iPhoneの3年計画。2027年は20周年記念モデル「X以来最大」の刷新、2028年に大型の折りたたみ

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9月9日のイベントを前に、ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が9月4日、今年だけでなく2027年・2028年の【iPhone】の計画をまとめて報じました(Bloomberg、要約は9to5Mac)。個々の項目は以前から断片的に出ていたものですが、3年分を一つの表に並べると、AppleがiPhoneの出し方そのものを変えようとしているのが見えてきます。
左から右へ伸びる年表の線の上に、通常のスマートフォン、縁が曲面ガラスのスマートフォン、開いた折りたたみスマートフォンが並ぶイメージ画像。iPhoneの3年計画を扱う記事のアイキャッチ

3年分を1枚の表に

ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が9月4日に報じたiPhoneの計画。9to5Macの要約をもとに整理
時期機種中身(報道)
2026年9月iPhone 18 Pro / Pro Max機械式の可変絞り、A20 Pro、C2モデム、電池の改善、新色ダークチェリーとライトブルー
2026年9月iPhone Ultra(折りたたみ・初代)閉じるとパスポート大。明るい色と暗い色の2色。Touch ID。高度なヒンジ。2,000ドル超
2027年春iPhone 18 / 18e無印とeが秋から春へ移る。iPhone 18は「秋のラインナップから外れる」
2027年春iPhone Air 2超広角カメラの追加、より速いチップ、電池持ちの改善の3点
2027年秋20周年記念のPro / Pro Max「すべての角と縁に曲面ガラス、より細いベゼル」。iPhone X以来、Pro系で最大の刷新
2027年秋折りたたみ・第2世代「すでに十分なテストの段階」。新しいチップを搭載
2028年折りたたみ・第3世代(大型)外側と内側の画面を2026・2027年モデルより「わずかに大きく」

表を上から読むと、今年の秋はPro 2機種と折りたたみの計3機種、来年の春に無印2機種とAir、来年の秋にPro 2機種と折りたたみ、そして2028年に大型の折りたたみ。今週のイベントで発表されると噂の6製品の顔ぶれ(9to5Mac)と合わせて読むと、2026年9月は「iPhoneの年2回体制への移行が始まる月」ということになります。

2027年春。無印は秋から春へ

いちばん生活に関わるのは、無印のiPhone 18と18e、iPhone Air 2が2027年春にまとまる点です。ガーマン記者は「iPhone 18は秋のラインナップから外れる」と明記しており、無印の新型が秋に出ないのは、iPhone 4が6月に出た2010年以来のことになります。

Appleの狙いは、報道を素直に読めば、Proと折りたたみという高価格帯を秋の需要期に集中させ、春に手頃な3機種を並べて年間の売上をなだらかにすること。買う側にとっては「無印を待つ人は半年長く待つ」「今のiPhone 17は来年春まで現行機」という2点が変わります。無印の新型を毎年9月に買っていた人ほど、リズムが崩れます。

iPhone Air 2の3点(超広角カメラ、より速いチップ、電池持ち)は、初代Airで最も指摘された弱点にそのまま答えています。カメラ1つと電池の短さで見送った人には、春が買い時になります。

2027年秋。曲面ガラスの20周年モデル

2027年のProについて、ガーマン記者は「すべての角と縁に曲面ガラスを使い、ベゼルはより細く」「iPhone X以来、Pro系で最大の刷新」と書いています。iPhoneの発売から20年に当たる年です。

この機種は8月に「中止か継続か」で報道が真っ二つに割れ、Apple株が一日で2.1%下げるほど市場を揺らしました。その後、中国のリーカーが「開発は予定どおり」「曲面に見えるが画面自体は平面」と証言し、今回ガーマン記者が「計画にある」と書いたことで、少なくともブルームバーグの取材範囲では継続が確認された形です。

ただし「全面ガラス」と「曲面ガラス」は同じではありません。今回の報道は「角と縁が曲面」「ベゼルが細い」であって、側面まで画面が回り込むとは書いていません。8月の中国リーカーの「画面は平面」という証言とは矛盾しないので、2027年のProは「ガラスの縁が丸く落ちて、額縁が細くなったiPhone」と理解しておくのが、今の情報量では妥当です。

2027年秋と2028年。折りたたみは毎年更新

折りたたみは、初代が今週、第2世代が2027年秋、第3世代が2028年と、1年ごとに更新される計画です。第2世代は「すでに十分なテストの段階」で新しいチップを積む、第3世代は外と内の画面を「わずかに大きく」する、とガーマン記者は書いています。

初代の生産が「1日数百台」と報じられ、9月に手に入るのはごく一部と見られる中で、Apple自身が「来年も、その次の年もある」と決めているのは大事な情報です。初代の折りたたみを高値で追いかける理由は、それだけ薄くなります。SamsungがGalaxy Z Foldを毎年7月に更新してきたのと同じ周期に、Appleも乗るということでもあります。

2028年の「大型」は、画面が大きくなるとだけ書かれており、寸法の数字はまだありません。初代が開いて約7.8インチ、閉じて約5.5インチと言われているので、その少し上。iPad mini(8.3インチ)との間を埋める大きさになるかどうかは、今後のリーク待ちです。

小型の折りたたみ、実機を触った感想

ここからは筆者個人の感想です。小型の折りたたみ機はHUAWEIなどからすでに発売されており、家電量販店の店頭に並んでいます。実際に店頭で触ってみた印象では、正直なところ使いやすいとは感じませんでした。画面が小さいままだと、開いても大画面という折りたたみ本来のメリットをほとんど実感できず、開閉の手間だけが残ります。そこにApple製という付加価値が乗れば、価格はさらに跳ね上がるはずで、個人的には「画面が小さいなら、この値段を払ってまで持つ意味があるのか」という疑問が拭えません。これはあくまで他社製の小型機を触った上での筆者の体感・意見であり、Apple版の折りたたみiPhoneの使用感を保証・否定するものではありません(実機は未発表です)。

この表から読める、買い替えの考え方

  • 今年18 Proを買う人は、2017年のiPhone Xから続いた形の「最終形」を買うことになります。形が変わる前の完成品を選ぶという意味では悪くない選択で、値上げと引き換えです
  • 来年の20周年モデルを待つ人は、あと1年。今の17 Proか18 Proをつなぎにするなら、下取り価格が下がりにくい18 Proの方が結果的に安く済むかもしれません
  • 無印を待つ人は、9月ではなく来年の春が次の買い時。iPhone 17の値下げも、新型が出る春まで期待しにくいでしょう
  • 折りたたみが気になる人は、初代の入手難と価格を考えると、第2世代の2027年秋を目標にする方が現実的です

もう一つ。ガーマン記者の今回の記事は、ホームセキュリティカメラやApple Watchの話題も含む「9日の前に知っておくこと」の総まとめで、iPhoneの計画はその一部です。Appleがこの秋に見せる製品は、この3年計画の「1年目」に過ぎません。9日に出るものを見るときは、表の下の行まで頭に置いておくと、値付けや仕様の意味が少し違って見えるはずです。

中国本土からの一言。ここでは折りたたみはすでに小米・華為・OPPO・vivo・Honorが毎年更新する当たり前の製品で、Appleが2028年に「少し大きな折りたたみ」を出す頃には、中国勢は何世代先にいるでしょう。それでもAppleの周期が固まったことは、部品を供給する中国のサプライチェーンには朗報です。折りたたみ用の超薄型ガラスやヒンジの発注が、単年ではなく3年の計画で見えるようになったのですから。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac、Bloomberg、9to5Mac(6製品))

※記事中の画像はイメージです。

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