「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」の監督は、ネットから隔絶されたMacBook Airで脚本の漏洩を防いでいた

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昨年末、12月に公開された最新のスター・ウォーズ、「スター・ウォーズ エピソードⅧ 最後のジェダイ」の脚本作家で監督のライアン・ジョンソン(Rian Johnson)氏が、ウォールストリート・ジャーナルのMy Tech Essentialsのコラムで、同作の内容が公開前に熱心なスター・ウォーズファン達によってインターネット上で漏洩しないために、複数の予防策を採ったことを明かしています。

StarWars_Episode8_TheLastJEDI

そしてそのうちの1つが、脚本の初期の制作にはネットから隔絶された(=エアギャップされた)特別なMacBook Air 1台のみを使い、この唯一のMacBook Airによって脚本を一元管理することであったことを明らかにしています。

ネットとの接続から完全に遮断することで、ソフトウェアの更新やその他の不要なファイルをコンピュータにインストールすることを防ぎ、それによってデバイス内のデータ漏洩に繋がるようなマルウェアのインストールや実行を防ぐことができたからです。

ジョンソン監督は、「私は(そのMacBook Airを)常に持ち歩いていましたが、脚本を書く以外のことには一切使いませんでした」としましたが、使用していないときにはパインウッド・スタジオ内で安全に保管されていたことを補足しています。なぜなら「プロデューサーは、私がそれをコーヒーショップに置き忘れてしまうのではないかと常に絶えず心配していましたからね」と明かしています。

しかしインターネットに接続できない間、ジョンソン監督は大量の写真の処理に困ったそうです。彼は1980年代のライカ(Leica) M6 35mmフィルムカメラを使っていて、彼はその高速の白黒フィルムカメラを常に肩から下げて、毎日写真を撮っていたそうです。そして撮影が終了する頃には2000本ものフィルムが残ったそうです。

ただ、そんなアナログなジョンソン監督も、テクノロジーに否定的なわけではありません。ジョンソン監督は大切な時間を自身のiPhone Xにインストールしている”Desert Golfing”というアプリに費やしていました。ジョンソン監督はアプリを”a lovely little app”と呼んでいますが、”とてもバカな(so stupid,)アプリ”とも呼んでいます。ディレクターがこの”恐ろしい友達”について忘れるように彼に提案しましたが、彼はそのゲームを1500ホールも遊んだ後に、「そいつの顔に一発パンチを食らわせたくなったよ」と語っています。

DesertGofing
Desert GofingのApp Storeの画面。こんなシンプルな画面なのに240円もします。。ダウンロードして遊んでみましたが、確かにシンプルでめちゃはまります。笑

監督は他にも1960年代の機械式腕時計、オメガ・スピードマスター・プロ(OMEGA SPEED MASTER PRO)や、モレスキン(MOLESKINE)のA4サイズのソフトカバーノートを脚本を書くのに用いており、またPodcastの「The History of Rome」も聴いていたそうです。

私もスター・ウォーズの大ファンなので、日本帰国時に「スター・ウォーズ エピソードⅧ 最後のジェダイ」を見ました。あの最後にはちょっとビックリしましたね(まだご覧になっていない方のためにネタバレはしませんが)。そしてこれまでのスター・ウォーズの慣習を崩すいくつかの試みがあったことも気になりました(例えば「嫌な予感がする」という台詞が出てこない、など)。

ちなみにスター・ウォーズはディズニー(The Walt Disney Company)によって権利が管理されていることから、Appleとはとても縁が深いものです。なぜならAppleの共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は、かつて自身が作ったピクサー(Pixar)がディズニーに買収されたことから、個人としては最大のディズニーの株主だったこと、また現在もディズニーのトップ(Chairman & CEO)のRobert Iger氏がAppleの取締役として入っているからです。

「エピソードⅦ フォースの覚醒」から登場しているカイロ・レンの炎が出ているようなギザギザのライトセーバーの表現は、Appleのデザイン部門のトップ、ジョニー・アイブ(Jony Ive)CDOの助言によるものだったというエピソードもあります。

また、逆にApple Watchのタプティック・エンジンによる振動はスター・ウォーズのライトセーバーからヒントを得ていたり。。

ジョニー・アイブCDOによって生み出されたAppleのEarPodsやAirPodsの製品デザインは、スター・ウォーズのストームトルーパーからインスピレーションを得るなど、相互に影響を与え合っていることもわかっています。興味深いですよね。

様々なエピソードよりも、私自身としてはあの「スター・ウォーズ エピソードⅧ 最後のジェダイ」の脚本が、私達が愛するAppleのMacによって書かれていたこと自体に価値があるんじゃないかと思います。これによって、Appleの株がまた上がりましたね。もちろん実際の株価についてはわかりませんが、昨年もMacの売上は、世界的なコンピュータの売上げが低迷する中、7%以上も成長したそうです。すごいことですよね。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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