Barclays: 2020年のiPhoneにはとうとう6GB RAMが搭載か

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Appleは来年2020年の新型iPhone(iPhone 12?)のパフォーマンス改善のために、重要な一歩を踏み出したと伝えられています。それは、これまでよりもより多くのRAMを搭載する、というやり方です。具体的には、来年の最上位モデルが従来の4GB RAMから6GBにアップグレードされる、ということです。

BarclaysのアナリストBlayne Curtis氏によると、この変更は現行のiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxの後継機にのみ導入され、iPhone 11の後継機には適用されないとされていて、この情報はAppleのアジアのサプライチェーンから得たものとされています。

Photo: iFixit

iPhoneはRAM容量が重要

2007年にリリースされた初代iPhone(iPhone 2G)のRAM容量はわずか128MBでした。そして明らかに、RAM容量は長年にわたってかなり成長しています。2013年のiPhone 5はiPhoneとして1GBのRAMを搭載したRAMギガ超えの最初の機種で、その3世代後のiPhone 6Sでは2GBと倍になりました。iPhone Xでは3GBに留まりましたが、iPhone XSでは4GBになりました。そして2019年の現行最新のiPhone 11シリーズ全てその4GBを維持しています。

iPhoneのパフォーマンスに最も大きな影響を与えるのはもちろんプロセッサの処理速度ですが、マルチタスク環境下ではRAM容量が重要な役割を果たします。1つのアプリケーションから別のアプリケーションへの切り替えは、両方をRAMに保持すると、リロードする必要がなくなるため、遥かに速くなります。

これは、マルチタスク機能を比較するために設計されたiPhone 11 Pro MaxとSamsung Galaxy Note +の直接の競争で実証されました。AppleのiPhone 11 Pro Maxは、アプリケーションの最初のロードではライバルを打ち負かしましたが、アプリケーションを再開するときにその優位性が失われたのです。

これは、Samsung Galaxy Note +には12GBものRAMがあり、iPhone 11 Pro Maxには4GBしかRAMがなかったからです。競合他社製品が多くのアプリケーションをRAMから引き出し完全にリロードすることができることを意味しています。

といっても、これはもちろん「2020年のiPhone 12にも12GBが必要だ」という意味ではありません。iOSはAndroid OSよりもはるかに効率的であり、6GBへのアップグレードでほぼ確実に現行の4GB RAMとは大きな違いを生むことが期待されます。

なお、この情報はAppleが2020年のiPad ProのRAM容量を増やすことを暗示している可能性があります。昨年販売された2018モデルのほとんどのバージョンには4GB RAMが搭載されていすが、1TBモデルには6GBが搭載されていて、iPad Proのハイスペック機は基本的にiPhoneよりもRAMが多く搭載されているからです。

その他の2020 iPhone(iPhone 12)の改善点

また、Blayne Curtis氏は、来秋のiOSモデル(おそらくiPhone 12と呼ばれる)の背面カメラにAR(拡張現実)で使用する3Dセンサーを搭載するという情報も出しています。以前のレポートでは、この技術は次のiPad Proでデビューしてから、その後のiPhoneに搭載されると予測されていました。

また来年2020年のiPhoneが5G高速セルラーワイヤレスネットワーキングを使用することはほぼ確実です。Curtis氏は、5G対応iPhoneでは米国の携帯キャリアによって採用された5Gのバージョン「mmWave」をサポートすることが情報源によって示唆されたこともレポートに書いています。

2020年のiPhone 12は5G対応が大きな目玉ですが、今回ニュースになったRAM容量の増加は大きな進歩です。iPhoneはこれまで、他社製品に比べRAM容量はかなり少なめに設定してきました。上記の通りiOSの効率がAndroid OSよりも遥かに高いのもありますが、バッテリーの消費が大きくなることも考慮に入れているものと思われます。今回6GB導入に踏み切ったということは、CPUやディスプレイなどで更なる省電力化が図れることがわかってのことでしょう。他にもCPUやGPUの進化、カメラの進化なども更に注目すべきところが多そうです。

私も今年のiPhone 11シリーズ(iPhone 11 Pro Max)はiPhoneシリーズとしては初めてパスしましたが、iPhone XS MaxからRAM容量の進化がなかったことも理由の1つでした。RAM容量が6GBに増加されるのであれば、来年こそは買い替えようかなと思っています。とはいえ、iPhoneやiPadなどのRAM容量はAppleが発表することはなく、正式にベンチマークなどが動かないとわからないところでもあるのが悩みどころですね。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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