まさに希代の超薄・超軽量の折りたたみスマートフォン!米国の厳しい規制によって5Gなし、しかも中国大陸版しかないという、日本人(というより中国大陸人以外全て)からすれば本当に侠気溢れる、いわゆるガチ変態しか購入しないと思われる【 HUAWEI MATE X3 】を発売日の2023年4月7日に入手したので、無事ガチ変態認定のご報告です(あくまで自己申告)。
HUAWEI MATE X3入手の経緯
ご存じの通り、私は基本的にAppleフリークです。漢字Talkの時代からMacを使っていましたし、このブログもiPhone初代(2G)からの脱獄やSIMロック解除によって多くの方に読まれるようになったこともありますし、iPhone自体も初代〜Xまでは全ての世代を購入していました。
しかし最近ブログの更新も殆どしなくなってしまったのはApple製品に目新しさがどんどんなくなり、iPhoneは11は買わず、12 Pro Maxは買いましたが13も14も買わず、12 Pro Max止まりです。そして提供しているサービスでAndroidの動作を確認しなくてはならない関係もあり、以前ブログに書いたとおり、Android機としてHUAWEI P30 Proを購入してサブで使っていました。
そしてレーシングカートにはまったことでマイカートを所有してしょっちゅうカート場に行って練習したり、家ではPS5(PlayStation 5)でGT 7(グランツーリスモ7)でVR2とハンコンを使ってドライビングの練習をするようになり、自分のガジェット欲はどちらかというとそちらに傾いていきました。最近記事にも書いたとおり先日M2 ProのMac miniを買って3年ぶりにMacを買い換えましたが、そのくらいで止まっていました。
そんな中、住んでいる中国では昨年2022年12月にゼロコロナ政策の諦めと放棄があってから暫くしてようやく香港に自由に行けるようになり、3月末に訪れたコロナ明け2回目の香港行きの際に、香港系モバイラーなら知っていないとモグリともいえるYouTubeアカウント香港けんたチャンネルのけんた君(ゆりちゃんとご夫婦)と会いました。
けんた君とカフェで話しているときに、彼が使っているSAMSUNGの折りたたみスマートフォン、Galaxy Z Fold 4を見せてもらい、2画面・3画面分割でマルチタスクで作業をこなす様子を見て、これは!と思ったのです(ちなみにMATE X3では3画面分割はできません。そこが唯一SAMSUNG Z Fold 4に負けているところ。。あ、GMS入らないところもですけど)
まあともかくけんた君のおかげでこれまでAndroidはおろか折りたたみスマートフォンには全く興味を持っていなかったのが、一気に自分のガジェット欲を刺激されてクラクラしました。
そしてカフェの後に訪れたモンコック(旺角)にあるモバイラーの聖地、先達広場で、けんた君がぜひ見て欲しいというマニアックな店に入った途端、、
「おや、お久しぶり!」
と声をかけられたのがなんとあの香港在住のモバイル研究家、山根博士。。いや、もうお会いするのは10年ぶりくらいで、あまりに偶然すぎて驚愕でした。あ、それから山根博士と一緒にモバイル及び自撮り研究家の富永彩乃(Ayano Tominaga)さんもいらっしゃいまして、ガジェット欲というより美人すぎてクラクラしてしまいました。
その時山根博士から、、
「え、あなたのスマートフォンまだ折りたためないんですか?」
「え、iPhoneなんて。。」
「折りたためるか、それ以外か」
という名台詞を直々に畳みかけるように(折りたたみだけに)いただきまして、ますます折りたたみスマートフォンに興味を抱いていたのです。
そんな中、けんた君はSAMSUNGを使っていますが、本当は国際版があればHUAWEI MATE X3なんだけどなあ、という話を聞いていて、そしてその後山根博士ももし国際版があればHUAWEI MATE X3を買うのに、それがないから選択肢に入らない、というダメ押しの話をされたので、これは大陸に住んでいる自分が買わないといけないのではないか?という妙な使命感が湧いてきてしまったのです。最近のHUAWEIのスマホでもGMSは後から入れられることも知っていたので、いずれはできるようになるだろうな、という淡い期待も抱きつつ。。です。
