スマートフォンの使い方を誤ると、その結果は目を覆うばかりのものになってしまうこともある。著名なメディア、Business Insiderの報道によると、今年2月にこのメディアの女性記者、ブリアナ・アープス(Brianna Arps)さんが充電のやり方を間違えたことから、自身のiPhone 6から3万3000枚もの写真が一瞬にして蒸発したという。消えた写真には、大学三年生の頃から今年2月までの全ての写真が入っていたという。
ブリアナさんはInstagramでもその報告をしている。。連絡先をSMSとかDMでくれと言っているので、連絡先も全部消えたのだろう。バックアップを取っていなかったとみえて、これは正直かなり痛々しい。。
2月16日に、ブリアナさんはいつもと同じようにiPhoneを使っていた。しかし当時バッテリー容量が3%しか残っていなかった。しかしそんな状況でもブリアナさんは自撮りをしつつ音楽を聴き、そしてバッテリーがなくなってしまった。その後ブリアナさんは充電をして5%に回復したときにまた充電ケーブル(ライトニングケーブル)を抜き、また自撮りをする。。というのを5回も繰り返したという。
そして6回目にバッテリーがなくなったときにブリアナさんはもう一度充電しようと充電ケーブルを差し込んだが、iPhoneのディスプレイには何も反応がなかった。ブリアナさんはその時点で、何らかの”災難”が発生したと感じたという。そして25分後、iPhoneを見てみてもやはりディスプレイには何も表示されていなかったので、強制的にスリープボタンを長押しして起動したところ、iPhoneが”リカバリーモード(Recovery Mode)”に入っていることに気がついた。そして母艦のiTunesに接続しなければならなくなった。
指示に従って操作したところ、確かにiPhoneは復活した。しかしiPhone内のデータは見事に”すっからかん”の状態だったといい、残っていたのはわずかに充電する前に撮った数枚の自撮りと日記だけで、他は全て消失してしまったという。そこには、これまで撮りためていた3万3000枚もの写真も含まれていたのだ!
Appleに問い合わせたところ、その回答は恐らく端末が熱を持ちすぎたか、自己診断プログラムでデータが損壊していたかによって、iPhoneが自動的にリカバリーモードに入ったという。
というわけで、iPhoneユーザ(だけに止まらず、恐らくAndroidなどのユーザも含む)は、バッテリー残量が極端に少なくなったときには、できるだけ写真を撮ったりアプリをダウンロードしたりするのは避けた方がよい。特に、今回のブリアナさんのような使い方は危険だ。急速充電と放電を繰り返すと、端末が過熱するのは目に見えている。もしブリアナさんのように低電量でもどうしても使いたい場合は、モバイルバッテリーを併用するといいだろう。とはいえ、低電量の状態でハードな使い方をするのはオススメではない。放電と充電を同時に行うことは、発熱を招き、バッテリーにとってよくないからだ。また充電している間は機内モードにしたり電源を落とすなどした方が結果的には早く充電できる。
もし上記を守らず端末が過熱状態になってしまうと、端末から上記のようにデータが蒸発するように消えてしまったり、所謂”文鎮化”したり、バッテリーの寿命そのものが短くなるなど、ハードウェアにとっても悪い結果をもたらすかもしれないからだ。
ちなみにデータについては、特に写真やその他のデータはクラウドサービス、例えばiCloudやDropboxやOne Driveなど、そして写真だけならGoogle PhotosやAmazon Prime Photosなどに保存しておくと、端末からデータが消えてもクラウド側には残っている。またiTunesでフルバックアップを取っておけば、それをそのまま戻すことも可能だ。データが消えて困る人は、できるだけこまめにバックアップを取っておいた方がいいだろう。クラウドサービスなら特に意識せずにバックアップしてくれるので便利だ。
記事は以上。
(記事情報元:Business Insider)