先日リリース発表と予約販売が開始されたばかりのiPhone XS/iPhone XS Maxですが、9月13日未明(日本時間)の発表イベントでは、LTEの速度が更に速くなると発表されていました。では、どのくらい速くなるのでしょうか?というのは標題でもうおわかりだと思いますが、SpeedSmart.netがiPhone XS/iPhone XS Maxと昨年のiPhone XのLTEによる通信スピードを比較した数字を発表しており、それをApple Insiderが伝えています。
LTEダウンロード速度でiPhone XS/XS MaxとiPhone Xでは大きな差が
実際の測定は、アメリカ合衆国の3つのメジャーなキャリア、AT&T・Verizon・T-MobileのSIMで行われました。その中でもiPhone XSによるAT&Tが平均ダウンロードスピードが72.24Mbpsで最も速くなっています。iPhone Xでは27.67Mbpsですので3倍近い差があります。
2番目に速いのはVerizonで、iPhone XSの平均ダウンロードスピードが62.20Mbpsに対し、iPhone Xは26.08Mbpsとなっています。また最も遅いT-MobileでもiPhone XSでは59.92Mbps出ていますが、iPhone Xでは29.82Mbpsとなっています(iPhone XではVerizonが最速となっていますが、3つのキャリアのLTEダウンロード速度の数字は近く、誤差の範囲内といえるでしょう)。
LTEダウンロードスピードについては、iPhone XSとiPhone XS Maxは、iPhone Xよりも平均で233%速く、最大266%速いということになります。
LTEアップロードではそれほど差はなし
LTEアップロード速度については、iPhone XS/XS MaxとiPhone Xのダウンロード速度ほどの差はありませんが、やはりiPhone XS/XS Maxが1.4倍〜1.6倍ほどのスピードアップになっています。
この調査は9月12日から16日の5日間かけて、SpeedSmart Speed Testで、iPhone XS/XS Max/Xの3機種によって行われたということで、まだまだ初期的な調査となっています。21日に実際にユーザの手に入り始めてから、更にキャリアの混雑・負荷具合なども含めた実際の数値が出てくるものと思います。
なお、今回iPhone XS/iPhone XS MaxとiPhone Xにこれだけの差が出たのは、iPhone XS/iPhone XS Maxが、新しいギガビットクラスのLTEと、4×4 MIMOテクノロジーとLAAを搭載したからに他なりません。iPhone Xにおいては、2つのLCP DCPBモジュールが2×2 MIMOを動かしていました。またiPhone 8においてはシングルLCPとなっています。4×4 MIMOにアップグレードされたことで、より高いスループットをサポートできるようになることで、より広い帯域で通信ができるようになっています。
ここまで差が出るとすごいとは思いますが、実際はキャリア電波基地の機械の仕様や距離などにも影響されるため、一概に必ずこれだけの差が出るとはいえません。とはいえ、LTEでこれだけの速度が出るようだと、外でもストレスがないインターネット環境を築けそうですね。というわけで、私もiPhone XS Max 香港版が手に入り次第、LTEのスピードを中国でテストしてみたいと思います。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)
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