Apple、2017Q4はスマホ販売台数でサムスンを抜き、世界トップメーカーに!

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Counterpointの統計によると、2017年第四四半期で、AppleのiPhoneが販売台数ベースの世界シェアの18.6%を占め、世界一になったことがわかりました。

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世界スマホ販売台数シェア、2017年の年間ではサムスンがトップだが、2017Q4ではAppleがトップに

世界のスマートフォン市場は2017年に前年比2%成長しましたが、2017年第四四半期(Q4 2017)は5%減少しています。そしてトップ10が市場全体の77%を占め、残りの23%程度に10位以下の600以上のブランドがひしめき合っている状態となっています(ほぼいわゆる80:20のパレートの法則通りになっていることになります)。

販売台数市場シェアでは、2017年を通すと韓国のサムスン(SAMSUNG)が21%とトップになっていますが、Q4においてはAppleにトップの座を譲り渡しています。

Counterpoint-Quarterly-Smartphone-Market-Monitor-Q4-2017

Q4 2017ではトップ10スマホメーカーのうち、中国国産メーカー3つ以外は苦戦、マイナス成長に

Q4 2017では、トップ10スマートフォンメーカーのうち7社が前年同期比で減少するという状況となり、シャオミ(Xiaomi、小米)、OPPO、Vivoの3つの中国国産ブランドだけが、トップ10メーカーの中で前年比が成長した会社となりました。これは中国外での販売が非常に好調になったためと思われます。AppleはQ4で7,730万台のiPhoneを販売しましたが、前年比では1%ダウンとなりました。

Apple-iPhone-Q4-2017-Perfotmance

Q4 2017でAppleの販売台数は微妙に減ったものの、新製品のiPhone XやiPhone 8/8 Plusのおかげで単価が100ドルほどあがって$796ドルとなり、そのことがトレードオフとなって結果的に同社の利益を成長させています。そしてこの新機種への新しい挑戦によって、年間を通して2億1500万台のデバイスを販売できるだけの能力を持っていることが証明されました。

AppleのiPhoneはQ4 2017は中東とインドで二桁成長、今後も成長できるか?

AppleのQ4 2017での世界での販売先としては、MEA(Middle East & Africa、中東とアフリカ)、及びインドのみが2桁成長となりました。Appleは12月に、サウジアラビアにて海外投資認可局と、2019年に初めてApple直営小売店(Apple Store)をオープンさせる件について話し合っています。また4月にはドバイで初めての非常に変わったデザインのApple Storeをオープンさせています。

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さすがApple、アラブの国もしっかり調査していますね。比較的安全で。。そして超お金持ちのところを狙っています。

そして今のところ、Appleはまだ直営小売店をアフリカやインドには出店していません。インドについてはずっと政府との交渉が続いていましたが、今年1月10日にインドがAppleのような国際的なブランドが国内に直営店を開けるようにする、という政策の転換があったことが報じられました。もしこれが本当であれば、Appleは有力な新興市場のインドでの直営店を2年以内にオープンするかもしれません。

2017年全体でAppleは中国とヨーロッパで苦戦、全体の販売シェアを押し下げる結果に

上記の統計を出したCounterpointは、中国とヨーロッパへの出荷が弱まったことから、Q4 2017の全体のスマートフォン市場が前年同期比5%減少したことを指摘しています。

将来的には、世界のスマートフォン市場の成長は、異なった地域でのユーザのスマートフォン更新頻度にかかっています。スマートフォンメーカーは、それぞれの地域の市場の特徴に合わせて機種や宣伝を変えるなどの戦略によって、ユーザの更新頻度を高める工夫が必須となりそうです。

Counterpoint-Quarterly-Smartphone-Market-Monitor-Q4-2017_Growth

なお、上の図はCounterpointによる、Appleの世界各地域での2016年と2017年全体での販売台数前年比成長率のグラフです(なぜ折れ線グラフにしたのかがちょっとよくわかりませんが)。そしてこの表によれば、中国が2017年では5%落ち込んでいること、インドでは2年連続2桁成長していること、そして最大の成長率なのは前述のMEAと呼ばれる中東・アフリカ地域であることですが、インドやMEAはもともとの数字が非常に小さいので、Apple全体の業績にはあまり響かない部分です。中東でイスラムの戒律が厳しいところでは女性がヒジャーブで顔の下部分を覆っているとFace IDが使えないため、iPhone Xは売れないですしね。。

ただ、普及していないところ、つまり新興市場や未開拓の場所で新たな需要を生み出すのはAppleにとってはいいことです。とはいえ、直近ではともかく中国とヨーロッパ市場のテコ入れをしていかないと、Appleは2018年や2019年にも継続して業績を伸ばしていくのは難しいかもしれません。

記事は以上です。

(記事情報元:Counterpoint

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