昨日日本時間午後3時〜5時過ぎ頃にかけて、Appleが大部分の旧機種のiPhoneに、古いiOS用SHSHを開放し、そしてまた突然閉じるといういわゆる”iOSダウングレード祭り”がありました。
Appleがなぜこのような行動に出たのかは謎に包まれていますが、これによって認証サーバが混雑し、アクセスが集中した国などではまともにダウングレードができず、怒るユーザもいたようです。
iPhone 4s用のiOS 6.1.3用SHSHが開放されている
さて、その古いiOSのSHSHですが、実はiPhone 4s用のiOS 6.1.3が記事更新現在も開いた状態のままになっています(ipsw.meで確認できます)。
もともとiOS 6.1.3にダウングレードすることは脱獄していれば可能ではあったのですが、Appleが現在もSHSHを開放している状態では、該当するiPhone 4s用iOS 6.1.3のファームウェアをダウンロードし、iTunesで復元するだけでダウングレードすることが可能になります。
iPhone 4s用iOS 6.1.3のSHSHが開放されている理由は不明
AppleがなぜiPhone 4s用iOS 6.1.3のSHSHを突然開放し、そしてそのまま残したのかは謎ですが、実際iPhone 4s用の最新のiOS、iOS 9.3.5は現在でも脱獄可能ですし、iOS 6.1.3を開放したままにしてもそれほど問題ではないという判断かもしれません。
また、iPhone 4sはiOS 6の方が動きがスムーズになるのも確かです。
ただ、このiPhone 4s用iOS 6.1.3の開放が今後も続くのかどうかについては保証できません。もしiPhone 4sをiOS 6.1.3にダウングレードしたい方は早めに行うことをお勧めします。
今でも多くの人に愛されるiPhone 4s、iOS 6へのダウングレードは単なる懐古以上の意義があるのかも
しかし現実には、iOS 6.1.3に戻したところで、かのスコット・フォーストール(Scott Forstall)によるスキューモーフィズムのアイコンなどを再現してオリジナルiPhoneの懐かしさに浸ることくらいしかできません。というのも、既に多くのアプリがiOS 9以上、或いはそれ以上でないと動かないようになっているからです。とはいえ、iPhone 4sはAppleの共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の生前にリリースされた最後のiPhoneでもあり、ジョブズの遺作でもあります。iPhone 4sの4sは、For Steveの略ではないかという説まで出たほどです。また、iPhone 4sを史上最もスタンダードなiPhoneだとみなす人もいます。
確かにiPhone 4sには既に一線級のデバイスとして活躍できるほどの性能はありませんが、それでもジョブズがこだわった片手で扱えるあのサイズ感、そして確かに世界を変えたデバイスの1つとして、今でも大事に使っているマニアックな方々、そしてジョブズ教(ジョブズ原理主義)の信者の方々は多いかと思います。
そういう方々にとっては、iOS 6.1.3に手軽にダウングレードできることは、古き良き時代のiPhoneを再現するのに最適で、喜ばしいことと同時に、懐古よりももっと意義のあることなのかもしれません。
iPhone 4s用iOS 6.1.3のファームウェア(IPSW)ダウンロードはこちら
iPhone 4s用のオリジナルファームウェア(OFW、IPSW)は以下からダウンロード可能です。ご自身のiPhone 4sにあったものをダウンロードして、iTunesでファームウェアを適用してダウングレードしましょう。
記事は以上です。