Apple(アップル)の次世代iPhoneとされる「iPhone6」は、
従来モデルと比べてディスプレイが大きくなると業界内でももっぱらの噂だ。
ではなぜAppleはiPhone6のディスプレイを大きくするのだろうか?
米国のテクノロジー関連ブログのRe/codeから流出した、
Apple内部プレゼン用のスライドフィルム画像によると、
同社は現在のiPhoneでは形勢が不利であり、
大きいディスプレイのiPhoneを販売することが必要だと考えていることがわかる。
またiPhoneの成長率は引き続き低下していることが示されている。
Appleはこのままでは現状を維持できない
ただ、Apple自身の研究から見て、
彼らの今回のディスプレイ拡大検討はしかたなくやっているところがある。
同社の統計によると、
300米ドル以上の4インチディスプレイモデルの需要はこれ以上伸びることはなく、
逆に減ってきているという。
消費者は価格の低下だけではなく、
ディスプレイがもっと大きいデバイスを求めているのは間違いなく、
またキャリアもAppleとSamsungの特許闘争を背景に、
Appleを切り捨てつつあるのも事実だ。
AppleのiPhoneの市場シェアは比較的高くロイヤリティは高いが、
販売政策は店舗や業者にとって友好的ではなく、
がっちりと組んでいるパートナーに欠けているところがある。
Appleとしては、上記のような事情があってキャリアが故意にiPhoneの販売量を抑えていると考えている。
また競争相手(主にAndroid陣営)はハードウェアの改善とそのエコシステムを努力して改善してきており、
更に販売のために多くの資金を導入してキャリアを味方に付けている。
Samsungは特にその中でもトップをひた走っている。
ではAppleはどうすべきか?
そんな状況の中でAppleは何ができるだろうか?
もちろん300ドル以下の価格で4インチディスプレイモデルのiPhoneを発売することだってできる。
または巨額の利益率をかなぐり捨てて、廉価版デバイスを販売することだってできる。
しかしこの2つの方法は恐らくAppleはとらないだろう。
なぜならAppleユーザは既にカナダのVirgin Mobileで300ドル以下の価格でiPhone 5cを買うことができるからだ。
ただこの製品も恐らくかなりインセンティブをもらっているはずだ、
というのも上記の300ドル以下のiPhone5cにはVirgin MobileのSIMロックがかかっているからだ。
SIMフリーのiPhoneの中では400ドル〜500ドルの4インチディスプレイのiPhoneを探すことも難しい。
Appleはやはり大きいディスプレイのiPhoneを出すしかない
やはりAppleとしてはこれまで通りの価格と利益率で、
大きいディスプレイを備えたiPhoneを販売し、
増長している問題を解決するしかないようだ。
その新製品販売と同時に、
Appleはこれまで販売してきたモデルを300ドル以下に下げることだろう。
いずれにせよ、次世代iPhoneに大きいディスプレイが搭載されるのは時代の流れからしても必然的だと言えるだろう。
記事は以上。