本日の記事でお伝えしたとおり、Apple(アップル)が今日iOS7.1.1をリリースした。
既に多くのユーザがiOS7.1.1にアップデートしていることだろう。
しかし脱獄しているユーザにとってはiOSのアップデートは注意しなくてはならない存在だ。
既に神レベルの脱獄ハッカー達がiOS7.1.1にアップデートしてはならないと警告している。
他にもついでにちょろっと面白い情報もある。
以下にいくつか脱獄ハッカー達のTwitter上でのつぶやきをピックアップしてみよう。
@Pr0t0callx
ケンタッキー出身のプログラマーの@Pr0t0callxは、
もしデバイスが既にiOS7.1になってしまっていて、
それでも脱獄したいならiOS7.1にとどめておいたよい、
なぜならiOS7.1.1は脱獄不能の可能性が高いからとされている。
Hope You Are On 7.1, Because There will Be No 7.1.1 #jailbreak never!!!!! Maybe 8 😀
— Pr0t0callX (@pr0t0callx) 2014, 4月 22
その後、iOS7.1にしたユーザは失望しなくてよいとし、
iOS7.1が今後脱獄できるようになる可能性を示唆しているが、
真相は不明である。
(その後@winocmと絡んでたしなめられたりしているが、よくわからない。。)
7.1 users You won't Be disapointed 😀
— Pr0t0callX (@pr0t0callx) 2014, 4月 22
Stefan Esser(@i0n1c)
非常に著名な脱獄ハッカー@i0n1cによれば、
既知のKASLR(脱獄用セキュリティホール)がiOS7.1.1で塞がれてしまったため、
iOS7.1.1は脱獄できないとしている。
Luckily now that this KASLR leak that everybody knew about is fixed iOS 7.1.1 is UNJAILBREAKABLE! 😛
— Stefan Esser (@i0n1c) 2014, 4月 22
またその1時間後に、次の一般向け脱獄ツールは中国からリリースされる、
という意味深な発言をしている。。
next public jailbreak comes from china…
— Stefan Esser (@i0n1c) 2014, 4月 22
@MuscleNerd
こちらも神レベルで著名なハッカー@MuscleNerdによれば、
今回のiOS7.1.1で修復されたバグのうち84%はAppleと関係ないものだとし、
修復された19個のセキュリティ問題の中で、
16個がWebkitに関わるものだとして、
最後に脱獄ユーザにiOS7.1.1には決して近づいてはいけないと警告している。
84% of the fixes in today's 7.1.1 were not Apple. 16 of the 19 were webkit http://t.co/j91ggqxFiV . JBers stay away from it though!
— MuscleNerd (@MuscleNerd) 2014, 4月 22
evad3rsの動きは?
iOS7(iOS7.0.6まで)の完全脱獄ツール「evasi0n7」を開発したハッカー集団”evad3rs”は、
現在のところ今回のiOS7.1.1のリリースに対して何も情報を発していない。
しかし脱獄業界の全体の反応を見る限り、
iOS7.1にしてしまった後、今後脱獄に期待する人はiOS7.1.1にはせず、
iOS7.1(iOS7.1.0)にとどめておいた方がよさそうだ。
今後の脱獄ツールのリリースは?
今回のi0n1cやMuscleNerdのつぶやきで、
多くの脱獄に関するセキュリティホールが塞がれたことが示されている。
evad3rsのメンバー達はiOS7.1がリリースされた時点で、
まだ手元に駒は残っているために脱獄ツールはiOS8までとっておくことを表明していたが、
今回のiOS7.1.1のリリースで使える駒が減ってしまっていないことを祈りたいものだ。
ただ、i0n1cがつぶやいた次の一般向け脱獄ツールは中国からリリース、
というのが非常に気になるところだ。
中国人が既に脱獄に必要なセキュリティホールを手にしているのか、
それとも中国に盗まれたのか、、真相はまだ語られていない。
今後中国からリリースされるiOS脱獄ツールがどのような動きになるのか、
中国にいる身としては積極的に情報収集をしていきたいと思う。
記事は以上。