今年1月に有名なデベロッパーのChainfireが発表したところによると、
Androidの次のバージョンでは顕著な変化があり、
そのうちの1つがRoot権限に影響するという。
つまりGoogle(グーグル)はついにRoot権限を実行するアプリのインストールを阻止し、
Rootアプリが解凍したファイルを”/data”ディレクトリに保存することを禁止するようになる。
特に後者は大多数のRootアプリがそのような動きをしているため、打撃は大きい。
実際、Googleの今回の挙動はRootアプリに向けて行った措置ではなく、
もちろんAndroidシステムのセキュリティを改善するためのものだ。
当然ながらこれに対抗する方法がないわけではない。
Androidの安全性を改善するという基礎の上で、
デベロッパーは自らプログラムの改編を行い、
Rootプログラムが正常に動作することを保証することができる。
例えば、コードをRAMまたはRootファイルから取得してシステム上で動作させるなど。
上記の状況が来るのは時間の問題で、
恐らくAndroid 4.4.3または4.5で実行されるだろうといわれている。
また昨日ChainfireはGoogle +において、
新しいシステムは更に大きな変化がもたらされ、
AndroidシステムのRoot化は非常に難しくなるだろうと述べている。
Googleは更にSELinuxのセキュリティプランも実行し、
基本的にこれまでのRoot化の手順は全くできなくなるという。
ただChainfireは独自のRoot化ガイドを発表し、
デベロッパーにセキュリティ対策回避方法を公開するとしている。
Chainfireは他にも、Android Runtimeは現在AOSPが初期設定となっているが、
現在でもファームウェアを構築するときにそれが運用できないとしている。
ARTは間違いなく非常にいいもので、
Androidを更に加速化でき、プログラムの実行効率を上げ、更に省電力効果もある。
しかしアプリがART環境で異なった背景でJavaのコード、
例えば”am”や”pm”等を試そうとすると、
SELinuxの制限とARTの未熟さにより、
システムクラッシュを起こしてしまう可能性があるという。
当然、ARTが初期設定でオープンとなったとしても、
将来的にRootアプリの使用が必要となったときには、
Dalvikに切り替えることで問題が解決できるという。
いずれにせよ、どのような変化が起こってもRoot化は今後困難を極めるといい、
大量の現存のRootアプリは更新が必要となるが、
ただRoot化を完全に断ち切られるのはまだまだ先になりそうだという。
このGoogleの変化は多くのRoot化を求める人にとっては失望をもたらすだろうが、
Googleが目指しているのはAndroidが他のシステムより安全性が低いといわれている現状を改善するのが目的であって、
Root化を終わらせるのを目的としているわけではないことは覚えていた方がいい。
デベロッパーによるRoot化の開発は今後も続いていく。
Android Root化業界では、努力さえすればこれらの困難は乗り越えられるとみているようだ。
Chainfireは更に、SuperSUの最新版(最新のAOSPのバージョンをサポート予定)が既にリリースの準備を終えており、
時期を見て正式リリースすると述べている。
ちなみにAOSPはこれからも続いていき、
いつ最終版が出るかはまだ不明で、Root化の作業はこれからも続いていくと思われる。
記事は以上。