Appleが今後iOSデバイスに新しいLPDDR4 SDRAMを使用予定

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

LPDDR4_DRAM

現在AppleのiPhone5sやiPad Airで使用されているRAMは、
エルピーダ製の1GB LPDDR3 SDRAMだ。
海外メディアの情報によると、
64bit CPUの採用が進むにつれ、
Appleは2014年に新デバイスに新しいLPDDR4基準を採用し、
これによってRetinaディスプレイの品質も更に向上するという。

LPDDR4というのはSamsung(サムスン)とSK Hynixによって推奨されている、
次世代高速低電力消費のモバイルDRAM基準であり、
業界内で初めてのLPDDR4の8GBのDRAMが既に開発に成功しているという。
使用されているのは20ナノメートルの超精密加工技術が用いられており、
データ伝達速度は3,200Mbpsに達し、
これは現行のLPDDR3に比べて2倍の速度となっている。
性能上ではLPDDR3より50%向上し、
電力消費も40%減少可能となり、
性能が向上しても1.1Vの消費量を保てるという。

DRAM市場では現在Appleが使用しているLPDDR3さえ主流となっていないが、
LPDDR4が既に発表されたということは、
アプリケーションやCPU、ディスプレイの性能向上速度が著しいことを示している。

iPhone5sやiPad Air等64ビット機を登場させることによって、
Appleは同業者に市場での性能競争を仕掛け始めている。
Samsungは既に2014年に販売する新しいデバイスには64ビットCPUを搭載することを決定している。
スマートフォンやタブレット型コンピュータには既に高解像度のディスプレイが採用されており、
2014年のモバイルデバイスのディスプレイはWQXGA (2560×1600) からUHD (4096×2160)に解像度がアップすると言われている。

CPUやディスプレイの性能向上によって、
これまで以上に大容量・高速なデータのやりとりが発生し、
DRAMの性能も向上が求められている。
しかしその性能向上に合わせて重要なのが電力消費性能だ。
現在LPDDR2やLPDDR3 DRAMは、
CPUとディスプレイ性能の電力消費に耐えられていない。
これがLPDDR4 DRAMが求められている理由だ。
もしLPDDR4 DRAMを使えば、同じ電力消費で容量を40%アップできるからだ。

Samsungの計画では、
LPDDR4 DRAMが上述のUHDスマホ・タブレット型PCやウルトラブックに間に合うようにしたいとしている。
これらのデバイスの解像度は現在の高解像度ディスプレイの4倍にも及ぶ。

現在確定できないのは、Appleが果たしてエルピーダと協力関係を続けるか、
またはその他のサプライヤーのLPDDR4 DRAMを採用するかだ。
現在SamsungはLPDDR4の製品生産許可を得ているが、
SK Hynixはまだ許可取得を待っている状態だ。

記事は以上。

Visited 48 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人