新型iPhone SE、バッテリーストレステストで最新スマートフォンの中では最弱の結果に

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先日リリースされた新型iPhone SE(iPhone SE 2020モデル、以下iPhone SE 2)は、iPhone 11シリーズと同じA13チップを搭載し、世界最強の処理能力を持ったスマートフォンにもかかわらず、4万円台から買えるという破格の値段設定となっていて、それだけでも買う価値があると思いますが、ただバッテリーの持ちだけを気にする方にとっては、少し考えなければならないかもしれません。

バッテリーの持ちを各機種で並列比較するという企画で人気のYouTuber、Mrwhosethebossが、現行で最新のいくつかのフラッグシップスマートフォンと、新型iPhone SE 2のバッテリーの持続時間を比較しています。

比較対象機種は、iPhone 11、iPhone 11 Pro、Samsung Galaxy S20およびOppo OnePlus 8です。全て、各メーカーのフラッグシップモデルとなっていますね。そして比較方法は、一連の同一のアプリ、ビデオ、およびゲームを同時に実行して一定時間経過後のバッテリー残量を見て、また各機種がシャットダウンするまで行うというもので、また各機種はWi-Fi、Bluetooth、位置情報サービスをオンにして、同じレベルの明るさとスピーカーの音量に設定され、条件は平等になるようになっています。もちろんAppleとその他はOSの違いがありますが、できるだけ同じ条件に揃えている、ということですね。

動画によると、結果は以下の通りとなりました。

  1. OnePlus 8:7時間55分
  2. iPhone 11 Pro:6時間56分
  3. Galaxy S20:6時間31分
  4. iPhone 11:5時間
  5. iPhone SE(2020):3時間46分

結果は、iPhone SE 2が3時間46分で最下位、そして4位のiPhone 11は5時間ということで、1時間以上の差が着いていて断然のビリッケツです。

このテストでは、やはり搭載されているバッテリーの容量が重要であることを示しています。2020 iPhone SEには、比較的小型の1,821 mAhバッテリーが搭載されています。容量を比較すると、各スマートフォンのバッテリー容量を多い順から並べてみると以下の通りです。

  1. OnePlus8:4,300 mAh
  2. Galaxy S20:4,000 mAh
  3. iPhone 11:3,110 mAh
  4. iPhone 11 Pro:3,046 mAh
  5. iPhone SE(2020):1,821mAh

こう見ると、iPhone 11 Proがバッテリー容量が少ない割りに優秀なことがよくわかりますが、他は殆どがバッテリー容量自体の順位とほぼ変わりません。

ただ、iPhone SE 2はAppleのiPhoneの中でもフラッグシップモデルではなく、最安値の廉価版のiPhoneともいえるものです。他の画面サイズが大きいフラッグシップモデルと比較するのは酷だともいえます。

またもちろんこのテストはストレステストで、日常の使用でずっと高負荷のまま使われることはあまりないにせよ、VRや3Dのゲームを長く動かすなどの使用用途は考えられます。特にA13 Bionicチップを搭載し、非常に処理能力が高いiPhone SE 2は、そのような目的で使われることもままあると思われます。そうなると、一般的にはそのような高負荷の状態で5時間以上持つことが一般ユーザから求められることはあるようです。

ただ、通常の使用で1日の使用に耐えられないということはなく、途中で休憩を挟めば、1日使用することができます。今の時代はバッテリーを気にするほどヘビーに使う人はモバイルバッテリーを使っているはずですし、今は新型コロナウイルス感染症の影響で自粛であまり外に出ることも多くなく、スマートフォンを家で使っている人が大半かと思います。

iPhone SE 2はバッテリーの弱さとカメラがiPhone 11シリーズほどよくないため、一部のユーザには不向きかもしれません。しかし全体的にはその4万円台で買えるという低価格帯で世界一の最強処理能力のスマートフォンが買えるという手軽さとコストパフォーマンスの高さから、潜在的にAndroidユーザをiOSのエコシステムに引きずり込むためのキラーツールになる可能性が高いと思われます。ワイヤレス充電、基本的な耐水防塵機能、Touch IDによるセキュリティ性の高さ(しかも今は新型コロナウイルス感染症の蔓延で屋外ではマスクをしている場合が多いのでFace IDより有利)など、必要十分な機能は兼ね備えているからです。

記事は以上です。

(記事情報元:Cult of Mac

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