そして住んでいる広東省中山に帰った後、次の日にHUAWEIの店に何となく寄ってみたら、なんと実機サンプルがあったので触ってきました。こっ、これは薄い、軽い、ヤバい!ということで早速スタッフを呼んでWeChat連絡先を交換し、発売日(4月7日)に連絡をもらうことになったのです。その時女性スタッフが4月2日のP60シリーズの発売日と勘違いしていて、発売は2日です!と言い切っていたのが印象的でした。笑
2023年4月7日、MATE X3発売日当日
そして4月7日のHUAWEI MATE X3の発売日、上記のHUAWEIの女性販売スタッフから連絡があり、MATE X3が入荷しました!というのですが、1TBのものが2台だけ、しかも本来15,999元のところ、6000元も上乗せして21,999元というのです・・・さすがにMac miniと大差ない価格で、高すぎるのでバカバカしくて断ってしまいました。お店で欲しそうな顔をしてしまったので、足元を見られたんだと思います。中国では買い物の時欲しそうな顔をしては負け、そんな基本的なことをガジェ欲が勝ってしまって忘れてしまうなんて私のバカバカバカ。。笑
しかしその後そんなことはないだろうと思い、別のHUAWEIの店舗に行ったところ、512GBモデルのみあって、上乗せはちょっとだけだったので、、
その場で買ってしまいました!!
HUAWEI MATE X3 開封の儀
早速MATE X3の開封の儀に移りたいと思います。といっても、店員さんがさっさと開封してしまったのであまり”儀式感”はなく。。笑
▼まずはこちらが化粧箱。高級感漂う黒パッケージに金色の文字。
▼いきなり空けるとこいつが開いた状態で入っています。保護シートなど外さず、まずは置いてみたところ。なお、買ったのはホワイトです。てかこれとパープルしかなくて、こちらにしました。質感もとてもいいです。
▼畳んだ背面。カメラが大きいですね。
▼畳んだ表面。こう見ると本当に普通のスマートフォンみたいです。
▼開いたところ。やっぱり画面でかい!
▼横の開く側。ともかく薄い!iPhone 12 Pro Maxと比べてもちょっと厚いくらい。
▼反対側のヒンジ側。綺麗な鏡面加工の板になってます。
▼上側。7個並んだ穴はスピーカーでしょうかね。他の2つの穴は用途不明です。
▼下側。USB-Cと、7個並んだ穴はマイクでしょうね。他の2つの穴は用途不明です。全体的にアンテナ(灰色の樹脂線)が多い印象ですね。
▼デュアル物理SIMトレイ。iPhoneシリーズやHUAWEI P30 Proでは省スペースのため表裏に重ねて入れるタイプでしたが、HUAWEI MATE X3では厚さの関係か横並びの設計となってます。ちなみにこの写真はHUAWEI MATE X3のスーパーマクロモードで撮りました。iPhone 12 Pro Maxにはまだマクロモードがなかったのでこれは重宝しますね。。
というわけで開封の儀終わりです。笑
他にも66Wの超急速充電に対応したアダプタとケーブル、透明プラカバー、SIMピンなどが着いてきますが、付属品はともかく必要最低限ですね(iPhoneは充電器さえ着いてきませんが、HUAWEIは超急速充電に対応しているアダプタがありますからね)。
あ、あとモバイルスタンドとHUAWEIのマグカップをおまけでいただきました。特にいらなかったんですが。。笑
HUAWEI MATE X3のP30 Proからのアプリ・データ移行や設定など
あとはセットアップとアプリ・データ移行(転送)です。今のところAndroid機はHUAWEI P30 ProをiPhone 12 Pro Maxのサブで使っている程度ですし、もともとがHUAWEIなので非常に相性がよいはずなので心配していませんでした。
▼まずは中国では重要なWeChatのアカウントとデータ転送。あ、HarmonyOS(鴻蒙OS)ではありますが、なんちゃってAndroidなので、当然システムを日本語にすることができます。店員が気遣って日本語にしてくれました。マジでできる君でした。WeChatの連絡先聞いておけばよかったと後悔するレベル。
そして「バックアップ」アプリを使って、ほぼボタンを数回押すだけで全てのデータを転送してくれます。Wi-Fi関係なく、2つの端末間で高速無線接続をしてくれるので、80MB/秒くらいの高速でデータ移行をしてくれます。ちなみにHUAWEIの店員さんによると、その機能が使えるのはHUAWEI P30 Pro以降、とのことでした。
