チャイナユニコム、中国で初のeSIM許可取得。旧正月後にApple Watch Series 3のセルラー版が6都市で試用開始か

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中国の三大携帯電話キャリアの1つ、チャイナユニコム(中国聯通、China Unicom)が2018年2月13日、eSIM一番号二端末業務試用許可を取得しました。これを受けて、チャイナユニコムが公式Weibo(中国版Twitter)で、旧正月(春節)後に、上海・天津・広州・深圳・鄭州(河南省省都)、長沙(湖南省省都)の6都市で正式にeSIM業務の受付を開始することを発表しました。

チャイナユニコムは、現在世界でも最も売れている腕時計ブランドとなっているAppleの、eSIMを搭載した【Apple Watch Series 3セルラー版】が中国で初めて、唯一使えるようになるキャリアとなります。

Apple-Watch-Series-3

さすが、3Gや4Gの導入など、新技術の導入では明らかに他の2キャリア(チャイナモバイル、チャイナテレコム)よりも先を行っているチャイナユニコム、といったところでしょうか。

eSIM一番号二端末業務とは

eSIMカード一番号二端末業務(中国語では”eSIM卡一号双终端业务”)とは、1つの番号で2つの端末で電話や通信などができるというもので、しかも2つ目の端末には物理的なSIMカードがなくても使用することができます

AppleのApple Watch Series 3のセルラー版はeSIM機能を搭載していて、例えばiPhoneを持たずにApple Watch Series 3セルラー版だけ外に持ち出しても単独で通信ができるようになり、利便性が増します。

既に米国、英国、カナダ、日本などではApple Watch Series 3に対応したeSIMサービスが始まっていましたが、中国ではサービス開始が遅れていました。

チャイナユニコムが唯一の中国でのeSIMサービス提供キャリアに

中国(内地、大陸)では、チャイナユニコムが唯一のeSIMサービス提供キャリアになりました。チャイナユニコムはAppleやファーウェイ(HUAWEI)と共にeSIM対応端末と積極的に協力してきており、知的財産権に基づいたeSIM管理プラットフォーム及びサービス体制を中国で作り上げてきました。チャイナユニコムは更にeSIMのコンシューマIoTソリューションで、GSMAテクノロジー大賞を受賞しています。

広い中国で、基地局やシステムをeSIMに対応させるのは並大抵の事ではないと思います。

チャイナユニコムは2015年からeSIMについて既にAppleと協力関係にあった

チャイナユニコムは2015年のApple Watch Series 3がまだ設計段階初期の頃からAppleと既に協力関係を結んでおり、eSIMの開発も同期していました。Apple Watch Series 3が昨年9月にリリースされた時に、中国でもクローズドユーザによるeSIMのテストが1週間ほど行われ、その際もチャイナユニコムのネットワークが使われていたということです。

ただ、Appleの9月の新製品発表スペシャルイベントでApple Watch Series 3が発表された際に、第一弾eSIMサービス開始国に中国のChina Unicomの表示があったのですが、他国に比べて開始次期はかなり遅れることになりました。恐らく、国の許可がなかなかおりなかったことが問題ではないかと思われます。

Apple-Watch-Series-3_Celluar_country

具体的な日付は明らかになっていないが、チャイナユニコムの今後の展開に期待

現在チャイナユニコムからも春節後、としか通知されておらず、具体的に6都市でのeSIMサービスの開始がいつになるのかはわかりませんが、それほど遠くない先の話になりそうです。

チャイナユニコムは今後2018年のiPhoneの基本仕様として要求されている次世代通信、5Gへの対応にあわせて、中国でも率先して導入していくのではないかと思われます。ただ中国はあまりにユーザ数が多すぎるため、5Gがどのくらいのスピードになるかどうかはわかりませんが。。4Gはかなり頑張っていて、場所にもよりますがダウンロードは70〜80Gくらいが確保されることもあります(アップロードは30G程度ですが)。

記事は以上です。

(記事情報元:China Unicom Weibo

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