BoseがBeatsをノイズキャンセリング技術特許侵害で起訴、相次ぐBeatsへの訴訟

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著名なスピーカーメーカーのBoseが本日、
今年Appleに買収されたBeats Electronicsを特許侵害で起訴した。
BoseはBeatsがノイズキャンセリング技術とその他音響技術特許を侵害していると訴えている。
Boseは起訴状の中で、Boseが50年かけてノイズキャンセリング技術を研究開発しており、
その結果最終的に完成した「QuietComfort」を使用しているヘッドホン・イヤホン製品の技術が、
Beatsに盗まれたとしている。

Beats_HeadPhone

Beatsが侵害しているとされる、
Boseの5項目のノイズキャンセリング及び音響に関する特許技術とは以下の通り。

6717537 – “可能な限りデジタル信号処理システムの遅延を減少する方法とデバイス”
8073150 – “ダイナミックに配置可能なANR信号処理のトポロジー”
8073151 – “ダイナミックに配置可能なANRローパスフィルタユニットのトポロジー構造”
8054992 – “Hi-Fi補填”
8345888 – “デジタルHi-Fiの位相補填”

Boseは起訴状においてBeatsがBoseの特許を侵害する製品の製造を停止し、
賠償金を支払うよう要求している。
またBoseは更にITC(International Trade Commission、アメリカ国際貿易委員会)に申請を提出しており、
Boseの特許を侵害している製品を販売禁止とするように求めている。
Appleは今年5月に30億米ドル(約3,000億円)でBeatsを買収することを発表しており、
その直後からBeatsが上記を含む大量の訴訟を抱えている。
これらは明らかにAppleに買収されたBeatsから賠償金をふんだくれるという試算のもとの訴訟であり、
これに便乗してSamsungの前従業員まで訴訟を起こすという事態になっている。

Appleがここまで計算してBeatsの買収に踏み切ったかどうかは不明だが、
一連の訴訟による金額的・名声的な損失に繋がらないことを祈っている。

(情報源:cnBeta

記事は以上。

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