▼なお、HUAWEI P30 ProのGoogleアプリも転送してくれたので、おおっ、使えるんかな?と期待してしまいました。
▼Twitterなど、中国国内ではもちろんアクセスできないアプリも転送中。。
▼しかしGoogle系のGMSアプリ、或いはGoogleの認証が必要な一連のアプリは、「新しい端末と互換性のないアプリ」として、転送されてもインストールされませんでした。ちぇっ。
▼なお、これは手前味噌ですが私の運営している、中国駐在員・現地採用・留学生御用達の【1coinVPN】のAndroid専用アプリもちゃんと転送され、起動とログイン、接続も問題なくできました。ご安心を。あ、1coinVPNはこちらからご覧ください。
▼上記の1coinVPNを使って、Twitterアプリもちゃんと開いてログインして見ることができました。
ただ、ちょっと気になったのはデータ転送の間じゃんじゃんとバッテリーが減ったこと。。まあ開きっぱなしで2つのディスプレイをつけっぱなし、そしてデータ通信で通信チップやフラッシュメモリ、CPUに負担をかけ続けているとバッテリーの減りが速くなるのは当然かもしれませんが。
▼その後は家で設定を行いました。日本語入力はATOKやSimejiも入りますが、中国語入力との切替が面倒なので、Celia Keyboard或いは搜狗输入法で日本語を入れて、地球儀アイコンで言語切替が速そうです。ただどちらもフリック入力はありません。また搜狗输入法の方が日本語入力はバカっぽいです。ここは早くGboardが入れられるようにしたい。。写真はCelia Keyboardの日本語入力。左右キーボードがわかれるのも折りたたみスマートフォンの特徴ですかね。
HUAWEI MATE X3のGMSインストールは。。
▼Google系サービス、GMSのインストールについては、中国のネット上色々出ているHarmonyOS 3やHUAWEI P50まで対応している方法を調べまくって色々とシックハックしてみたのですが、全て失敗。花谷套件とか、お金払ったのにダメ。画像はGooglefierですが、これで【NEVERMIND, LET ME IN】で入ってステップ通りやってもダメです。Googleサービスそのものは入るんですが、Google認証をスルーすることができません。かつて深圳華強北に住んでいたときのパートナーがその道のプロなので聞いてみたら、まだできないそうで、できるようになったらやってくれるそうです。やった。
というわけで、今のところはGbox或いはGspaceというシミュレータ(つまりHUAWEI MATE X3上でもう1つのGoogle対応端末を動かすようなもの。個人的にGboxの方がいいと思います。Gspaceは広告が出るので)でGoogle系アプリを動かすしかありません。まあアプリだけ利用するならそれでも十分なんですが、Gboardのようなシステム上に常駐するようなアプリはさすがに無理ですね。
▼画像はGboxです。ここで入れられるアプリは普通に起動と使用ができます。
▼これはGbox内でYouTubeアプリを起動したところ。問題なく視聴できます。そうそう、教授が亡くなったばかりなので、昔の教授出演の動画ばかり見ています。。しかし大画面は正義ですね、やはり。
▼というわけで、今のところMATE X3を開いたところのデスクトップはこんな感じ。使っていないアプリも少々ありますが。
HUAWEI MATE X3のP30 Proとの比較
HUAWEI MATE X3は上にも書いたとおり、HUAWEI P30 Proからの買い換えということになるので、やはりそれとの比較になりますね。もちろんメイン機のiPhone 12 Pro Maxとの比較も織り交ぜつつ率直な感想を。
CPUは最新から1つ型落ち。。でも必要十分。5G非対応も気にならず
