昨年9月のAppleの大型ディスプレイスマートフォン、iPhone6 Plusの登場によって、iPad miniの黄金時代は終わりを告げた。この小型ディスプレイのタブレットデバイスの売上は大幅にダウンしてしまったのだ。
以前、iPhone6 Plusは小型iPadの市場を侵食するだろうと予測していた。しかしそうなったとしても、Appleは競争には勝って生き残るのだ。以下は中国のメディアTgbusより。
Trefisのアナリストが1月2日の投資者向けレポートで、iPhone6 Plusの粗利がiPad miniの売上ダウンによる損失を十分にカバーできると分析している。
最近、AppleのiPad製品ラインの売上は落ち続けている。昨年の9月までの四半期には、iPadの売上数量は1,230万台で、営業収入は53億米ドルとなり、その前の四半期に比べ10%減少し、前年同四半期に比べ14%も落ち込んだ。販売台数においては前の四半期に比べ7%減少し、前年同四半期に比べ13%落ち込んでいる。
前出のTrefisのアナリストは、2015年はiPhone6 Plusの普及にともなってますますiPad miniの売上が下がるものと見られており、iPadの販売は引き続き大きなプレッシャーを受け続けることになる。大型iPhoneはiPadの全体の問題をカバーすることはできないものの、ウォール街には別のことに注意を向けさせるきっかけとなる。アナリストは「iPhone6 Plusの中で最も人気があるのは64GBだ。その売値が849米ドルであるからだ」としている。
TrefisによればAppleは1台のiPhone6 Plus 64GBを販売するとその粗利は600米ドルもあり、それに対してiPad mini 64GBの粗利はたったの100米ドルしかない。CitiグループのアナリストJim Suvaも、iPhone6とiPhone6 Plusの利幅が大きいことで、この2種類のデバイスが売れればAppleの営業時収入と利潤は増加すると予測していた。そして、消費者は高めのiPhoneを選ぶことが多いだろう、なぜなら多くのデータをiPhoneの中の大きめの内蔵メモリに保存したいだろうから、とも予測している。
iPadの売上は芳しくないものの、アナリストは2015年も引き続きiPhone6とiPhone6 Plusの売上は好調が続くと予測し、Appleの目標株価を120米ドルから125米ドルまで引き上げている。
画蛇添足
確かに、私個人としてもiPhone6 Plusを使っているとiPad miniの必要性を全く感じない。
唯一電子書籍で漫画を読む時くらいにはiPad miniもいいかなと思うくらいで、文字入力ではiPhone6 Plusの方が圧倒的に有利なため、iPad miniを使う気にならないのだ。
昨年AppleはiPad mini 3を出してラインナップを刷新したが、iPad Air 2に比べてスペックが見劣りするのも、Appleが既にiPhoneの利益のほうが大きいのはわかっていてiPad miniを見捨てている(本気を出していない)ことを意味しているのではないかと思う。
小型版iPadのiPad miniを出してみたり、その後に大型iPhoneを出してみたり、、なんとなくAppleの迷走が見えるような気がしないだろうか。そんな中途半端なことをするくらいなら、最初からiPhoneを大きくしておけばよかったんじゃないか。。と思ったりするが、それはさすがに福助の頭か。
株価だけはどんどんあがるApple。株主、投資家は大喜びだろう。
しかし実際のユーザに、Appleは最近そこまでの価値と衝撃を与えているだろうか?
記事は以上。