数日前に中国の工業信息部(工信部)が正式に中国の三大キャリアである、
中国移動(China Mobile)、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)に対し、
4Gの免許を発行したのは以前の記事でもお伝えしたとおり。
そしてこの三大キャリアのうち唯一iPhoneを正式に扱っていなかった中国移動が、
とうとう4G LTEに対応したiPhoneをもってiPhoneを正式に販売する可能性が高まった。
なぜならAppleオフィシャルサイトのiPhone識別方法紹介ページに、
既に中国移動版iPhoneのモデルナンバーがこっそりと追加されたからだ。
一番下に、iPhone5sのA1530、iPhone5cのA1529が追加されているのがわかるだろう。
またこの2種類のデバイスの工信部の認証資料には、
TD-LTE/TD-SCDMA/WCDMA/GSM方式が全て載っている(FDD-LTEは載っていない)。
以前の記事にも書いたとおり、
このiPhone5s=A1530とiPhone5c=A1529のモデル番号は香港版と一致している。
しかしこのことは、将来的にこの2種類の機種が中国移動の4G LTEを使う際に、
問題が起こってくる可能性がある。
というのも、私がiPhone5sをクラックして中国移動(広東移動、深圳市)の4G TD-LTEを使用していても気づいたのだが、
iPhone5sで4G LTEをつかんでいる環境で通話をする時に、
必ずいったん2G(GSM)或いは3G(TD-SCDMA)にネットワークを切り替えてから行っており、
そのようにしないと通話ができないことがわかっている。
そして通話後には表示がE(Edge、GSM)または3G(TD-SCDMA)に戻り、
暫くするとまたLTEに戻るという現象があるのだ。
また私が明らかに4Gの電波があるところ(例えば家)にいるのに、
電話をかけてもかからないという現象も何回か起こっている。
これはクラックしているからということもあるのかもしれない。
上記の問題は今後どのように解決されるのか、引き続き注目していきたい。
また中国移動がiPhoneを販売するにはまだもう少し時間がかかることがわかっている。
中国移動はまだAppleとのiPhoneの販売協定にサインをしておらず、
現在でもAppleと中国移動の駆け引きが続いているからだ。
中国移動は12月18日に、
中国大陸地区でのべ10億以上の携帯ユーザに対して正式に4G LTEの商用サービスを開始する。
当然中国移動はこのタイミングでiPhoneをリリースする可能性が非常に高いと下馬評では言われているのだが、
もうその12月18日に6日前に迫った本日現在でもAppleと中国移動が販売合意に至っていないということは、
全国に中国移動版の在庫が行き渡らないのではないかという懸念が大いにある。
Appleのみならず、世界経済に大きな影響を与えると思われる、
世界最大のキャリア中国移動によるiPhoneの販売。
これからもこのブログは情報を追っていくことにしたい。
記事は以上。