるだけではなく、スバルによればStarlinkシステムに”よりスマートフォンぽい操作性とフィーリングをもたらす”という。
もしCarPlayを使いたくないユーザは、Starlinkは従来よりBluetoothによるネイティブiPodコントロールを備えているので、それを使うことも可能だ。
価格は現在のところ不明
スバルは発表の中で2018年版レガシーの車体価格やオプション価格を公開しておらず、また新型レガシーがWireless CarPlay(ワイヤレス カー・プレイ)をサポートするかどうかについても明らかにしていない。
これまでスバルは2017年版インプレッサのみCarPlayサポート、これで2車種目
記事更新現在、スバルは2017年版インプレッサ(Impreza)でのみCarPlayをサポートしている。なお、現在CarPlayをサポートしている車種はAppleの公式サイトで確認することができるが、スバルはその中でも特に世界市場ではKIA(キア)やChevrolet(シボレー)をライバルと見込んでレガシーにも搭載することを決めたのだろう。なお、これらのメーカーは既にそれぞれ1メーカーで10種類を超える車種でCarPlayをサポートしている。
画蛇添足 One more thing…
AppleのCarPlayが普及しないのは(現状でも世界で200車種ほど)、iOSベースであることでAppleデバイスを普段使っている人にとってはなじみが深いが、そうでない人にとっては特にそんなことはなく、そして世界的に見れば圧倒的にAndroidデバイスが普及していてApple iOSデバイスの普及率はそれほど高くないからだ。
しかし真の原因はそこにはなく、実はAppleのCarPlayの非常に高いライセンス料にあると思われる。数年前の私独自のネットワークからの情報ではあるが、当時Appleが自動車メーカーに提示していたCarPlayのライセンス料は1車種につき数千万円と聞いている。今の世の中、スマートフォン或いはタブレットデバイスさえあれば、常にほぼ無料でアップデートできるカーナビシステム(実際は地図アプリ)もあればオーディオも再生でき、ダッシュボードのカーナビシステムなどは正直ほとんど必要ないからだ。
そんな状況で高いオプション料金を払ってCarPlayのサポートを望む消費者は、よほど普段スマートフォンやタブレットを使いこなしていない中高年層くらいしか考えられない。またメーカーもそんなに高いライセンス料を払ってまでCarPlayを導入しようとは考えていないのかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:Apple Insider)