テック業界の伝説の偉人、スティーブ・ウォズニアックとポール・アレンが初めてシアトルで面会

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GeekWireの報道によれば、Appleの共同創業者スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak、Woz、以下ウォズ)とマイクロソフト(Microsoft)の共同創業者のポール・アレン(Paul Allen)が4月12日に米国シアトルで面会した。信じがたいことに、この2人のテック業界の偉人達は初めて会ったというのだ。

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ポール・アレン(左)とスティーブ・ウォズニアック(右)が、4月12日水曜日にシアトルでアレンが所有する博物館で面会した。Photo via Dario Impini/Living Computer Museum + Labs.

ウォズとポール・アレンは別々のテック業界の巨頭となる企業の礎を築いた創業者であり技術者だが、過去40年間お互い一度も会ったことがなかった。そして3日前の水曜日、2人の偉人が初めてシアトルの「リビングコンピュータ博物館+ラボ(Living Computer Museum + Labs)」で初めて顔を合わせたのだ。

ポール・アレンはこの「Living Computer Museum + Labs」の創業者で、この博物館+ラボは世界でも最大の現在でも稼働する(一部リストアしてあるが)コンピュータの博物館だ。アレンは今回ウォズを、今後少なくともこの博物館+ラボの中で10年は続く常設展示となる予定(博物館のLath Carlson常務取締役談)の「アップルコンピュータ展」が始まる前の、Apple Computer Inc.の昔の従業員が集合するイベントに招待した。

この「アップルコンピュータ展」では、1976年から1999年までの23年間にApple Computerからリリースされたコンピュータ製品が展示される予定で、その中にはスティーブ・ジョブズ自身が使用したとされるApple I、Apple II、Apple IIe、Apple IIc、Apple III、Apple Lisa、Macintosh 128Kや、ジョブズがアップルに返り咲いた後にリリースして一発逆転に成功したiMac G3なども展示される。

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ウォズを含むApple Computerの初期の従業員達と、ポール・アレン。Photo via Dario Impini/ Living Computer Museum + Labs.

ポール・アレンは、「Apple Iを私たちの展示会で展示できることを嬉しく思います。ジョブズとウォズはこれによってAppleを大きく発展させました。長年来、マイクロソフトとAppleは熾烈な競争を繰り広げてきましたが、同時に友好的なパートナーでもありました。この2社はマーケティング戦略は違えども、共通の目標を持っています。それは”コンピュータを世界中の人の身近な存在にする”ということです。このリビングコンピュータ博物館+ラボにとっては、本当に興奮する瞬間です」と声明を発表している。

なお、展示のためのApple Iは、ヘンリー・フォード博物館から100万ドル(約1億850万円)で購入されたものとのこと。

展示されているApple I。後ろにはホームブリュー・コンピュータ・クラブの紹介も。Photo via Dario Impini/ Living Computer Museum + Labs.

 

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展示されているApple II。他にも懐かしのAppleコンピュータデバイスがたくさん。スティーブ・ジョブズが出ているNewsWeekの表紙も。Photo via Dario Impini/ Living Computer Museum + Labs.

Apple Computerの初期の従業員以外にも、スティーブ・ジョブズもスティーブ・ウォズニアックも参加していた、シリコンバレーで結成された初期のコンピュータ愛好家達によるユーザグループ「Homebrew Computer Club(ホームブリュー・コンピュータ・クラブ)」の元メンバー達もこの水曜日の会合に出席した。また、ビル&メリンダ・ゲイツ基金会の主席メンバーで、ワシントン大学コンピュータ部のEd Lazowska教授もイベントに出席した。Ed Lazowska教授はFacebookでこのウォズとアレンが会話している写真をアップしている。

そして、ウォズとポール・アレンの二人とも、Twitterで二人の写真をアップしている(二人ともアップしている写真は同じ)。

ちなみにウォズは2010年にポール・アレンへの支持を発表した1年後の2011年にパテント・トロールだとして叩いたりしていて、関係は良好ではなかったようだ。

ポール・アレンは慈善事業にも様々な出資をしているが、第二次世界大戦時の兵器にも非常に造詣が深く、フィリピン・レイテ島沖のシブヤン海に沈没していた旧日本軍の戦艦「武蔵」の調査を8年続けた結果、ついに海底に沈んでいる「武蔵」の躯体を発見、自らのTwitterでその発見を報告している。

また、今回のイベントで集まったシリコンバレーのコンピュータ巨大企業の偉人達の多くを排出した「ホームブリュー・コンピュータ・クラブ」については、映画「バトル・オブ・シリコンバレー」とその原著に詳しく紹介されているので、興味のある方はぜひ一度ご覧あれ(一部事実と異なるところがあるが、演出のためと思われる)。この映画では、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツによるAppleとマイクロソフトの初期の協力体制やその後の闘いについても描かれている。ノア・ワイリーの好演が見所で、スティーブ・ジョブズ本人も気に入っていた作品だ。

記事は以上。

(記事情報元:GeekWire

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