Appleの画面付きホームハブ「HomePad」が10月にも発表される見込みだと、BloombergのMark Gurman氏が9月20日のニュースレターで伝え、MacRumorsと9to5Macが9月21日に詳報しました。卓上型と壁掛け型の2モデルで、Siri AIを中心とした専用OSを搭載します。当ブログでは8月24日にApple Storeでホーム製品の売り場替えが始まったと伝えましたが、今回の記事は発売時期と画面サイズ、OSの中身まで踏み込んだ内容となっています。

卓上と壁掛けの2モデル、画面は約7インチの角型
卓上型はコード名「J490」で、机やカウンターに置く台座が付きます。壁掛け型は「J491」で、壁に固定して使います。2つの識別子はいずれも、macOS Tahoe 26.7の中で未発表製品として参照されていました(MacRumors)。画面は約7インチの角型で、多くのAmazon Echo Showより小さいと報じられています。
対角7インチは小さく聞こえます。ただ形がほぼ正方形なので、同じ対角7インチの16:9画面と比べると、面積は約17%広くなります(9to5Mac)。報道の「約7インチ・ほぼ正方形」を前提に一辺を計算すると、7÷√2=約4.95インチ、約12.6センチです。時計、予定、天気のような置いて眺める情報には、ワイドより正方形のほうが向いているのかもしれません。実際に使ってみないとわかりませんが。
Siri AIを中心とした専用OS、常時表示の置き時計
OSはiOS、tvOS、watchOSの視覚要素を取り込んだ専用OSで、Siri AIを中心に据えたものになるということです。ホーム画面とウィジェットを備え、時計のデザインも選べます。操作していないときも情報を表示し続けるので、卓上ではスマートスピーカーと置き時計を兼ねます(MacRumors)。このブログが8月16日に伝えた「homeOS搭載の7インチHomePad、セキュリティカメラ、ドアベルまで」という計画のうち、7インチの画面と専用OSが今回の報道で裏付けられました(といってももちろんAppleから正式発表されたわけではないので、100%正しいわけではありません)。
Siri AIにできることとして報じられているのは、①自分のApple端末やアカウントにまたがって情報を探させる②以前共有した曲やポッドキャストを取り出させる③写真を探させる④アプリ内の操作を依頼する、の4つです。9to5Macは、アプリ内の操作の例としてメモ、リマインダー、カレンダーを挙げています。新しい製品カテゴリーに専用OSを当てるのは、Vision ProにvisionOSを用意したのと同じやり方です。
ホーム画面とウィジェットを備える以上、サードパーティーのアプリが動く前提と読めますが、報告にどんなアプリが対応するかについての直接の記述はありません。それぞれの機能に特化したアプリのみになる可能性はありますね。ゲームアプリなんかがインストールできても、あまり意味はなさそうですから。。
深度センサーなしで世帯構成員を認識するカメラ
カメラはビデオ通話に対応し、世帯を構成する人物を個人として認識します。そして判別が終わると、その人用に設定された予定、メモ、好みのメディア、ニュースを表示します。ちなみにこの認識にはFace IDの深度センサーは使われないようです(MacRumors)。顔認証を例えば玄関ドアなどのセキュリティに関わる部分に使わないなら、「誰が立っているか」の判別にそこまで深度は要らないという割り切りと読めます。
iPhoneやiPadは1人1台ですが、ホームハブは家族で1台を共用する端末です。9to5Macによると、インターコム、スマートホーム機器の操作、音楽や動画の再生も1台にまとまります。
セットアップと一部の接続機能にはiPhoneが必要だと報じられています。となると、Androidだけしか使っていない世帯では使えない製品ということになりますね(まあそのような世帯はAppleのホームハブなどを買おうなどとは思わないでしょうけども)。
なぜ今なのか!?
この製品が何度も延期されてきた理由は、ハードではなくSiriでした。9月15日に配信が始まったiOS 27のSiri AIで、その障害が概ね解消したというのが今回の報告です(MacRumors)。従業員宅におけるテストもすでに進んでいるとのことです。9月の発表イベントで示されたSiri AIが先に世に出て、約1か月後にSiri AI中心のハードが続く、ということになるわけですね。
10月はiPhone Duoの発売月でもあります。iPhone 18 Proが9月18日発売、Duoは10月16日予約開始・23日発売。Proの発売からDuoの発売までは35日です。ホームハブの発表も10月と報じられていますが、Duoの発売前かどうかについては未確定です。既存のiPhoneの枠を広げるDuoと、新しいカテゴリーのホームハブが同じ月に並ぶわけですが、MacRumorsはこのホームハブをジョン・ターナスCEO体制で出る最初の大型新製品のひとつであるとしています。
日本語でどこまで使えるか
iOS 27の新Siri AIは、日本語版ではまだ従来のSiriしか使えないのが現状です。Siri AIを中心に据えた製品である以上、もし日本語に設定してしまったら、音声アシスタントは従来のSiriのままという可能性が残ります。今回の報告は対応言語に触れておらず、日本での発売時期と価格も見えていません。日本で販売されるかについては、まず新Siri AIが日本語に対応してから決まるということになりそうです。
小龍的にはこう思った
小龍的には、この製品の成否はSiri AIにほぼかかっていると見ています。ホームハブは音声アシスタントが主役の製品で、指示が通らなければ単なる画面付きのちょっと高価な置物と変わりません。
AmazonもGoogleもEcho ShowとNest Hubで同じ場所を既に埋めていて、Appleは完全に後発です。後発の武器はSiri AIの出来と、iPhoneを持つ世帯なら導入の敷居が低いこと、くらいではないでしょうか。実際、iOS 27の新Siriには不満も出ています。キッチンでタイマー1つがまともに扱えるようになって、初めて使う理由が生まれます。Siriの進化を待って何度も発売を延期してきた判断は一応筋が通っています、、がだいぶ遅すぎましたね。
中国のスマートホームは、Xiaomi(シャオミ、小米)やHUAWEI(ファーウェイ、華為)の安価な画面付きスピーカーと周辺機器の組み合わせ、そして中国産AIの搭載モデルが既に相当広がっています。Appleのホーム機能の存在感は中国では小さいので、この製品の主戦場は欧米と日本のiPhone世帯でしょう。そもそも、いつSiri AIが中国で使えるようになるかどうかがわかっていません。中国は特にLLMに関しては相当な禁止ワードの縛りを行っているので、恐らく中国でSiri AIが実現するのは今後も難しいと思われます。
価格は今回のレポートには一切出てきません。Echo Show並みの価格帯に収まれば、iPhoneを持つ世帯が手を出しやすい製品になりますが、、Appleに限ってそんなことはないでしょうね。これについては発表までお預けとなります。そしてホームデバイスが揃ってこないと、ただの高級目覚まし時計に毛が生えたような製品になってしまい、何とも購入しにくい製品でもありますけどね。。完全に後発ですが、これから揃えて店舗に並べていくのでしょうか。
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記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors、9to5Mac、Bloomberg(Mark Gurman氏のニュースレター))