MATE X3に搭載されているCPU(SoC)はQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1となっていて、今はGen 2が最先端なので1つ型落ちとなりますが、十分ハイエンドであることは間違いなく、よほど3Dバリバリレンダリングとかやらなければ、どんな作業もスムーズにこなしてくれてます。P30 ProはHUAWEI Kirin 980で、当時から十分ヌルヌルしているのですが、さすがに3年半落ちで、最近少しアプリによってはもたつくことがあったので気にはなっていました。同じアプリで比較したら当然全く動作が違いました。
ちなみにメモリは下の方に出しているGeekBenchでわかったとおり、11.2GBとなっています。
それからMATE X3は米国の理不尽な規制によって5Gに非対応となっていますが、もともとP30 Proも5G非対応ですし、特に5Gの速度が必要な作業もないので、特に気にしていません。
画面が大きいのは正義
まず、ともかくこれです。メイン7.85インチディスプレイ。ともかく、開いたら画面が大きい!小さめのタブレットを持っている感覚。動画を見たり、Kindleの読書をしたり、表計算アプリのデータを見たり、左右画面分割で2つアプリを起動し、どちらかの情報を参照しつつどちらかで作業するという使い方ができるのは本当にすごいことです。
そしてサブも6.4インチの大きさがあり、普通にスマートフォンとしても使うことができる上に、メイン・サブディスプレイ共に120Hz対応しているのも気合いが入っているかと思います。
ただ、まだ大画面の分割に対応していないアプリもあり、なんか間延びしてしまっていたり、縦長ディスプレイでは表示できていない画像の端っこが見られたりして、間延びしてマヌケに感じたり、不便だったり、面白かったりします。かつてiPhoneがiPhone 6 Pllusが出て画面が大きくなったときに、アプリが対応していなかった頃を思い出します。まだまだ折りたたみスマートフォンを使っている人は少ないのもあり、アプリの開発側もそこにたくさんリソースを割けないのも頷けます。単価が高いですから数は捌けないのでしょう。
それからメインディスプレイは右上にパンチホールがあるのがちょっと気になりますね。ない方が本当はよかったです。前の世代にはなかったと思うのですが。。
薄い・軽いのも正義
そして小さめのタブレットの画面の大きさがありつつ、開いたらびっくりするくらい薄く、重さもHUAWEI P30 ProやiPhone 12 Pro Maxよりも気持ち軽いくらい。これは画期的です。開いたら5.3mm、閉じたら11.08mm。重量は239g。さすがに折りたたむと少し厚さを感じますが、折りたたみスマートフォンだと思えば本当に薄いです。ライバルのSAMSUNG Galaxy Z Fold4が厚みが6.3mmで重さは263gと比べると、Mate X3はそれよりも1mm薄く24gも軽量化していることになります。
これを実現したHUAWEIはやはり大したものだと思います。
カメラも充実
カメラは「5,000万画素メイン」「1,300万画素超広角」「1,200万画素ペリスコープ望遠」の3レンズ構成。望遠は光学5倍ズームに対応しており、まさにハイエンド機のスペックとなっています。P30 Proではそれぞれ4000万画素メイン、2000万画素超広角、800万画素望遠だったので、超広角だけは画素が落ちてしまっていますし、P30 Proはライカのレンズ採用で当時世界最強レンズとされていたのでスペックダウンがあることはありますが、まああまり気になりません。
以下にいくつかMATE X3で撮った写真を置いておきます。
▼購入したお店で初めて撮影したもの。通りの向こう側の建物の青が鮮やかに出てますね。
▼こちらは広東省中山市はあの辛亥革命を起こして清朝を倒し中華民国を打ち立てた孫文(孫中山)の故郷。これは孫文が生まれた家の写真です。あいにく天気が悪かったのでアレですが。。
▼中山市の崖口村にコンテナを改造したカフェが並ぶオサレなスポットが現れたのでちょっと撮影。長閑に田んぼを眺めながらコーヒーが飲めます。
細かいところでいうと、光学手ぶれ補正のOISが望遠レンズにしかついていないのが気になります。5000万画素メインカメラのOISがなぜかスポイルされてしまっていることはちょっと残念です。これは軽量化のためと思われますが。。MATE X3では、ずっとHUAWEIは手を抜かないことで定評のあったカメラ性能まで犠牲にして、全体の軽さと薄さを実現した。。ということは注目に値するのかな、と思います。
