今回は何を暗示?Appleの過去のiPhone発表スペシャルイベント招待状デザインまとめ

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8月28日、Appleはメディアに招待状を送付し、現地時間9月9日(日本時間9月10日)にサンフランシスコで秋の新製品発表スペシャルイベントを行うことを発表。そしてこれは疑うことなく次世代iPhoneの発表イベントだ。

今回の招待状に書かれている言葉は、“ Hey Siri, Give us a hint. ”で、Siriが今回のイベントの主役となることをうかがわせる(別の解釈は当ブログの別記事を参照)。今年6月に行われたApple主催のWWDC(世界開発者会議)でも、SiriはProactive Assisstantにアップデートされたと発表されているし、今後リリースされると思われるApple TVにもSiriが搭載されるのではないかといわれている。

これまでiPhoneが発表されたAppleの新製品発表イベントの招待状の図案や言葉には、iPhoneに関する重要なヒントが隠されているとされてきた。それではこれまでの歴代iPhoneが発表されたスペシャルイベントの招待状を全て振り返り、そして結果を見てみようではないか。

2007年、初代iPhone:過去の30年は始まりに過ぎない

2007iphone

最初は当然ながら、初代iPhone(iPhone 2G)だ。当時AppleはMacWorldの招待状を発行したが、その上には大して情報はなく、”The First 30 years were just the biggining”、つまり過去の30年はただの始まりに過ぎないという言葉が書かれていた。結果はご存じの通り、スティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表した。しかし当時多くの人がiPhoneを酷評していて順調なスタートではなかったが、最終的にはこれがiPhoneの輝かしい歴史の幕開けとなった。

2008年、iPhone 3G:もう1本の光

2008iphone3g

2008年、iPhoneはアップグレードした。当時AppleはWWDCの招待状に2本のGolden Gate Bridge(ゴールデンゲートブリッジ、アメリカ西海岸のサンフランシスコ湾と太平洋が接続するゴールデンゲート海峡に架かる吊り橋)を2本に加工して載せ、デベロッパにもう1つの光の道を示した。AppleはiPhone 3Gをリリース発表すると共にApp Storeを発表し、最終的にApp StoreはiPhoneが大ヒットするための最も重要な武器となったのだ。

2009年、iPhone 3Gs:デベロッパーさん、どんどんいらっしゃい

2009iphone3gs

2009年はスティーブ・ジョブズが病気で休暇を取っており、この年のiPhone発表イベントとなったWWDCの招待状には”Make your mark here”と書かれていた。WWDCでは多くのデベロッパーがApp Storeでアプリを開発できる以上にあまり目立った発表もなく、そしてAppleのフィル・シラー(Phill Schiller)上級副社長がiPhone 3GSを紹介したに留まった。

2010年、iPhone 4:覇者の誕生

2010iphone4

2年間の発展を経て、2010年のApp Storeは既に規模がかなり大きくなっていた。AppleはWWDC10の招待状でApp Storeについて強調した。しかしそのWWDC10の最大の主役はiPhone 4だった。全く新しいデザインを採用し、Retinaディスプレイを初めて搭載したiPhone 4は当時マーケットでも間違いなく最強の携帯電話・スマートフォンだったため、発売台数は飛躍的に上昇、Appleをスマートフォン業界の覇者の地位にまでのし上げた。ただ、直前にApple社員がバーに置き忘れてしまったiPhone 4の社内極秘デモ機がGizmodoに持ち込まれて漏洩、デザインは事前に世界中に知れ渡ってしまっていた。そしてこのiPhone 4がスティーブ・ジョブズが自ら発表した最後のiPhoneとなった。

2011年、iPhone 4s:Siriの登場

2011iphone4s

1年以上経って、2011年のiPhone 4sの発表会の招待状には4つのアイコンが並べられ、そこには日付、曜日、時間、地点、そして”Let’s talk iPhone”-iPhoneと話そう、という言葉があった。その発表会で”Let’s talk iPhone”の意味が明らかにされた。そう、あのSiriが公表されたのだ。しかし当時Siriのできは非常に悪く、全世界のiPhoneユーザのからかいの対象となってしまった。そして同時に発表されたiPhone 4sはスティーブ・ジョブズの生前に発売された最後のiPhoneとなった。また、iPhoneの新製品発表が秋に固定されたのもこの年からとなった(専用の発表イベントが設定された)。それがスティーブ・ジョブズのためだったのかどうか、、真相は闇の中だ。

iPhone 4sはiPhone 4のアンテナ部分を手で押さえると電波が極端に弱くなる問題”アンテナゲート”を、アンテナの数を増やすことで克服した端末となった。またiPhone 4はホワイトモデルがずっと出ておらずブラックのみだったが、4sからは最初からホワイトモデルも用意された。ちなみに当時はiPhone 4sはiPhone 5になるのではないかという噂も多かった。

2012年、iPhone 5:影が名前を暗示

2012iphone5

iPhone 4sの次の日、ジョブズはこの世を去り、Appleはポスト・ジョブズ時代に突入した。その1年後、iPhoneの招待状には日付の9月12日の12に、影が5となっており、そして予想通りこの年にリリース発表されたiPhoneはiPhone 5と命名されていた。

2013年、iPhone 5s/5c:Appleが推したかった製品はさっぱり売れず

2013iphone5s5c

2013年の招待状にはほぼiPhone 5sに関する情報は見いだせない。フラットデザインが同時にリリースされたiOS 7、そしてカラフルな泡がiPhone 5cを暗示していた。しかし残念なことにiPhone 5cは全くAppleの主力製品たり得ず、最も売れたのはiPhone 5sとなった。

2014年、iPhone 6:ディスプレイが大きくなるだけで十分だった

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まだ記憶に新しい2014年の招待状では、噂が飛び交う中でAppleは単に“Wish we could say more”-もう少し言わせて、とだけ書いていた。そして最終的にリリース発表された製品も噂以上のものはなかった。しかしそんな状態にも関わらず、ディスプレイが大きくなったiPhone 6とiPhone 6 PlusはApple及びiPhoneの販売台数の最高記録を打ち立てた。

2015年:iPhone 6s/6s Plus? Siri?hint?

20150909_apple-special-event

今年の招待状はデザインがApple Watchに先に採用され、iOS 9にも採用されることがわかっているSiriのデザインで、スローガンも”Hey Siri, gime us a hint.”となっており、Siriが重要なキーワードであることはわかるものの、それが次世代iPhone【iPhone 6s】【iPhone 6s Plus】にどう関わるのか、または他のハードウェアにとってSiriが重要なポイントになるのかが注目の的となろう。

画蛇添足 One more thing…

さて、これまでのiPhone発表スペシャルイベントの招待状デザインから、何がわかっただろうか?正直、ストレートな場合もあれば、暗示している時もあるし、全くわからないパターンもあるということで、表現方法が変わっているのがわかるだろう。

昔と違って多くの情報がリークされてしまうようになった昨今、なかなか意外な発表というのがしにくくなっているApple。今年はSiriであっと驚く発表があるだろうか?

記事は以上。

(記事情報元:iFanr

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