AirPods 5を選ぶとき、ノイズキャンセリングの有無で迷う必要はなくなりました。標準モデルは23,800円、ワイヤレス充電ケース付きモデルは27,800円で、両方ともアクティブノイズキャンセリングに対応します。発売日は2026年9月18日です(Apple日本公式の購入ページ)。

ただ、Appleのイヤホンは今8機種あります。Beatsを含めれば13,800円から89,800円まで並ぶ。本当に迷うのはAirPods 5の2モデル間ではなく、その上下にある機種との間です。まず全体を価格順に並べます。
| 製品 | 税込価格 | ノイズキャンセリング | 1回の充電で聴ける時間 | 形と特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Beats Solo Buds | 13,800円 | なし | 本記事では未確認 | いちばん安い。耳に入れるだけの小型 |
| AirPods 5(標準) | 23,800円 | あり | ノイキャン使用時最大4時間 | 耳を塞がない形。感圧センサーで再生と通話 |
| Beats Studio Buds + | 26,800円 | あり | 本記事では未確認 | 耳に密閉して入れる形 |
| AirPods 5(ワイヤレス充電ケース付き) | 27,800円 | あり | ノイキャン使用時最大5時間 | 音量スワイプに対応。ケースがQi充電に対応 |
| Powerbeats Fit | 35,800円 | あり | 本記事では未確認 | ウィングチップで耳に引っかける。運動向け |
| AirPods Pro 3 | 42,800円 | あり(AirPods 5の最大3倍) | ノイキャン使用時最大8時間 | イヤーチップで密閉。心拍センサー、ヒアリング補助、IP57 |
| Powerbeats Pro 2 | 43,800円 | あり | 本記事では未確認 | イヤーフックで固定。心拍センサーあり |
| AirPods Max 2 | 89,800円 | あり(初代の最大1.5倍) | ノイキャン使用時最大20時間 | 耳全体を覆う。Digital Crownで音量調節 |
最初の分かれ道は、耳を塞ぐか塞がないか
値段の前に決めた方が早いのは、形です。AirPods 5は耳の穴に栓をしない形で、Pro 3はイヤーチップで密閉する形。この違いは慣れの問題ではなく、体質に近いものです。
密閉されると耳が詰まる感じが苦手な人、長時間つけると痛くなる人は、Pro 3が2倍近い値段でも快適とは限りません。逆に、電車や機内で静かさを最優先するなら、密閉していないAirPods 5のノイズキャンセリングは物理的に不利です。Apple自身がPro 3のノイズキャンセリングを「AirPods 5の最大3倍」と説明しています(Apple日本公式)。この3倍は、チップの性能というより、耳を塞いでいるかどうかの差です。
そしてもう1つ、耳全体を覆うAirPods Max 2が89,800円で存在します。ノイズキャンセリング使用時で最大20時間という数字は、外に持ち出す前提というより、家や仕事場で長時間つけっぱなしにする道具の数字です(Apple日本公式)。
4,000円差に含まれるもの
- 標準モデル・23,800円:ノイズキャンセリング使用時の単体再生は最大4時間。再生と通話を操作する感圧センサーと、USB-C充電ケース
- ワイヤレス充電ケース付き・27,800円:同じ条件で最大5時間。感圧センサーが音量スワイプに対応し、ケースはApple Watchの充電器とQi充電器にも対応。「探す」で音を鳴らすスピーカーも入ります
この差はApple公式のモデル比較に記載されたものです。4,000円を「置くだけ充電の料金」と考えると小さく見えますが、実際には耳元で音量を変えられるかどうか、という毎日の操作の話でもあります。
1時間の再生時間差が効くかは、途中でケースに戻せるかで変わります。片道1時間の通勤なら往復2時間で、どちらも余裕です。一方、4時間半ほど連続で聴く使い方だと、標準モデルの公称値は超え、上位モデルには収まります。ケースに残量があっても、戻して充電している間は聴けません。合計時間ではなく単体の再生時間で考えるのが要点です。
19,000円上を見ると、何が変わるか
標準のAirPods 5とPro 3の差額は19,000円です。ここで増えるものは、静かさだけではありません。
- 聴こえの機能:ヒアリングチェック、ヒアリング補助機能、大きな音の低減。耳の状態を測り、必要なら補助する側に踏み込んでいます
- 心拍センサー:運動中の心拍を耳で測ります
- 電池:ノイズキャンセリング使用時で最大8時間。AirPods 5の2倍前後
- 防塵防水:IP57等級
親や自分の聴こえに不安があるなら、19,000円は「イヤホンの差額」ではなく別の買い物になります。逆に、音楽を聴くだけで運動もしないなら、この19,000円のうち使うのは静かさと電池だけです。
運動するならBeatsを見た方が早い
見落とされがちですが、BeatsはApple傘下のブランドで、価格帯はAirPodsとほぼ重なります。Beats日本公式で確認できる現行の完全ワイヤレスは4機種です。
特徴は落ちない形をしていることです。Powerbeats Fitはウィングチップで耳に引っかけ、Powerbeats Pro 2はイヤーフックで耳の裏に回します。走る、跳ぶ、寝転がる、といった動きで外れにくい。AirPods 5は耳に置くだけの形なので、この点では分が悪いです。
価格の並びを見ると面白いことに気づきます。Powerbeats Pro 2は43,800円で、AirPods Pro 3の42,800円より1,000円高い。どちらも心拍センサーを積んでいます。運動用として買うなら、静かさで選ぶか、外れにくさで選ぶかの勝負になります。一方、13,800円のBeats Solo Budsは、ノイズキャンセリングを諦める代わりに、AirPods 5の半額近くで買えます。
AirPods 4から変わった選び方
AirPods 4の発表では、通常モデルとノイズキャンセリング搭載モデルの2つに分かれていました。AirPods 5は両方に載せてきたので、「安い方はノイズキャンセリングが無い」という選び方が消えました。
結果として、判断の中心は「雑音を消せるか」から「耳をどう塞ぐか」「どれだけ長く使うか」「運動で使うか」に移ります。ノイズキャンセリング非搭載のAirPods 4を使っている人には、23,800円の標準AirPods 5でも十分な買い替えになります。すでに搭載モデルを使っている人は、電池と音量操作に不満があるかどうかが分かれ目です。
私ならこう選ぶ
短い移動が中心で、耳を塞がれるのが苦手なら、23,800円の標準モデル。音量を耳元で変えたい、置くだけ充電が欲しいなら27,800円。ここまでは4,000円の話です。
静かさを本気で求めるか、聴こえの機能に価値を感じるなら、19,000円足してPro 3へ。運動が主目的ならBeatsを見る。この順で考えると、8機種あっても迷う場所は3か所しかありません。
個人的には、中国の地下鉄など公共交通機関をよく使うなら密閉型を選びます。あの環境で耳を塞がないイヤホンは、音量を上げる方向に手が伸びてしまうので。ただ、それは毎日のように公共交通機関乗る人向けの話で、月に数回なら23,800円で十分だとも思います。値段の差は性能の差ではなく、自分がどこで何時間使うかの差です。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple(AirPods 5)、Apple(AirPods Pro 3)、Apple(AirPods Max)、Beats日本公式)
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