ちなみに自撮り用パンチホール式インカメラは800万画素です。P30 Proのインカメラは3200万画素あって自撮りも綺麗というのをうたっていたのに比べると、画素数では格段に落ちますね。
超急速充電対応
付属のアダプタによる有線USBでの66Wの超急速充電に対応しているほか、50Wのワイヤレス充電にも対応しているのがすごいですね、さすがハイエンドです。。この辺は昔からiPhoneは足元にも及びません。
IPX8防水規格対応
これも折りたたみスマートフォンとしてはライバルに追いついた形になります。ただし、防塵機能はないので、砂とか埃には気を付けた方がよさそうです。
生体認証システムが格段に便利に
P30 Proと比べて格段によくなったのは生体認証系ですね。まずは指紋認証が電源ボタン上でできるようになっていること。P30 Proは画面内指紋認証で、あれもホームボタン廃止で画期的ではあったのですが、認証精度があまり高くなく、時間もかかっていたのですが、電源ボタン上だと非常に自然にできますし、しかも速度も速い。早くiPhoneにも採り入れてもらいたいところですが、今はFace IDのみになってしまっているのでそちらに力を入れなくなってしまいましたね。
そして顔認証が暗いところでも通るようになりました。P30 Proでは、暗いところでは明るさが足りませんという表示が出てしまってダメだったのですが、MATE X3ではばっちりやってくれます。画像認証から赤外線方式に変更したのでしょう。
背面の磨りガラスの触感が最高
閉じたときの背面の表面が磨りガラスのようになっているのですが、その触感が最高です。華強北から取り寄せたケース(記事更新時未着)を付けて使うことになりそうですが、あまり付けたくない気持ちもあります。。
テンキーフリック入力時には閉じたときのシングルディスプレイが活躍
私は日本語はできるだけテンキーフリック入力を両親指で行いたいのですが、開いた状態ではうまくいかないので、集中して文字を打ちたいときには閉じてシングルディスプレイで打つようにしています。これもさっと手元でできるのがいいですね。クールすぎます。P30 Proよりも少し画面の横幅が狭く縦長な感じがしますが、実際に使用する分には問題ありません。
HUAWEI MATE X3 GeekBench 4 ベンチマークテスト結果
早速GeekBench 4(古くてすみません)でベンチマークテストをしてみました。
シングルコアが6945、マルチコアが16707という結果になりました。ちなみにHUAWEI MATE X3のモデル番号は【 ALT-AL00 】となっています。
GeekBench 4なのでとてもデータが古いですが、他機種と比べるとこんな感じです。まずはシングルコア。
次がマルチコア。
以下が結果の詳細です。まずはスペック、そしてシングルコアのスコア。
ここの途中からマルチコアのベンチマーク結果です。
いや、さすがハイエンド機、とはいえちょっとだけCPUは最新の最新ではないんですが、それでもこれだけのパワーがあれば十分ですね。iPhone 12 Pro Max並かそれ以上にスムーズな感じがします。
番外編:HUAWEI MATE X3 用のケースについて
こんなお値段の張るHUAWEI MATE X3を落としたりしたら大変だ。。iPhoneにもケースつけてるし。。ということで早速ケースを中国のECサイト淘宝(タオバオ)で探したらあるわあるわ。。そんな中でちょっと見た目的に気に入ったのを買ってみてつけてみました。
確かに頑丈で、傷つくことはなくなりそうなんですが。。
なんといっても分厚く、重くなります。。更に、画面の周囲を覆うことから、特に閉じた時に使う画面端、特に下からのスワイプがすごくやりにくくなりました。滅多に反応しなくなるのです。上の1枚目の写真の通り、ある程度気を遣ったデザインになってはいるのですが、明らかに画面端からのスワイプが非常にやりにくくなります。それでは本末転倒。。ということで1日で使うのをやめました。
デフォルトで付属しているHUAWEI公式の薄いケースのみをつけるのが一番です。片面しか守ってくれませんが、手触りが本体のものと変わらない仕上がりで、とても気持ちよいのですよ。触感大事!
