PHILIPS製のMacBook Pro 2018用USB-Cハブ、使用感レビュー

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MacBook Pro 2018では、ポートがUSB-Cに統一されています。そんなわけで、これまでのUSB-Aコネクタを利用したケーブルは接続できず、またHDMIポートやSDカードスロットなどもありません。というわけで、これらの機能を利用したい場合はやはり変換アダプタを使う必要があります。ただ、1個1個の変換アダプタを買うよりも、USB-C対応ハブを使えば、これまでのリソースを活かすことができるのでお勧めです。

PHILIPS_USB-C_Hub_MacBookPro_2018_07

ということで、MacBook Proを新調したのでUSB-Cハブを探していたのですが、日本ではSatechiなどのアダプタがよいようですが、1万円近くします。。

そんな中、私は中国に住んでいるので中国のECサイト最大手、Tmall(天猫)とTaobao(淘宝)を探していたところ、なんとTmallという審査が厳しいBtoCのモールであのPHILIPS(中国語では飞利浦)の製品を見つけてしまいました。しかも価格は368元、約5,900円です。検索してもTmallとJDという中国のECサイトと、JOYBUY以外は出てこないので、日本では知名度ゼロですね。

PHILIPS_USB-C_Hub_MacBookPro_2018_06

ちなみに、中国のTaobaoやJDではこのUBS-Cハブは知らないようなメーカーのものがそれこそ数十元(1,000円台)からありますが、電源も絡んでくるので、安いのは避けようと思いました。というわけで、これに決定しました。購入した次の日に20元値下がりしててちょっとショックでしたが。。(上の図は値下がり後のもの)

で、実際購入したところ深圳から発送され、次の日の午前中には手元に届きました。さすが中国ナンバーワンの宅配便業者、順豐快運(顺风快运 SF-Express)。

PHILIPS_USB-C_Hub_MacBookPro_2018_06

箱もそれなりに本物のようです。裏側にはニセモノ判定の番号まで入っています(スクラッチ方式になっています)。メーカー名は沃科声(上海)となっていて、PHILIPSはブランド名として刻印されていますが、中国語の飞利浦の字は見当たりません。。裏側にはPHILIPSのPの字もありません。どうなんでしょうね。

PHILIPS_USB-C_Hub_MacBookPro_2018_03

さて、実際に開封してみたところ、中には説明書も保証も何もありません。またそれもちょっと不安。。笑

使用レビュー

USB-Cハブに着いているコネクタは以下の通り。

  • 左側(MacBook Proに接続すると上側面側)にHDMIポート:3,840×2,160/30Hz、解像度4Kx2K出力対応
  • USB-C PD対応ポートx1:伝送速度最大10Gbps
  • USB3.0コネクタx2:伝送速度最大5Gbps
  • microSDカードポート:伝送速度最大800Mbps
  • TFカードポート:伝送速度最大800Mbps
  • USB-Cポートx1:伝送速度最大5Gbps

ということで、40Gbps対応のThunderbolt 3に対応していないのが惜しいところですが、私はその用途では使わないので特に。。という感じです。使いたい場合はMacBook Pro本体の右側の2つを使います。。笑

今回購入したのは、USB-Cコネクタ伸縮タイプ。表面のスライドスイッチのようなものを使ってコネクタを伸ばして本体側のUSB-Cに挿し、反対側のUSB-Cコネクタに電源アダプタからのUSB-Cケーブルを挿せば、USB-Cハブを使いながらMacBook Proへの給電が可能になります。もしこれを引っ込めたまま繋げば、特にMacBook Proでなくても、汎用のUSB-Cハブになる、というわけですね(給電はできませんが)。

▼これが引っ込めた状態。

▼こちらが伸びた状態。

さて、MacBook Proに取り付けてみます。プラグ&プレイ、ホットスワップ対応なので、ドライバを入れたり、ハブの取付や取り外しの時に操作をしたり、MacBook Proの電源を切ったりする必要がないので手軽でいいですね。

