被害総額約8,710万円!ブラジルで武装グループによる強奪事件、Foxconnのトラックの貨物が襲われる
FIFAワールドカップが終了したばかりのブラジルはやはり危険な国だった!
7月7日のSamsung工場の武装強盗による6億4千万円の被害に続いて、
Appleの最大の組立委託先でもあるFoxconn(フォックスコン、富士康)も数日前にブラジルで強盗に遭ってしまった。
台湾のメディアの報道によると、
Foxconnの貨物トラックがサンパウロのカンピーナス(Campinas)空港から同市のジュンディアイ(Jundiaí)に向かっている途中で、12名からなる武装グループに襲われたのだという。
ブラジルの警察の書記調査結果によれば、
今回のFoxconnの損失額は200万レアル(約8,710万円)にものぼるという。
しかも、7月に入ってからテクノロジー企業の貨物トラックの強奪は3件目
しかもこんなことがブラジルでは頻発していて、
テクノロジー企業の貨物トラックへの計画的強盗事件としては、
7月に入ってから3つ目になるという。
警察によれば、今月初めに、Smasungの貨物トラックがブラジル東南部カンピーナスの路上で強盗に遭い、
20名の武装グループが携帯電話やパソコンなどを含む4万台もの電子デバイスを強盗し、
Samsungの被害額は2000万レアル(約8億7,100万円)にものぼったという。
また今月22日には名前を公開していないメーカーが同じような武装グループに襲われ、
その被害総額は110万レアル(約4,790万円)になったという。
現在ブラジルの警察は更にこのFoxconnのトラック貨物強奪案件について捜査を進めているが、
どうやらSamsungのトラックを襲った武装グループと同じ犯罪グループによる犯行ではないかとみられているという。
まとめ:ブラジルは怖い!?
上記の朝日新聞のソースによれば、
サンパウロの北に位置するカンピーナスのあたりには、
空港と市内を結ぶ幹線道路が集中しており、
高価な製品を積んだトラックが襲われる事件が頻発しているらしい。
ブラジルに比べたら相対的にかなり平和な日本や香港や中国にいると、
こういった事件を聞くだけでとても恐ろしく感じてしまう。。
正直中国を含むアジアはこのような強盗による強奪のリスクは小さい。
南米での製造業はこのような輸送リスクにまで気を遣わねばならないかと思うと気が遠くなる。
ブラジルではワールドカップ開催に合わせ、
公式のApple Storeがオープンしたが、
そこで売られているiPhoneの販売額は世界中で最も高い部類に入るといわれている。
その原価には、上記のような輸送リスクに加え、工場や販売店を襲われるリスクへの保険も入っているのではないだろうか(もちろん、税金や輸送費などが最も大きな原因と考えられるが)。
記事は以上。