iPhone 18 Proは日本の256GBモデルが前年より4万円値上がりした一方、256GBから512GBへの追加料金は3万5,000円に据え置かれています。米国でも同じ容量追加の料金は約3万1,500円(200米ドル)で据え置きですが、調査会社TechInsightsの推計では、この追加分の粗利は前年から約28%減りました。本体の販売価格と、容量を追加した部分の推定粗利では、動きが異なっています。

約2万9,100円から約2万1,100円への推定粗利の減少
MacRumorsの記事は、The Wall Street Journalが伝えたTechInsightsの推計を紹介しています。256GBから512GBへの容量追加で得られる粗利は、iPhone 17 Proの約2万9,100円(185米ドル)から、iPhone 18 Proでは約2万1,100円(134米ドル)へ減ったとされています。差額は約8,000円(51米ドル)で、前年の推定粗利に対して約27.6%、丸めると約28%の減少です。
ここで扱う粗利は、調査会社による推計です。Appleが公表した調達原価や利益の内訳ではありません。比較の対象は米国の256GBから512GBへの追加分に限られます。日本の税込追加料金3万5,000円と米国の推計は、地域や税の条件が異なる数字として区別する必要があります。
同じ追加料金の中で変わった推定粗利とコスト相当額の配分
米国の追加料金約3万1,500円(200米ドル)から推定粗利を引くと、前年は約2,400円(15米ドル)、今年は約1万400円(66米ドル)が残ります。これは推計から逆算したコスト相当額で、約4.4倍になっています。この値は200米ドルから推定粗利を差し引いて逆算したもので、Appleが公表した調達単価ではありません。
追加料金に占める推定粗利の割合も、前年の92.5%から今年の67%へ下がります。この割合は、あくまで容量追加の料金を分母にした計算です。会社全体や端末全体の粗利率とは対象も計算条件も異なるため、容量追加部分の前年との比較として読む数字です。
同額の追加料金を推定粗利と逆算したコスト相当額に分けると、今年はコスト相当額が増えた分だけ推定粗利が縮んでいることが分かります。本体価格が上がっていても、容量追加部分で得られる推定粗利まで増えたとは限らない、というのが今回の数字の要点です。価格を据え置いた理由については、この配分だけから結論を出すことはできません。

国内の追加3万5,000円と上位容量の別条件
Apple日本の販売価格では、iPhone 18 Proの256GBが21万9,800円、512GBが25万4,800円です。差額は3万5,000円で、前年のiPhone 17 Proの256GBから512GBへの差額と同じです。
一方、512GBから1TBへの追加負担は変わっています。当ブログのiPhone 17 Pro価格比較で紹介した前年の日本価格は、512GBが21万4,800円、1TBが24万9,800円で、差額は3万5,000円でした。今年は512GBが25万4,800円、1TBが32万4,800円となり、差額は7万円です。据え置きと確認できる範囲は、256GBから512GBへの追加料金です。
同じ容量で前年と比べると、256GBと512GBはそれぞれ4万円、1TBは7万5,000円の値上がりです。256GBから512GBへ増やす判断と、512GBから1TBへ増やす判断では、必要な追加予算が異なります。大きな容量を選ぶほど、希望する構成の総額と、一つ下の構成との差額を確かめることが大切です。
メモリ供給の見通しと購入時の価格条件
SK hynixの2026年7〜9月期決算発表では、需要が供給を上回る状況が2030年まで続くとの見通しが示されています。これはメモリ市場についての同社の予測です。将来のスマートフォン小売価格は、各社の製品構成や価格設定などにも左右されるため、供給側の見通しと購入時の販売価格は分けて捉える必要があります。
今回の記事で購入判断に使える具体的な条件は、国内の256GBから512GBへの追加負担が3万5,000円であることと、512GBから1TBでは7万円になることです。供給動向は背景として押さえつつ、実際に購入する機種と容量の価格を基準に考えるのが確実です。
小龍的にはこう思った
小龍的には、今回の推計は「値上げされた端末でも、容量追加部分の推定粗利は減った」という点が興味深いです。ただ、買う側にとって優先したいのは、Appleの推定粗利の大小より、自分が必要とする容量にいくら払うかです。Appleがいくら儲かるかなんて、正直知ったこっちゃないですからね。
まずは今使っている端末の設定で、写真や動画、アプリなどを含む使用容量を確認したいところです。そのうえで、今後の使用期間に撮影する動画や、端末に保存して持ち歩くデータの増加分を考えます。256GBに収まる見込みなら本体価格を基準に、512GBが必要なら追加3万5,000円を含めた総額で判断できます。
1TBまで必要な人は、512GBからの追加7万円を別の条件として検討することになります。前年と同じ差額という説明は256GBから512GBに限って受け止め、実際の使用容量と追加負担を照らし合わせて選びたいものです。もちろん、iCloudなどのクラウドストレージを有効活用し、本体は価格を抑えた方が賢いのは言うまでもありません。端末をなくしたとしてもデータはクラウドにあるので、復旧もすぐできて安心です。
記事は以上です。
記事情報元はMacRumors、SK hynix、Appleです。米ドルの円換算は、三菱UFJ銀行の2026年10月30日の公表仲値、1米ドル=157.54円を基準に計算し、概数で示しています。為替の参照先は同日付の外国為替相場資料。