その際、給電用のUSB-Cコネクタを伸ばすのですが、その際にカチッと音がするまで伸ばしきらないといけません。これがちょっとスイッチにガタつきがあり、安物感が漂っています。6000円近くもしたのに。。いや、Satechiの半額程度だから安っぽいのか、と諦めます。。

そして、奥までがっちり差し込む必要があります。そうしないとPHILIPSの文字の先の一番右側にあるランプが光らず、USB-CやUSB3.0などへの給電ができません。

▼こちらは、差し込みが甘い状態。これではiPhoneなどへの給電ができません。接触によっては、MacBook Proへの給電はできてしまうのですが。。

▼こちらがちゃんと差し込んだ状態。青いLEDが点灯し、この状態であれば各デバイスに給電と通信ができるようになります。

PHILIPS_USB-C_Hub_MacBookPro_2018_07

今のところ、使用したところ気になるのはMacBook Pro本体との色の違いですね。スペースグレイといいつつ、USB-Cハブの方がかなり濃いめの色遣いとなっているので、一体感はそんなにありません。そこはもうちょっと突き詰めて欲しかった。

機能に関しては、USB-CポートとUSB-A 3.0ポートは問題なく動作しています。TFとSDはカードを持っていないので試せていませんが、まあPHILIPS製なんで大丈夫でしょう。。でも本当にPHILIPS?

本当にPHILIPSの製品なの?ということで調べてみた

箱にはPHILIPSと書いてあり、PHILIPSの製品として売っていますが、製品の型番SWR1604D/93をGoogleで検索しても、PHILIPSの公式サイトのようなものは一切見つからないのがちょっと不安になります。

メーカーは上記の通り、沃科声(上海)商贸有限公司、中国区代理(PHILIPSの代理?)は深圳市和宏实业股份有限公司となっていますが、後者についてはDNS Chinaとして公式サイトがあり、PHILIPSの中国のECでの代理販売を行っているようなことを書いています。ということで、一応ニセモノではなさそうですね。また、箱の裏にあるニセモノ判定をやってみたところ、一応PHILIPSの本物だという判定が出ました。

PHILIPS USB-Cハブ ニセモノ判定結果

www.t3315.comという中国の認証サイトに行って、スクラッチで剥がした中に書いてある数字を入力して判定を行うタイプです。でもこんなの、ステッカーとデータベースを売ってしまえばどんなメーカーにも提供できるんじゃないかと。。私、昔北京で音楽の仕事をしていて、マネジメントしていたバンドのCDを中国で正規で販売した経験があるのですが、ニセモノ防止シールと版権シールは本来は出版社からもらうものなのですが、正規版を製造するCDの工場で普通にお金でしかも超格安(1枚1分、分は1元の100分の1の単位で、現在では0.16円=16銭程度)で買えたことを思い出しました。。笑

USB-CハブはMacBook Pro側のUSBポートの破損に注意

SatechiのMacBook Pro 2018対応USB-CハブのAmazonでのレビューを見たところ、MacBook Pro側のポートが破損したという報告が上がっていました。

どうやらMacBook ProにUSB-Cハブを付けっぱなしにして持ち運びなどをしたということですが、それだとテコの原理で強い力が働き、MacBook Pro側のポートが破損するのは自明の理のような気がします。メーカーが返金したとのことですが、MacBook Proの破損分はそれで補えたのでしょうか。。

いずれにせよ、直挿しタイプのUSB-Cハブは、MacBook Proを持ち歩く際には外しておいたほうがよさそうです。と、自分も肝に銘じたいと思います。

また、持ち運びもそうですが、取付や取外しの際にも無理な力をかけると壊れそうな感じがします。できるだけ、垂直方向以外の力はかけないようにしたいものですが、硬いのでちょっと揺さぶったりしてしまうのですよね。。気をつけましょう。

記事は以上です。

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