AppleのiOSの父、スコット・フォーストール元SVPがiPhoneの開発について座談会に参加予定

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

MacRumorsによると、米国カリフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)にある、コンピュータ歴史博物館(The Computer History Museum)が、かつて米Apple社のiOS開発のトップだったスコット・フォーストール(Scott Forstall)氏を招いて、ジャーナリストのジョン・マーコフ(John Markoff)氏と共に、6月20日にiPhoneがどのようにこの世に誕生したかについて座談会を行うと発表しました。

scott-forstall-original-iphone
スコット・フォーストール氏のプロフィール写真と、初代iPhone。

フォーストール氏は、AppleのiOSのマップ(Maps、iOS 6から導入)の失敗の責任を取らされる形で、2012年10月に会社を追放されたといわれていますが、それ以来初めて公の場に姿を現すことになります。ちなみにフォーストール氏はAppleを辞めた後、ブロードウェイミュージカル、Fun Homeの共同プロデューサーになったりしています。

上記の通り、今回はスコット・フォーストールがかのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)と共にiPhoneの開発極秘プロジェクト”プロジェクト・パープル(Project Purple)”をどのように進め、どんな経験をしたのか、ということをジャーナリストのジョン・マーコフ氏と語る予定のようで、非常に楽しみな内容となります。

また、この座談会は2部にわかれており、第1部はパネルディスカッションの形式となるもようで、初代iPhone開発チームのエンジニアのNitin Ganatra氏、Scott Herz氏、そしてHugo Fiennesの3人が参加、そして第2部でスコット・フォーストール氏の単独の座談会となります。

今回のこの2部の座談会イベントは、コンピュータ歴史博物館が今年行っている”iPhone 360″プロジェクトの一環として行われる予定で、このプロジェクトではiPhoneの前史、そしてチーム結成から立ち上げまで、そしてiPhoneの進化とインパクトに焦点が当てられています。今年はiPhone発売10周年ということもあり、コンピュータ歴史博物館もかなり気合いを入れてこのプロジェクトを推し進めているようです。

今回フォーストール氏が参加するイベントは”Putting Your Finger On It: Creating the iPhone“と命名され、コンピュータ歴史博物館のExponental Centerで、カリフォルニア現地時間6月20日火曜日の夜7時から9時まで行われる予定です。入場は午後6時から行われ、こちらのページから予約可能、、なはずでしたが、既に記事更新時点でチケットは売り切れになっています。残念。。

ちなみにこの座談会が行われる6月20日は奇しくもBrian Merchant著の『The One Device: The Secret History of the iPhone』の出版日で、そこには当然フォーストール氏のことも採り上げられています。ただ、Appleの現在のマーケティング部門のトップ、フィル・シラー(Phil Schiller)SVPや、かつてのiPod部門のトップ、トニー・ファデル(Tony Fadell)元SVPは、ここ数日Twitterでこの本についての批判をつぶやいています。

英語が読める人は、AmazonでKindle版もありますので、ぜひご一読ください。

scott-forstall_Steve-Jobs

スコット・フォーストール氏は上記の通り、Appleのマップ(Maps)アプリの失敗で責任を取らされた形になったといわれていますが、その前から他のApple幹部、特にティム・クックCEO派の人達とは仲が悪かったといいます。というのも、フォーストール氏はあまりにスティーブ・ジョブズに傾倒しすぎ、ジョブズがApple社とこの世を去ってからもジョブズのやり方を貫いたことから、他の幹部とそりが合わなくなったともいわれています。

そのあたりのことも語られるのかどうか?そして座談会後の現幹部や元幹部の感想も気になるところです。

しかしあのスコット・フォーストール辞任騒動から5年近く経ったのに、Appleのマップはアメリカ以外の国では未だに圧倒的に情報量が少なく、使いにくいですね。。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

Visited 207 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人