Appleは、外部の「Appleが車を開発している」という噂について一貫してノーコメントを貫いている。しかし自ら自動車を開発していることを肯定するようなことが暴露されてしまった。
Appleが先日、3つの車に関するトップドメインを取得したことがわかった。その3つのドメインとは以下の通り。
- apple.car
- apple.cars
- apple.auto
whoisのデータベースによれば、この3つのトップドメインは1月8日に変更があり、Appleは12月に企業ドメイン管理会社のMarkMonitorに委託してこの3つのトップドメイン名を登録している。だが、まだこの3つのドメインはアクティベートされていない。
ここ数年、Appleでは内部で秘密裏に研究開発グループ(プロジェクト名:Titanと呼ばれているという)が組まれ、2019年〜2020年にEV(電動自動車)をリリースするのではないかと噂されている。
以前、Appleの元エグゼクティブで、iPodの父と呼ばれているトニー・ファデル(Tony Fadell)がブルームバーグ社のインタビューで、あのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が2008年にいわゆるAppleによる自動車を開発しようと考えていたことは当ブログでもお伝えしたとおりだ。
またフィナンシャルタイムズの報道によれば、Appleはこれまでに多くの自動車業界からデザインやテクノロジーの専門家を入社させており、”秘密研究実験室”に車両力学のエンジニアが入ったという情報もある。またEV業界では先を越されてしまっているテスラからも人を引き抜いたり引き抜かれたりしている。当ブログでも以下の記事でAppleに自動車業界の人材が入っていることをお伝えしている。
Appleの全ての製品のデザインはチーフ・デザイン・オフィサー(CDO)のジョニー・アイブ(Jonathan Ive)の指導の下行われているが、それと同時にAppleも従来の自動車業界の著名な企業から幹部を引き抜いている。これまでの最大の幹部は前メルセデス・ベンツの研究開発のトップでCOOだったJohann Jungwirthで、彼は現在Macシステムエンジニアの総監をつとめていると言うが眉唾物だ。Jungwirthはこれまで豊富な無人運転技術の研究開発の経験を持っているからだ。これについても、当ブログでご紹介済だ。
もちろん、Appleは自社名と関係のあるドメインを今後のためにおさえておくという作戦でありとあらゆるドメインをおさえにいっている可能性もなきにしもあらずだが(それだけの資金力は十分にあるし)、それ以外にもあまりに多くの事実がやはりAppleは自動車の開発を検討していることは間違いないことを証明しているといえるだろう。今回のドメイン取得も、そのAppleの自動車自社開発に関する噂の事実証明の1つとなるかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:cnBeta)