カリフォルニアに住む11歳の少女の手の上でiPhone 6が突然爆発、Appleが原因調査中

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23ABCニュースによって伝えられたところによれば、11歳のカリフォルニア在住の少女の手の上で爆発・炎上しました。Appleは既にこのiPhone 6爆発事件の原因を調査し始めているようです。

幸いなことにiPhone 6と毛布だけの物的損害で済んだ

「私が自分のiPhoneを手に持っていたところ、”あちこちに火花が飛んでいるのが見えた”ので、毛布の上に投げたんです」とその11歳の少女、カイラ・ラモス(Kayla Ramos)さんは23ABCニュースに語りました。事件発生時、カイラさんは姉妹の部屋にいたということです。

カイラさん自身は23ABCに対し、自身も火傷をしたと言っていたのですが、実際の主な損害は投げたiPhone 6が着地した地点の毛布とベッドの一部が焼けて穴が空いたことだということで、結果的にはiPhone 6本体と毛布の物的損害だけで済んだのが不幸中の幸いでした。

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爆発・炎上したカイラ・ラモスさんのiPhone 6。

燃えたiPhone 6本体は分解されたような状態になっていて、ディスプレイパネルとシャーシが乖離しています。また内部は焼け焦げたような感じになっているのがわかりますね。

なお、カイラさんの母親マリア・アダタさんは、「娘が無事でよかった」として、「今後寝るところにはiPhoneなど携帯電話を近くに置かないことにしました」と語っています。iPhoneを長く充電すればオーバーヒートを起こし、爆発するかもしれない、と心配しているようです。

それに対してAppleは、オーバーヒートする原因はいくつかあると母親のマリア・アダタさんに説明したということです。例えば認証されていないACアダプタやケーブルなどのアクセサリで充電を行った場合などです。2016年にブリティッシュコロンビアで発生した、農家を焼いてしまった事件のように。またAppleは更に、認証された場所ではないところでの修理や、外部からの衝撃などのダメージでもバッテリーへの大きな負荷がかかる可能性があることも指摘しています。

Appleはまずマリア・アダタさんから既に現場や本体の写真を要求しており、また爆発したiPhone 6本体を発送すれば交換用のiPhoneの提供についても提案しているということです。

以下は英語ですがソース元の23ABCニュースの動画です。

まれだが前代未聞ではない

iPhone 6にはこれまで、引火したという前歴はありません。もしそうなら、AppleはSamsungがGalaxy Note 7を使って行ったように、何年も前にリコールをしていたはずです。

iPhoneの火災は実際比較的、というより非常にまれですが、世界中で多数(年間億を超える数)のスマートフォンが販売されていること、およびリチウムイオン電池の使用に伴う小さなリスクを考えると、やはり発生確率がゼロというわけではありません。

2018年11月、iPhone XがiOS 12.1へのアップデートを完了したあと、Appleの公式Lightningケーブルとアダプタで充電を始めた後に発火したという事件がありましたが、その発火がソフトウェアのアップデートと関係があったのかについては不明です。また同年の12月にはiPhone XS Maxがオハイオ州の男のポケットの中で過熱状態となり発火したと報道されています。

さらに珍しいことに、2018年1月のある中国の電気店内で、顧客がバッテリーを「噛んだ」後、修理中にiPhoneのバッテリーが爆発したという事件もありました。

ただし、内部のリチウムイオン電池が損傷すると、どんな携帯電話・スマートフォンも火災を引き起こす危険性があるのは間違いありません。

「粉砕、圧迫、破裂、落下すると、リチウムイオンバッテリーは、業界では経験的に「熱的事象」と呼んでいるものを生み出す可能性があります。これらのバッテリーの正と負の部分の間の超薄型セパレータが破られ短絡が発生することがあるのです」とワシントンポストは指摘しています。つまり、バッテリーのリスクは全てのバッテリーを搭載する電子機器に存在するということがいえましょう。

私たちも、iPhoneを含むバッテリーが内蔵された製品の取扱には気をつけたいものですね。といっても純正アクセサリを使っていても爆発するものは爆発しているので気をつけようがないともいえますが。。できれば、充電しながら外出したり、目を離さない方がよさそうですね。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple InsiderCult of Mac

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