▼というわけで公式ケースはこんな感じの見た目ですが、つけてみると。。
▼ぱっと見つけているのかつけていないのかわからないくらい!岡本みたいな感じです(言い過ぎ)。
▼公式ケースだと殆ど厚さが気にならないです。
▼開いたところ。ほとんどケースをつけていても気にならないレベルですね。もちろん開いた画面での画面端スワイプ操作にも全く影響しません。
というわけで、世界最軽量・最薄をうたうHUAWEI MATE X3にとっては頑丈なケースなど無用の長物だったということです。MATE X3の最強の特徴を楽しむには、裸族でいるのが一番です。あ、これはあくまで個人の感想です。
女性で映え〜な感じでキラキラに飾りたい人とか、オサレな感じにしたい人はもちろんそういうケースを選んでもらってもいいですし、ビジネスでがっつりメインとしてご利用の方で、落とすのが心配な方は頑丈なケースをお使いになればいいと思います。でも、そういう使い方をするなら違う機種買った方がいいかもしれませんね。
Google Mobile Service(GMS)も入ります
特殊な方法でHUAWEI MATE X3にもGoogle Mobile Service(GMS)を入れることができます。ただし、GMS系のアプリは通知がない欠点があります。それでもよろしければ以下の記事をご覧ください。
まとめ
というわけで、超薄超軽量かつハイエンド、それなのにGoogleが入らず5Gもないガチ変態仕様の折りたたみスマートフォン【HUAWEI MATE X3】の最初のレビューはこんな感じとなります。
実際手に入れてよかったと思います。この折りたたむ感覚は、かつてのガラケーのパカパカと折りたたむ操作がなんとなく精神的に落ち着いたことを思い出させてくれます。縦に開くタイプだったら余計にそんな感じがしたかもしれません。ヒンジも丈夫そうで、特に開閉に問題なさそうです。あとはヒンジ部分のディスプレイがどのくらい曲げに強いかですね。暫く使ってみないとわからないところですが。。
前述の通りGoogle系サービスが普通に入らず5Gもないという、海外で使うには心許ない仕様で、512GBで13999元(27万円)というパソコンが買えてしまう値段のこともあり、万人にお勧めできるものではありませんが、侠気溢れるガチ変態仕様といえば、かつて私も大陸や香港で使用していたGSM仕様で日本では使えないけど日本語仕様というガチ変態侠気仕様のWindows Mobile機【 EX600 】を彷彿とさせるものがあり、久々にApple一辺倒だった私のガジェット欲をくすぐって財布の紐を緩ませたというだけでもMATE X3ってすごい、といえるのではないでしょうか。。
しかし余談ですが、その後かつてHUAWEIの廉価版ブランドで、現在はブランドを分けているHONOR(荣耀、一説によれば米国からの規制を避けるためにブランドを分けたのだとか)が、5G対応かつGMSも入る折りたたみスマートフォン、Honor Magic VSを出していることに気がついたんですよね。。
HUAWEI MATE X3よりも1mm厚く、30gほど重くなりますが、最高クラスの至臻版ではSoCスペックはMATE X3と全く同等で、512GBでもメモリは16GBでMATE X3より多く、カメラも広角レンズの画素数は高く、外部ディスプレイはMATE X3より丈夫、搭載のMagicOSでは画面4分割が可能(HarmonyOSでは2分割まで)というとんでもない機種がMATE X3より3000元(約6万円!)も安く出ています。。劣るのはワイヤレス充電がないことと防水がないことですが、そのくらいです。シックハックしなくてもGMSが入って5Gも使えるなら、ほんとに微々たる厚さと重さを我慢すれば、そしてMATE X3にケースをつけて使うくらいなら、Honor Magic VS至臻版を使った方が賢そうです。ちなみに至臻版でなければ更に安くなります。。下の画像の通り見た目もいいので、もし性能を追い求めたい方は正直MATE X3よりもHoner Magic VS至臻版を購入されることをお勧めします。
とはいえ、やはりHUAWEIのアプリの管理システムや、全体的な質感はやはりHonor Magic VSに比べても非常に優れているという意見もあり、その辺は実際に触ってみて確認していただくしかないと思います。
他機種と比較してもやっぱりHUAWEI MATE X3はガチ変態デバイスってことがよくわかりましたね!笑
記事は以上です。