更新が遅くなり申し訳ありません。Appleは1週間前の日本時間2023年1月24日未明、iPhone向けの最新OS(システムソフトウェア)【iOS 16.3】及びiPad向けの【iPadOS 16.3】の提供を開始しました。このiOS 16.3は昨年2022年12月14日にリリースされたiOS 16.2から約1ヶ月と10日ほどでリリースされ、前回に引き続き小数点1桁アップデートですが、黒人歴史記念の新しいユニティ壁紙追加やHomePod 2に対応した以外はそれほど大きな変更はもたらされず、バグの修正がメインとなっています。また、iCloudの暗号化で保護されるカテゴリが増えています。
AppleはiOS 16.3/iPadOS 16.3と同時に、Mac用の最新OS【macOS Ventura 13.2】もリリースしています。更にApple Watch用OS【watchOS 9.3】やAppleTV用のOS【tvOS 16.3】もリリースされています。
iOS 16.3 アップデート内容
iOS 16.3アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正が含まれます:
- 黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティの壁紙
- iCloud用の高度なデータ保護により、エンドツーエンドの暗号化で保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む合計23種類に拡大し、クラウドでデータ漏洩が起きた場合でも情報を保護することが可能
- Apple ID用のセキュリティキーを使用すると、新しいデバイスでの2ファクタ認証によるサインイン時に物理的なセキュリティキーがないとサインインできなくなり、アカウントのセキュリティを強化することが可能
- HomePod(第2世代)に対応
- 緊急SOSで意図しない緊急通報を防ぐために、サイドボタンと、上下どちらかの音量ボタンを長押ししてから放す操作が必要
- フリーボードで、Apple Pencilまたは指を使って描画した筆線が共有ボードに表示されないことがある問題を修正
- ロック画面の壁紙が真っ黒になることがある問題に対処
- iPhone 14 Pro Maxのスリープ解除中に横線が一時的に表示されることがある問題を修正
- “ホーム”のロック画面ウィジェットにホームAppの状況が正確に表示されない問題を修正
- Siriがミュージックのリクエストに正しく応答しないことがある問題に対処
- CarPlayのSiriへのリクエストが正しく認識されないことがある問題を解決
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
小数点1桁アップデートにしては寂しい限りの内容ではありますが。。
iCloudで暗号化保護されるカテゴリが増えたというのは、これまで平文やそのままなど暗号化が行われずに保存されていたということで、そちらの方が怖い気がします。
なお、個人的にはiOS 16.3にしてからiPhone 12 Pro Maxの動きがキビキビするようになった気がします。iOS 7で視差効果をなくした時のような。視差効果を少し減らしたのかもしれませんが、真相はわかりません。壁紙をオリジナルにしようとすると黒くなってしまう問題は完全にバグで困っていたので、今回修正されたことを確認してほっとしました。結構なポカミスだと思うんですけど。。
iPadOS 16.3アップデート内容
iPadOS 16.3アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正が含まれます:
- iCloud用の高度なデータ保護により、エンドツーエンドの暗号化で保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む合計23種類に拡大し、クラウドでデータ漏洩が起きた場合でも情報を保護することが可能
- Apple ID用のセキュリティキーを使用すると、新しいデバイスでの2ファクタ認証によるサインイン時に物理的なセキュリティキーがないとサインインできなくなり、アカウントのセキュリティを強化することが可能
- HomePod(第2世代)に対応
- フリーボードで、Apple Pencilまたは指を使って描画した筆線が共有ボードに表示されないことがある問題を修正
- Siriがミュージックのリクエストに正しく応答しないことがある問題に対処
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
基本的にほぼ全てバグ修正で、OS 16.3とほぼ同様のアップデート内容となっています。
macOS Ventura 13.2 アップデート内容
同時にリリースされたmacOS 13.2 Venturaアップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートではiCloud用の高度なデータ保護とApple ID用のセキュリティキーが導入されます。このアップデートにはMacでのその他の機能向上とバグ修正も含まれます。
•iCloud用の高度なデータ保護により、エンドツーエンドの暗号化で保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む合計23種類に拡大し、クラウドでデータ漏洩が起きた場合でも情報を保護することが可能
•Apple ID用のセキュリティキーを使用すると、物理的なセキュリティキーがないとサインインできなくなり、アカウントのセキュリティを強化することが可能
•フリーボードで、Apple Pencilまたは指を使って描画した筆線が共有ボードに表示されないことがある問題を修正
•入力中にVoiceOverのオーディオフィードバックが停止することがある問題を修正
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できません。このアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
macOS 13.2のアップデート内容も、ほぼiOSとiPadOS 16.3と変わらないものとなっていますね。
watchOS 9.3 アップデート内容
同時にリリースされたwatchOS 9.3アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
watchOS 9.3には、黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティモザイク文字盤、新機能と機能改善、およびバグ修正が含まれます。
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
1つ前のwatchOS 9.2に比べるとあっさりした内容となっていますね。
tvOS 16.3アップデート内容
Appleは同時に、AppleTV用OS、【tvOS 16.3】もリリースしています。変更点については、バグ修正と機能改善のみのようです。
最新ハードウェアiPhone 14シリーズ用を含む、iOS/iPadOS 16.3等のオリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone 14/iPhone 14 Plus/iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max】用も含め、iOS/iPadOS 16.3等のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOS等AppleのOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけます。
記事は以上です。