これから5年間、AppleのMacはどう発展する?

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Mac製品がApple(アップル)の起源であることは疑いの余地がない。今日はそんなMacの話をしたい。

1984年、最初のApple(当時はApple Computer)のMacintoshが登場し世界を震撼させた。そしてMacは様々な姿に造形が変化し、やがてMacBookも現れた。

■初代Macintoshとスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)
Steve-Jobs_Macintosh

■初代Macintosh
  Apple_Macintosh

最近になって、スティーブ・ジョブズ復帰後の2005年に登場したMacBook Airが、ここ10年の超軽量薄型ノートブックパソコンの市場の頂点に立ち、統治者であったことは間違いない。殆どのPCメーカーがこぞってこのMacBook Airのデザインを真似したものだ(ただし初代は性能が低かった割に価格が高かったのでそれほどヒットしなかった。代を追って改善され、大ヒットに繋がったのだ)。

■初代MacBook Airとスティーブ・ジョブズ

Steve Jobs
Apple CEO Steve Jobs holds up the new MacBook Air while giving the keynote address at Apple MacWorld Conference in San Francisco, Tuesday, Jan. 15, 2008. The super-slim new laptop is less than an inch thick and turns on the moment it’s opened. (AP Photo/Jeff Chiu) ORG XMIT: CAJC105

そして今年になって、新しいMacBookの登場とそのデザインが議論を呼んでいる。最近Mac製品が勢いを盛り返し、その利益はiPadを越えてしまっている。では将来5年間、そんなMacの進化はいったいどのようになっていくのだろうか

新しいMacBookがもたらした方向性

■新しいMacBook
新しいMacBook

新しいMacBookが議論を呼んだのは、ファンレス設計で、精密に集まった回路が軽くて薄いデザインを実現させたからだけではない。一番の原因はこの新しいMacBookが、外部との接続ポートをUSB-C一つだけにしてしまったことだ。これは疑いなく非常に前衛的なデザインといえる。メリットはUSB-Cは非常に使いやすく、速度も速く、多機能だということ。しかしデメリットはMacBookのポートが少なくなったことで、外付けのアダプタを買わなければ拡張性がなくなってしまったということだ。

そんなデメリットがあるにもかかわらず、業界内の新しいMacBookへの評価は頗るよく、このMacBookは新しい軽くて薄いノートブックパソコンという概念を切り開き打ち立て、またUSB-Cの普及に一役買ったという声が高い。確かに、AppleはMacBook、MacBook Air、MacBook Proの異なる3種類の製品ラインをもって、3つの利用シーンの違いを実現した。非常に軽くて携帯に便利なMacBook、そして携帯性と機能性を両方持ち合わせたMacBook Air、そしてプロユースも可能な機能性重視のMacBook Proという使い方だ。Appleは本日15インチのMacBook Proに感圧センサー付タッチパッドを導入した(先日13インチのMacBook Proにも導入したばかりだ)。今後AppleはMacBook ProにもUSB-Cコネクタを搭載するかもしれないが、MacBookのようにコネクタを簡略化しすぎるようなことはないだろう。

iMacがデスクトップの主力

それではAppleのデスクトップ式Macはどうなるだろうか?

現実問題、デスクトップMacの全体の販売台数はMacBookシリーズに比べて非常に少ない。ただその中でもiMacは最も健闘しているといえるだろう。その他のMac miniとMac Proはそれぞれローエンドとハイエンドの両端のような存在だが、Mac miniは他社のIntel NUCなどの小型PCに比べ価格的に優勢がないし、Mac Proは完全にプロユースで非常にニッチな製品だ。この2種類の製品は製品ラインナップを完全なものにするために補完をする役割を持つが、Appleにとっては主力ではない。

■Mac mini
Mac_mini

■Mac Pro
mac_pro_back

■iMac
iMac

ということでiMacこそが最も特徴がある一体型デスクトップコンピュータで、軽く薄く、精巧で使いやすく、入門モデルから5Kディスプレイという最高級モデルまで幅広く取りそろえたAppleのデスクトップMac主力製品といえるだろう。重要なのは、AppleはiMacにMacBook Airレベルの仕様の入門モデルを発表し、そして昨日更に価格競争力がある5Kディスプレイ搭載のバージョンを発表したことだ。5Kディスプレイモデルはこれまでのシリーズの延長線という見方もあるが、これまで5Kディスプレイを価格で諦めていたユーザにとっては非常に魅力的に映るに違いない。

iMacはここ数年間はAppleのデスクトップMacの主力製品であり続け、その位置づけは幅広く、様々な顧客層を取り込んでいく可能性が高いと思われる。

記事は以上。

(記事情報元:TechRader

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