microSD誕生10周年、32MBから512GBの時代へ

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SanDisk_Extreme_Pro_32GB
10年前、サンディスクから初めてリリースされたMicroSDカードは32GBからスタートした。

2005年、世界で初めてのmicroSDカードが発売された。当時、初めてmicroSDを見た多くの人が、商用ストレージカードの極限を見た気持ちになったかもしれない。指の爪ほどの大きさのものに、100曲の音楽と1000枚以上(但し低画質)の写真が保存できるのだから。そのサイズとの携帯利便性は、ハードウェアメーカーに多くのチャンスと可能性をもたらし、現在までの10年間、MP3プレイヤーからMP4ビデオプレイヤー、そしてスマートフォン、タブレットに至るまでmicroSDカードがストレージデバイスとして用いられ、その容量は10年前の32MBから比べて10,000倍以上、512GBにまで達している。

microSDの10歳の誕生日を記念して、microSDを発明したSanDisk社が自社のこれまでのmicroSDカードの販売数量を発表した。なんと20億枚になったという。

この20億枚のmicroSDカードは11兆1,030億MBで、地球上の今までの累積総人口1人あたりに換算すると100MB以上のデータストレージとなったとのこと。既に他に多くのストレージデバイスがmicroSDに取って代わろうとしているが、その地位を揺るがすスタンダードは現れていない。

SanDiskは最近台北Computexで200GBのmicroSDXCを発表した。そして本日同じく台北Computexで米国のテック企業Microdiaが更に大容量のmicroSDカードを発表し、その容量は512GBにも達した。単純にSanDiskのmicroSDの倍以上の容量ということになる。また業界で最もデータ伝送速度が速いmicroSDカードは300MBpsを超え、これは少々前のハードディスクの読み取り速度を上回っている。

SanDiskによれば、microSDの現在のストレージ標準では最高で2TBのストレージ容量までサポートしているが、現在の物理的・技術的な制限でまだその容量のものが世間に出ていないだけだとしている。もしそれが実現したら、ノートパソコン、タブレット等のデバイスの容量やデバイス重量に大きなイノベーションが起こるかもしれない。

なお、以下はサンディスクによるプレスリリースからの引用だ。

サンディスクmicroSD技術の10年の歴史:

  • 最初のmicroSDカードの記憶容量は32MBでした。現在microSDXC™カードは最大容量が200GBとなり、わずか10年で容量が6,250倍となりました。
  • 仕様の発表以来、平均で毎秒6.34枚のmicroSDカードを出荷していることになります。
  • サンディスクのmicroSDカード20億枚を並べた場合の距離は、地球の4分の3周分に相当するおよそ3万kmとなります。
  • 2014年、サンディスクは新しい発想でカード内に16枚のメモリダイをスタックし、製品サイズを変えずに容量拡大を実現した128GB版※※サンディスク ウルトラmicroSDXC™ UHS-I カードを発表しました。microSDXCカード内のメモリダイの厚さは、髪の毛1本よりも薄くなっています。
  • 2015年には、わずか1年で容量を56%増大させた小型大容量のプレミアムエディションの200GB版※サンディスク ウルトラmicroSDXC™ UHS-I カードを発表しました。
  • サンディスク製フラッシュメモリーカードは、13年連続で世界シェアNo1を維持しています。

引用元:SanDiskのプレスリリース

記事は以上。

(記事情報元:TECH2IPOPRTimes

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