スティーブ・ジョブズ死去。合掌。

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スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)。
Apple社の創始者であり会長、元CEO。
偉大な経営者であり、アイデアマンであり、交渉のプロ。
末期がんを患っていたが、
とうとう2011年10月5日、
家族に囲まれ安らかに息を引き取った。

これは人類にとって、大きな痛手となるかもしれない。

私自身はAppleとはそれほど長い付き合いではない。
Power Macintosh 7200/120が最初に所有したApple製品(Mac)。
当時はまだMacOSが日本では漢字Talkと呼ばれていた時代で、
バージョンは7.5だった。
アプリケーションが落ちるとシステムも落ちるような、
しかもそれが頻繁に起こる不安定なOSだった。
その頃、スティーブ・ジョブズはAppleにはおらず、NeXTにいた。
さすがに漢字Talkの不安定さに辟易となり、
Windows98が出たタイミングでWindowsに乗り換えたのだった。
しかしその後、iPod(今でいうClassic2世代)を経て、
2007年にiPhone2G(初代)、
2008年にMacBookMB467(唯一のアルミユニボディMacBook)で、
またApple製品をメインに使うようになった。

2007年に北京で衝動買いしたiPhoneで、
使ってみたiPhoneOSの使い勝手が非常によく、
特に私のような日本と中国をまたにかけるような人には、
アジア多言語処理が必須なのだが、
当時使っていたHTC Helmes(Windows Mobile)もツールを入れなければ、
2か国語同時使用はできなかった。
それをデフォルトでいとも簡単にこなしてしまうiPhoneOSは非常に魅力的で、
あっという間にiPhoneから離れられなくなってしまった。
もちろんハードウェア的なフォルム、
裏面のアルミの質感にも惹かれていた。

また当時海外である北京に暮らし、
事務所らしい事務所もなかった自分は、
ノートPCがメインマシンとなっていた。
PanasonicのLet’s Note Y5を使っていた私は、
軽くて丈夫なLet’s Noteにハード的に非常に満足度が高く、
買い換える気持ちも全然なかった。
ただCDドライブがいかれはじめていたので、
どうにかしなきゃなあとは思っていたところだった。

そんなところに、
一時帰国したタイミングで店頭でMacBook MB467を発見してしまう。
Mac OS X Leopardの安定性。
トラックパッドを複数の指で操作し、
Expose、Spaceなど、
デスクトップスペースをほぼ無限に使える先進性。
そしてアルミユニボディ。
ソフト的にもハード的にもあっという間に魅力に取りつかれ、
しかもそれほど高い値段ではないこともあって、
気が付いたらカードを出して買っていたのだった。。。

それまでは「なぜMac?」というmixiのコミュに入っていたくらい、
Appleフリークと呼ばれる人々はなぜMacが好きなのか疑問に思っていた。
全てのことはWindowsでもその他OSでも、
Macじゃなくても必要十分にこなせると思っていたし、
事実その通りだった。

しかしMac OS Xに実際に触れた瞬間、
その「必要十分にこなす」という作業の先になにかがあるような気がして、
ひらめいた。
これを使えば、
コンピュータを使って仕事の先のことが考えられるようになるんじゃないか?

これがAppleマジック、いやジョブズマジックだったのだと思う。

小学校の時に親に買ってもらったMSX2から始まった、
僕の20年を超えるPCキャリアで、
あれほどの衝撃はなかった。

そしてその後もMacBook Air Late 2010を買い、
妻にも先代MacBook AirとiPod Nano 2台、
そしてiPhoneに至っては夫婦でiPhone3GS 2台、iPhone4も2台使うに至る。

これらは正にジョブズが関わっていた製品だ。
人をワクワクするマジックが込められている。

ジョブズが製品に込めた精神は、
恐らく十分に現在のAppleの経営陣に伝わっているとは思うが、
今後またAppleからワクワクするようなマジックが登場するのか、
見守っていきたい。

他の人はどうか知らないが、
僕にワクワクをくれたジョブズ氏に哀悼の意を表すると共に、
あちらでも人々にワクワクを与えていることを期待して、
僕もいずれあちらに行った時への楽しみとしたいと思う。
そして僕はもう1つ、
これは2006年に亡くした父の警告でもあるのだが、
末期がんになる前に見つかるように、
定期的な健診は必ず受けることを誓おう。
家族のために。

本当にお疲れ様でした、スティーブ。
僕は一生あなたのことを忘れない。
そしてこの言葉も忘れない。
「Stay hungry, stay foolish.」

記事は、以上。

以下は私も読んでいたスティーブ・ジョブズの伝記やビジネス本。
これからも多くの人に語り継がれますように。

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著者:ウォルター・アイザクソン
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xiaolong1216