証拠がこんなに沢山!?Appleはやはり秘密裏にVR製品の開発をしている

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Forbesのネット版の報道によると、サムスンのGearシリーズのVRヘッドセットが消費者の間で急速に普及しているという。但しサムスンのGear VRヘッドセットは全く複雑なデバイスではなく、スマートフォンデバイスを目の前に固定するだけの単なる”フレーム”のような簡単な製品だ。ただGearはiPhoneをサポートしていないため、iPhoneユーザにとっては今のところGoogleのCardboard(段ボールでスマートフォンを固定するタイプの安っぽいデバイス。。)のみがVRを体験できるデバイスとなっている。

Appleは今後もVRデバイスをリリースしない予定だろうか?どうやらそんなことはなさそうだ。以下にいくつかの証拠をあげてみたい。

apple_patent_video_goggles

ティム・クックCEOの電話での回答

今年1月のAppleの財務報告レポートの際、アナリストがティム・クック(Tim Cook)CEOにVRデバイスについて質問したところ、Appleはこれまで一切正式にVR市場への興味があることを明かしたことはないものの、「私はVRは小さい市場だとは思っていません。VRは非常にcoolで、面白いアプリケーションがあると思います」と回答している。業界内では、クックCEOのこの回答が既にAppleがVRデバイスを開発している証拠だとする向きもある。

 

人材戦略の面からも明らかなAppleのVR開発

他にもAppleがVR製品を開発している証拠はいくつかある。例えばAppleがVR技術を持った人材を募集していることからも明らかだ。1年半ほど前の2014年11月、Appleが出した人材募集の内容には、3DテクスチャやVR分野のアプリエンジニアが入っていたのだ。また特にその応募要項には「VR技術を結集した高性能なアプリケーションの開発」もあった。

Financial Timesの今年1月の記事によれば、Appleには、バージニア工科大学教授で、同校のヒューマン・コンピュータ・インタラクションセンター所長、3Dユーザインターフェイスの先駆者のダグ・バウマン(Doug Bowman)が入社している。

その上、Appleは更に他社からAR(拡張現実)/VR技術分野の人材を引き抜いている。例えばAppleInsiderの去年のニュースによればHoloLens(メガネ型デバイス)の音響ハードウェア技術開発を担当していたマイクロソフト(Microsoft)のエンジニア、ニック・トンプソン(Nick Thompson)氏が引き抜かれているほか、研究方面では”人類の活動認識の機械学習技術”を専門とするこちらもマイクロソフトのエンジニア、ベネット・ウィルバーン(Bennett Wilburn)氏、またVR専用のカメラとセンサーを開発しているLytroのエンジニア、グラハム・ミューレ(Graham Myhre)氏などもAppleに引き抜かれる形で入社している。

 

AppleはM&AでVR/AR企業も買収している

Appleは更に、その資金力を使ってVR技術を持つベンチャー企業を買収している。2013年、Appleは3.45億ドルでマイクロソフト(Microsoft)の初代Xbox Kinectを開発したPrimeSenseを買収している。また2015年にはドイツの著名なAR技術を持った企業Metaioや、更にスマートフォンがその周辺の世界を”見る”ことができるという技術をもったFlyby Mediaも買収している。

 

大学の実験室に”スパイ”まで派遣

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Appleは更に、大学にまで”スパイ”を派遣し、VR技術の発展の傾向を探っているといわれている。AppleInsiderの2月の記事の記述によれば、スタンフォード大学にあるVRインタラクティブ実験室は、AR/VR技術の開発センターといわれているが、その実験室のジェレミー・バイレンソン主任がウォールストリート・ジャーナルの取材に対し、「過去13年でAppleの幹部は誰も訪れたことがないですが、ここ3ヶ月3回も来ました」と語っている。

 

VRヘッドマウントディスプレイの特許も取得

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当ブログでもお伝えした通り、Appleが2013年に取得した特許の出願書類で、Appleはヘッドマウントディスプレイを開発しようとしていたことが明らかになっている。

 

2年以内にiOSがAppleのAR/VRのプラットフォームになる可能性

MacRumorsの今年2月の記事では、投資銀行Piper Jaffrayのアナリスト、ジーン・ミュンスター(Gene Munster)は、Appleは2年以内にiOSをAR/VR製品のためのプラットフォームとするだろうと分析していることを伝えている。

 

画蛇添足 One more thing…

基本的に、VRに関してはデバイスとしては今のところそれほどの差がないといわざるを得ない。体感的には視覚、聴覚がメインで、それ以上に発展すると触覚や臭覚になるのだろうが、後者の2つはまだなかなか難しいのではないだろうか。

そうなると大事になってくるのは当然デバイスの描画性能と、優秀なコンテンツがあるかどうかだ。仮想現実というくらいのものなので、カクカクのポリゴンでは感情移入しづらい。かなりリアリティのあるものが、ユーザの動きに合わせて変化して表示されるように求められるだろう。

Appleには幸いiOSアプリのデベロッパ(開発者)が大量にいる。本来シェアが大きいAndroid勢よりも売上げも倍以上あり、マネタイズもしっかりできているのが強みだ。

現在はiPhoneやiPadでのゲームやユーティリティがメインのアプリ開発だが、VRデバイスの登場によって、一気にVR関連コンテンツが花咲く可能性がある。しかし、そのコンテンツのデータ量も膨大なものになるのではないかと懸念される。速いネット環境か、或いはローカルに大きなデータ保存領域も必要となるのではないだろうか。それもまた、AppleがiCloudなどエコシステムのサービスで更に儲けられるチャンスなのかもしれない。

とりあえずまずはデバイスありきなのだが。。年内にソニー(SONY)がプレイステーションのVR版を販売しそうだ。Appleはそれが成功するかの様子見をするのかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:CNN Money International その他は上記各リンク先参照)

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