真相を伝えることその2

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過去のblogに載せた、自分がコーディネートしたBRAHMAN CHINA TOUR 2003についてのその2です。

保存版ということで。

MAOさんのBlog::Tiaoに以下の記事があり、私のBlogのエントリー「真相を伝えること」にTrackBackがあったので紹介します。

「BRAHMAN北京コンサート」マスメディアに歪曲された中国報道-2・・・中国在住の日本人フリーランスライターの意見
http://blog.readymade.jp/tiao/archives/000533.html

ふるまいさんの記事、私もYaogunML(中国ロックML)の田鶏の投稿の紹介で読みました。

ふるまいさんはBRAHMANは見なかったけど、MIDIの現場にいらした方なんですね。お会いしたことはないんですが、北京のパンクバンドなどと仲がよいということは私の知り合いにも必ずふるまいさんの知り合いがいそうな気がします。

大変良質な記事だと思います。メディアは時に視聴者の目を曇らせる。確かにそうです。私もふるまいさんと同様、読売の記者さんには取材結果を先に決めつけてから取材されていました。

ところで野次を飛ばしたり物を投げたりしている中国人に向かって「やめろ!」といってとびかかっていった中国パンクって中国ではかなりメジャーなパンクバンド「反光鏡」の李鵬じゃないですかね?李鵬は私が留学していた頃(98〜99年)、彼らは非常にアングラなところでやっていて、それをTBSのニュース23に紹介したことがあり、それ以来の縁です。リハの時に売店のところで会って、私が「日本からバンド連れてきたから絶対見てよね!」って言ったら「お!楽しみだなあ!俺絶対一番前に行って応援するよ!だから俺たちのも見てね!」と言ってくれたんです。結局時間がなくて反光鏡は見られなかったけど、李鵬だけは絶対に日本の悪口はいわなかっただろうと信じています。

ところで私が疑問に思うのは、「わたし自身も日本のバンドが参加すると聞いて、何か起こらなきゃ良いが、と思った」ってのは本当なんでしょうか?本当だとして、どの程度そう思われたんでしょうか?

私は準備期間中そういう話は誰からも聞かされなかったですよ。もちろん主催者からも聞かされませんでした。逆に関係者は非常に歓迎ムードで、特に主催者は非常に親切に動いてくれました。会場と宿泊場所の往復の車も出してくれたりして、特別待遇でした。

MIDIフェスの前、暫く北京に行けなかったので反日の雰囲気は実際にはわかりませんでしたけど、もちろん私自身は日本でその辺のニュースは全てチェック済みでした。

しかしそれでも本当にあんなことになるとは予想できなかったのです。実際JOY SIDEのように日本人が入っているバンドだって出演していたけど、問題なかったみたいですしね(あんまり有名じゃなかったというのもあって日本人が入っていることも知られていなかったからかもしれないけど)。
それに音楽のイベントだから、そういうのは一切関係ないと思っていたんです。本来、関係ないはずです!それに中国でも若い人にはそれほど関心がなかったと思いますし、ふるまいさんと同様私も日本人だからといって中国で厭な思いをしたことは一度もなかったからです。

だから、仮に知り合いなどからそういう予想や忠告が流れてきたとしても、私は中国の音楽好きの若者達を信じてたぶん途中でやめることはなかったとは思いますね。実際、本当によかったって言ってくれる人も沢山いました。

記事を読んで、BRAHMAN(コーディネーターの私を含めて)はそんな時期に行ったのは無謀だったとか、そういう感じにとられるようだったらそれは誤解であります・・・ということを言っておきたいです。そこまで穿ってとられることもないかとは思いますけれど。

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