PCIe 5.0規格が批准される、2019年登場が噂される次世代Mac Proに搭載か

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PCI-SIG標準化団体が、PCIe 5.0接続仕様のバージョン0.9を批准しました。これは将来のMac、特に今後登場するモジュラータイプのMac Proに影響を与える可能性があります。

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2013年からアップデートされていないMac Pro。

PCIe 5.0は従来の2倍の速度で以前のハードウェアとの互換性もあり

PCI-SIGによると、このPCIe 5.0規格は最大毎秒128GBの帯域幅と最大32GHzのクロック速度をサポートして、これは従来のPCIe 4.0の2倍もの性能です。ただPCIe 4.0は2017年に市場に登場したばかりなので、PCI-SIGは両方の規格がしばらくの間共存することを期待しています。そして、PCIe 5.0はPCI-SIGの期待通り、以前のハードウェアと後方互換性があります。

PCIe 5.0は2019年中頃には市場に出回る

最終的な仕様は、2019年の第1四半期の後半に承認される予定です。ただし、製造業者はそれよりずっと前に設計作業を開始することが多く、最初のPCIe 5.0製品は2019年中頃にはエンドユーザー向けに出荷される可能性もあります。

初期はデータセンターなどサーバに使用される?

PCIe 5.0へのステップアップのコストは、データセンター・研究者・レンダリングファームおよびハイエンドの「サーバグレード」の機器のような最初の採用企業が担うことになるかもしれません。当面の間は、多くのデスクトップおよびラップトップがPCIe 3.0および4.0を使用する予定です。

PCIe 5.0はMac Proにぴったり

ところで、Appleの今年2019年に更新されることが期待されるMac Proは、Appleの幹部がインタビューに答えたところによると”モジュラー”タイプであると予定されていますが、その用語が現在何を意味するかは実は正確には明らかではありません。ただ、いくつかのモジュラーの集まりとなるのであれば、それらの間に入るインターフェイスの伝送速度は速いに越したことはありません。またPCIeは拡張スロットだけではありませんが、PCIe 5.0スロットを提供することで、将来のコンピュータの耐用性が向上することから、Appleがプロのコミュニティのニーズを満たすことに対して真剣かどうかが証明されると思われます。

AppleはこれまでUSB、FireWire、Thunderboltの初期の支持者であることもあり、新しい接続技術の先駆けとなることが多いのはApple製品が好きな方はご存じでしょう。

PCIe 5.0がiMac 4KやiMac 5Kのような他のMacで間もなく登場する可能性はほとんどなく、そしてPCIe 4.0とのペアの拡張スロットは他のマシンではスペースが足りず実現しないでしょう。そうなると、自然に6年前の2013年からアップデートされていないMac ProのみがPCIe 5.0を早期に実現するための唯一のマシンということになるわけです(iMac Proも考えられますが、すぐにアップグレードするかは不明です)。

PCIe 5.0搭載でまたApple製品の価格が高くなる?

先進技術のPCIe 5.0を搭載したMac Proがどれほどの価格になるか、もともと価格の高いApple製品のためちょっと怖いところがありますが、プロユースのMac Proなどは本当にプロのニーズに応えられれば、エンタープライズユーザや動画編集のプロなどには受け容れられる可能性があります。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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