一昨日の当ブログで、2027年の【20周年記念iPhone】について「中止」と「予定通り」で報道が真っ二つに割れている件を取り上げました。その続報です。中国のリーカー【Digital Chat Station】が、開発は予定通り進んでいると改めて証言しました。さらに「曲面に見えるが実は平面ディスプレイ」という、なかなか面白い新情報も出ています。

まず、一昨日の記事の答え合わせから
経緯を簡単に振り返ります。ジェフリーズのアナリストEdison Lee氏が「歩留まり不良で全面ガラス版は中止」としてApple株の投資判断を引き下げ、株価は2.1%下落しました。一方でBloombergは「ロードマップは何も変わっていない」と真っ向から否定しました。
当ブログでは、この食い違いについて「どちらも部分的に正しいのではないか」と書きました。Lee氏が掴んだ中止情報は、金属バンドのない当初の完全ガラス案が没になったという古い話であって、20周年記念の刷新そのものが消えたわけではない、という読みです。
その後Gurman氏が、Lee氏はより野心的な初期案と混同した可能性があると明確に述べています。当ブログの読みと同じ結論ですね。ひとまず外していなかったようで安心しました。
Digital Chat Stationが挙げた新情報
今回の証言で新しく出てきた情報を整理します。
- 社内コードネームは【V73】【V74】。Bloombergが挙げていたものと一致
- Pro / Pro Max に相当する2サイズ展開
- ディスプレイは物理的に大型化。ただし画面比率は据え置き
- Pro Maxは約6.96インチ
画面比率を変えずにサイズだけ大きくする、というのは既存アプリの表示崩れを避けたいということでしょう。堅実な判断だと思います。
いちばん面白いのは「実は平面ディスプレイ」という話
技術的に最も興味深いのはここです。
Digital Chat Stationによると、この端末は平面のディスプレイに、ガラスのカバーを組み合わせる構造だといいます。そしてガラスの光学的な屈折によって、あたかも縁がないように見せる、と。
つまり、ディスプレイそのものが曲がっているわけではないんですね。曲がっているのはカバーガラスの方で、その屈折で錯覚を起こさせる。言われてみれば、これは非常に合理的です。
曲面ディスプレイは、製造が難しいうえに、端の表示が歪む、誤タッチが増える、割れたときの修理代が跳ね上がる、といった実害があります。Androidの曲面画面機で嫌な思いをした方も多いのではないでしょうか。私も何度かやられました。。それを避けつつ見た目だけ取る、という発想です。
一昨日の記事で、金属バンドを1本通す妥協案について「量産できる形に落とし込んだ結果」と書きましたが、この平面ディスプレイ+屈折という手法も同じ方向の工夫だと思います。見た目のためだけに製造難易度を上げるようなことはしない。Appleらしいといえば、実にAppleらしい。
ただし、情報源については割り引いて読む必要があります
ここは正直に書いておきます。
Digital Chat Stationは中国の微博(Weibo)で活動するリーカーで、中国のサプライチェーンに近い情報を早く出すことで知られています。的中率は決して低くありませんが、外すこともあります。今回の内容も、Bloombergの報道と整合的である点は心強いものの、あくまでリーカーの証言です。
特に画面サイズのような具体的な数字は、開発中に平気で変わります。6.96インチという数字も、現時点の試作機の仕様という以上の意味はないと考えておくのが無難でしょう。
発表は2027年秋。まだ1年以上先
20周年記念モデルの登場は2027年秋とされています。まだ1年以上先の話で、ここから仕様が二転三転する可能性は十分にあります。
とはいえ、Appleが久しぶりにiPhoneの外観を大きく変えてくる年になりそうです。中国本土版と香港版の仕様差がどうなるのかも含めて、当ブログでは引き続き追いかけていきます。
なお、この件の発端となった報道の食い違いについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
20周年記念の全面ガラスiPhoneは中止か、継続か。報道が真っ二つに
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。実機の写真ではなく、生成AIで作成したものです。
