Apple直営店(かつてのアップルストア=Apple Store)はここ数年、平和とはいえないようだ。。特にAppleのお膝元のアメリカ合衆国においては。去年の春にも数カ所のApple直営店が盗難に遭っている。どうやらこのような盗難事件はもうアメリカ本国のApple直営店においては日常茶飯事になってしまっているのかもしれない。
そして犯罪者達もますます遠慮がなくなってきている。今回のApple直営店は盗まれたわけではなく、公の前で強奪に遭ったのだ。10Newsによると、金曜日に20歳台とみられる3人組の男が刃物を持って押し入り、1時間以内にサンディエゴの2つのApple直営店が被害に遭った。そしてこの3人組の男は現在も逃げ続けている。
ニュースによれば、この3人組の男は昼の時間にサンディエゴのショッピングセンターにあるApple直営店を”訪れた”という。正に、白昼堂々と。。午前11時、Westfield UTCショッピングセンターのApple直営店がまず被害に遭い、その30分後、10マイル(約16キロ)以内のファッション・ヴァレー・モール(Fashion Valley Mall)の中にあるApple直営店も同様の強盗の被害に遭った。犯人達はシルバーのシボレー4ドアセダンに乗って逃げ去った。
サンディエゴの警察によれば、この2つの強盗事件は同じ人物達によって行われたという。3人組はナイフなどの刃物を持ってApple直営店に入った後、全く店員や従業員を脅したりすることはなかった。つまりそのナイフは展示品サンプルに繋がっている”セキュリティケーブル”を切断するためだけに使われたのだ。
容疑者に強奪された製品の数量は明らかではないが、主にiPhoneとMacに集中しており、各店舗で1万ドル(約111万円)は超える被害となっている、ということは合計2万ドル(222万ドル)は超えているということになる。
Apple直営店内で展示されている製品は、いったん店舗のWi-Fiの範囲を離れるとiCloudによるアクティベーションロックがかかり、通常の使用はできなくなるだけではなく、バッテリーがなくなるまでアラーム音が鳴り続けるというが、犯人達はそれを見越して音を抑えるような袋に入れたりしたのだろうか。また当然アクティベーションロックがかかった端末は高値では売れないが、分解して部品レベルにして売ることは可能だ。
ちなみに今週、アメリカのApple直営店ではこのサンディエゴの事件(2件)も含めて合計3件盗難事件が発生している。1つ目はカリフォルニア州のCorte MaderaのApple直営店で発生し、そこでは24,000ドル(約267万円)相当の製品が盗まれたという。
Appleは更なるセキュリティ対策を取らざるを得なくなってくるかもしれない。
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(記事情報元:9to5Mac)