Patently Appleの報道によると、LG InnotekはAppleと共に、スマートフォンの3D撮影機能付きカメラモジュールのための特別チームを結成したようだ。カメラはLG Innotekのデュアルレンズカメラに用いられ、その機能は来年2017年秋に発売される予定の新型iPhone【iPhone 8（仮称）】に搭載されるものとみられる。

Appleは3Dカメラ機能にLG Innotekのテクノロジーを使用か

Appleに近しい情報筋によると、「Appleは3DカメラテクノロジーをいかにLG Innotekのスマートフォン用カメラに適用させるかを学習中で、LG Innotekも自身の3Dカメラとそれに関連する技術を持っていることから、来年にはその提携が実を結ぶのではないか」とのこと。

Apple自身もLinXの買収により3Dカメラ技術を取得済み

Appleはイスラエルのスタートアップ企業LinXを2015年の4月に2,000万ドル（現在のレートで約22億5,400万円）で買収しており、その目的は3Dカメラの技術を社内に採り入れるためだったといわれている。LinXは2011年に設立された、デジタル画像を3つのステージにわけ、画像に深みとレイヤー感を追加する技術を所有していた企業だったためだ。

LG InnotekはiPhone 7 Plusのデュアルレンズカメラの供給元のためにテクノロジーが適用しやすい

3Dフォトイメージングを実現するには、デュアルカメラテクノロジーによる補完が必要だ。LG Innotekは現在、iPhone 7のデュアルレンズカメラを独占的に支給している。LG Innotekは独自の3Dカメラテクノロジーを、2011年にLGから発売されたOptimus 3Dに初めて搭載している。

競合もデュアルレンズ搭載、来年のiPhoneにはデュアルレンズカメラ新機能の追加が急務か

Apple自身も3Dカメラテクノロジーを更にいくつか所有しているが、ファーウェイ（HUAWEI）とレノボ（Lenovo）は今年初めにARと3Dイメージングに対応したデュアルレンズカメラを発表しており、サムスン（SAMSUNG）は来年2017年発売のプレミアムスマートフォンにデュアルレンズカメラを搭載予定だ。

Appleが自社のプレミアムフラッグシップモデル、特に次世代iPhone ‘Plus’モデルに市場での先進性を増加させるために、そのデュアルレンズカメラに更なる機能を追加しようと考えているのは明白だ。

画蛇添足 One more thing…

3Dカメラ機能ってそんなに必要だろうか。。現在のiPhone 7 Plusのポートレートモード以上に遠近感の出る写真が撮れるようになって、更に飛び出たりするような効果のある写真も撮れるようになるということなのだろう。実際に見てみないとなんともわからないが。。どちらかというとAR/VRにもう少し注力した方がいいんじゃないかと思うのは私だけではないかもしれない。3DイメージングはARには役に立つのかもしれないが。

記事は以上。

（記事情報元：Patently Apple）