Cult of Macの報道によると、Appleはノースサンノゼ（North San Jose）にあるチップ組立プラントだった場所を購入した。購入金額は約22億円（1820万ドル）、面積は約6503平米（70000平方フィート）ということだが、何とその場所はサムスン（Samung）半導体の新しいキャンパスの隣にあるという。

今のところAppleがそのプラントを何の目的で購入したかどうかは明らかになっていないが、マーケティング関係の企業からの情報によれば、プロトタイプやパイロットプロダクト、また少量のロット生産を行うようだ。また様々な製品を作ることができるようで、600nm〜90nmという複数のプロセスやテクノロジーを組み合わせることが出来るほか、バラで350nm〜180nmの製造をすることも可能とのこと。

信頼のおける筋の情報によれば、Appleのこの少量生産の設備投資は、最近流れていたAppleが更なる内製化を勧めるという噂を否定するもので、Appleは自社で大量のチップを作ることは計画していないもようだ。Appleはこの工場を使って新しいマーケットに関する研究開発を行うのではないかとみられている。Appleは他のテック企業のGoogle、Facebookやクアルコム（Qualcomm）などと比べると、利益の中のほんの一部にしか研究開発に使っていないが、それでもAppleの研究開発費は今年約9,800億円（81億ドル）となり、2013年の約5,447億円（45億ドル）よりも増加している。

既にAppleにとっては最大の投資がiPhoneとiPadのための半導体製品に対して行われているわけで、Apple Carのようなプロジェクトはまだまだ開発段階にあるといわれているが、いずれにせよAppleは今後数年は研究開発費を増加させていくのではないかとみられている。

しかしよりによってサムスンの工場の隣を購入するとは。。サムスンが何らかのファンシーな新しい”おもちゃ”を使って、隣で何が行われているかを盗み見しに来ないことを祈るしかない。

画蛇添足 One more thing…

Appleはわざわざこの工場をサムスンの工場の隣に作って、サムスンに偽情報を流そうという魂胆かもしれない？実際、社内でもiPhoneのプロトタイプを何種類も作ってリーク元を探れるようにしているとか。。

そんな大胆なこともやりかねない。。そう、Appleならね。

記事は以上。

（記事情報元：Cult of Mac）