最近妙に元気になっているApple関連リーカー、fix Apple(Twitterアカウント:@lipilipsi)のTwitter(X)上でのポストによると、来月Appleから発表される予定の次世代iPhone【iPhone 15】シリーズの物理デュアルSIM版とシングルSIM版では、USB-Cポートコネクタ部品やロジックボードのコネクタが異なるため、シングルSIMからデュアルSIMへの改造はiPhone 13の時代と同じくらい難しくなるだろう、と述べています。
まず前提として、これまでのiPhone XS以降で、中国大陸・香港・マカオ版のみ世界でも唯一物理デュアルSIM版(しかもDSDS、デュアル待受)が販売されているのはこのブログをご覧の方ならご存じと思われますが、iPhone 15の内部構造としてもfix Appleはこの物理デュアルSIM版とそうでないシングルSIM版が販売されるとされていて、しかもそれぞれが使用するUSB-Cポートコネクタ部品やロジックボード側のコネクタが異なるため、改造する場合は骨が折れることになりそうだとしています。特にUSB-Cポートコネクタ側は部品を変えるだけでいいですが、ロジックボード側のコネクタが異なると、2層構造になっているロジックボードのうち片方の層を変更しなければならなくなるため、リスクが飛躍的に上昇します。
iPhone 15 model single SIM to dual SIM method pic.twitter.com/7SLv3mH8sx
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 23, 2023
今回の動画での解説によれば(中国語)、iPhoneはこれまで偶数と奇数のナンバリングで開発チームやコンセプトが異なっていて、これまで偶数のナンバリングのiPhone 12、iPhone 14)ではロジックボード側のコネクタには変更がなかったため、改造は容易だったとのことです。しかし奇数ナンバリングのiPhone 11、iPhone 13、そして次世代のiPhone 15はロジックボード側のコネクタの大きさが変わるため、上記のようにロジックボードの片方の層を入れ替えなければならず、難度が高くなるのは考えなくてもわかりますね。動画の中の、一目で比較するとロジックボードに接続するためのコネクタの大きさが異なることがわかる部分を切り抜いてみました(しかしなんで中国人って親指とか小指とかの爪を伸ばしっぱなしにするんですかね、一説には耳くそを掘るためらしいですが、、汚いですよね)。
日本ではiPhoneに物理デュアルSIM版があること自体が殆どかなりマニアックな人にしか知られていませんが、確かに日本版のようなシングルSIM版を、デュアルSIM版に改造するというのはある程度需要があります。しかし、確かにロジックボードの片面の層だけ交換するとなると、剥がしたりまた戻したりする作業の時に、他の表面実装の精密なチップ部品を傷つける危険性が高く、またそのコネクタがある側の部品が載った層の在庫がないとできないことになるので、費用もかさみそうですし、時間もかかることになりそうです。
fix Appleは更に、iPhone 15シリーズのシングルSIMをデュアルSIMカードにアップグレードする、として画像を公開していますが。。どうなのでしょうね。まあ、既に深圳華強北等ではiPhone 15の部品が恐らく組立委託先のフォックスコン(Foxconn、富士康)やそのサプライヤあたりから出回っていて、販売されていますけどね。。
iPhone 15 series single SIM card update to dual SIM card prosser 😎 pic.twitter.com/DjG3luUNCo
— fix Apple 🍏 (@lipilipsi) August 23, 2023
ただリスクを避けた上でiPhone 15及びiPhone 15 ProシリーズのデュアルSIM版が欲しい方は、できるだけあらかじめ香港版を手に入れておかれることをお勧めしたいですね。
記事は以上です。